31日(土)は、1月の終わりです。雨も上がり、大阪は好いお天気になりました。冷たい風を感じますが、その底に何気なく春を予感します。
大阪市天王寺区のスーパーには、もう早々と「節分」に合わせて”恵方巻”の宣伝用幡が立っていました。大阪地方に昔から残る寿司で作る太巻き寿司(海苔巻)を恵方を向いてガブ齧りすると何か縁起がいいのだと言い伝えらています。古い言い伝えですが、大阪人は話半分に聞いて、面白半分(誰も本気にしていないが)に太巻きを頬張っています。今年の恵方は、西南西だそうです。でもこんなグローバル時代に恵方とはどこまでをいうのでしょうか。世界地図で見ると、西南西方向でいま何処かの宗教の拉致や虐殺が行われています。この言い伝えに嵌っている人に尋ねたいのです。どこをまず起点に致しましょう。太巻きを売っているスーパーなのか、自宅なのか、それとも決まった神社なのか、分かりません。そこから、何キロ先までを対象にして言うのでしょう。根拠はなぜですか。海を越え海外の方角まで、恵方は関係するのでしょうか。この科学性のない言い伝えは、クリスチャンでもない日本人がクリスマスやバレンタインディーにデパートや商店街の宣伝に踊らされ、ケーキ類やその他を買いまくる愚と同じではないのか、と思います。寿司屋やスーパーの訳の分からないこじ付けにもっともらしく踊らされている感じでしょう。あほらしい。
調べると恵方とは、NETでは:
恵方が非科学なのは明らかです。科学には普遍性があります。根拠があっていつでもどこでも、また普通ではありえないような極端な条件でも成り立つものがより正しい考え方というわけです。北極点にいる人はどちらを向いても南ばかりで、恵方と言われてもねぇ・・・
恵方(えほう)
恵方は「明けの方(あきのかた)」ともいいます。その年の歳徳神(としとくじん)のいる方向をいいます。古くは正月の神の来臨する方向を指していたのですが、九星術が流行してから現在のような意味になりました。その方位とは
甲・己の年 甲(寅卯の間)の方位(東微北)
乙・庚の年 庚(申酉の間)の方位(西微南)
丙・辛の年 丙(巳午の間)の方位(南微東)
丁・壬の年 壬(亥子の間)の方位(北微西)
戊・癸の年 丙(巳午の間)の方位(南微東)
とのことです。ご参考に。