昨日、自民党が政治刷新本部を立ち上げるというニュースがありました。
昨年持ち上がった裏金問題、逮捕者まで出る事態に、さすがに何かやらないとまずいというところでしょうか。
しかし、今さら感はぬぐえません。
そして、その顔ぶれ……これで政治刷新などといわれても、何も期待できないというのが正直なところです。
その一方で、国内においてはさまざまな課題がもちあがっています。
大阪万博、辺野古の基地建設、震災対応……これらに対するいまの政府の動きを見ていると、何を優先するべきで、何をするべきでないのか、その判断がまったくトンチンカンといわざるをえません。優先すべきことを後回しにして、どうでもいいこと、むしろやらないほうがいいんじゃないかということばかりを強引に推し進めるという……
辺野古に関しては、これまでこのブログで何度か書いていましたが、最近はアメリカの知識人ら400人あまりが共同で批判声明を出すということがありました。この中には、映画監督のオリバー・ストーンなども含まれているそうです。
辺野古基地に対しては、推理作家らが批判声明を出したり、クイーンのブライアン・メイが批判したりといったこともありました。工事に使用する土に戦没者の遺骨が混じっているとか、地盤が軟弱とか、さまざまな問題が指摘されています。にもかかわらず、あくまでも工事を進めようとする……その姿勢には、疑問を抱かざるを得ません。
そして、大阪万博は、人員不足や資材価格の高騰というかたちで震災復興の足かせになるという指摘もあるなか、とにかく何が何でもやるという姿勢。それでいて、生活に困っている被災者には20万円を貸し付けます、というばかにしたような対応……各方面から怒りの声が沸き上がるのも、無理からぬ話です。
政治を刷新するというのなら、そういうところも含めてやっていただきたい。まあ、期待はできないでしょうが……