30日(土)、大阪は明るい晴れた日になりました。日本晴れ。ちょっと風はきついなと思いましたが、皆さん、スポーツに、行楽に。
久し振りに出かけた公園横の外れに 炭火焼肉 七輪 という店があります。かなり前、本欄でご紹介しました。今日、通りかかって懐かしい感じがしました。昭和時代の人たちにはこの七輪はどこの家にもありましたので、親しみがあります。昔、子ども時代母親がこれで火を熾すのを見たはずです。寒いときには屋内に持ち込んで使える便利な暖房、囲炉裏的等を兼ねた手近な炭火のある火源でした。珪藻土でできた持ち歩き可能な2~3kgの軽量の物。手を炙り、煮物、やかんでお湯沸かし、ちょっとしたものの網焼き等をした覚えもあります。調べると、古くからある屋内での使用に堪えうる「置き炉」としては平安時代のものが確認できるそうだとありました。これらは元は香炉や祭壇など宗教的祭具として屋内に持ち込まれたであろうものが、手あぶりなど採暖用途として、そして屋内での簡単な炊事や酒燗などに利用転用されたものと考えられています。平成時代の製品とほぼ同様の構造のものは江戸時代に作られていたといわれますのでかなり歴史的なものです。炭火で焼き肉や魚焼きなどするレストランなどには今も残っています。何故か美味しく焼けると信じられています。
でも、どこのご家庭も今世紀なってからはもう七輪がある生活ではなくなりました。なぜこれは七輪という名前でしょう。子ども時代、そういう事を疑問に思ったことはありませんでした。形も役割も機能も知ってはいるのですが、なぜ七輪なのでしょう。七 と 輪 は切り離して意味があるのでしょうか。インターネットで調べても七輪的なものの発生由来の意味は出てきますが、七 と 輪 を名づけた理由には分ったようで分からない説明しかありません。諸説あるあいまいな話ばかりです。ちょっとミステリアスな感じです。