今年のイグノーベル賞が発表されました。
ワニにヘリウムガスを吸わせる研究で日本人が「音響賞」を受賞し、日本人が14年連続受賞ということになってます。まあ、特に誇れることでもないんでしょうが……
今年の受賞者ラインナップで皮肉がきいているのは、なんといっても「医学教育賞」でしょう。
新型コロナのパンデミックで、人の命に直接与える影響は医師や科学者よりも政治家のほうが大きいことを示したとして、アメリカのトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領、ロシアのプーチン大統領らが受賞しています。
トランプ大統領といえば、当初コロナを過小評価していたことを最近になって認めています。
科学的、合理的な根拠に基づかない政治のおそろしさ……これは決して他人事ではありません。彼らの「医学教育」を、われわれはしっかりと受け取るべきでしょう。