ロック探偵のMY GENERATION

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長崎の「潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に

2018-07-01 14:31:16 | 時事
長崎の潜伏キリシタン関連遺産が、世界文化遺産に登録されることが決定しました。

長崎がだんだん熱くなってきてますね。
軍艦島もあるし、観光地としてかなり人が集まりそうな予感です。


長崎には、何度か行ったことがあります。

投稿時代には、長崎を舞台にした話を書き、そのロケハンで行ってきました。
また、やはり投稿時代に隠れキリシタンが出てくる話を書いたこともあって、今回の世界遺産登録は感慨深いものがあります。


江戸時代、日本におけるキリシタンは弾圧を受けていました。

しかし一方で、キリシタンの側が日本古来の仏教や神道を貶めたり、寺社を破壊するような活動があったことも指摘されています。
そのことが寺社勢力の怒りを買って、キリシタン弾圧につながっていったという側面があります。
当時はキリスト教の側も他の宗教に対して排他的で、とりわけ多神教に対しては攻撃的な態度をとることもあり、それが根深い宗教対立を生み出していました。
もちろん、だからといって幕府がキリシタンに対して加えた非対称な暴力が正当化されるわけではありませんが……
ともかく、キリシタン弾圧の歴史は、宗教上の無理解や不寛容がいかに悲惨な結果を生むかという教訓です。

その教訓がかみしめられるべき時代に、いまの世界は入ってしまってると思うんですね。

今回、潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に登録されたということには、そういう意味もあるんじゃないか……そんな気がしています。


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