数理論理教(科学教)の研究

数理論理(科学)はどこから来て、どのような影響を与え、どこに行こうとしているのか、少しでも考えてみたいと思います。人文系

スノーデン暴露はは中国の謀略?

2013-08-16 16:44:12 | 軍事戦略
    元NSA職員のスノーデン氏の暴露は取り立てて騒ぐような情報ではないと思う。米国がすべての情報通信を傍受しているのは公然の秘密だったように思える。というか世界中の諜報機関は少なからず行っている。米国の傍受技術(ハード・ソフト)が極めて高いことは確かと思うが。
 
 スノーデン事件は、米中首脳会談の前日に起きている。それも中国支配下の香港で行われている。どうみても政治的茶番劇のように見えるが、結構マスメディアに取り上げられて、中国の利益には役立った。スノーデンが中国のスパイというより、何らかの買収とかハニートラップとかそういうものによると思えるが。

『世界サイバー戦争』リチャード・クラーク、ロバート・ネイク著 徳間書店
 
 また中国のサイバー攻撃による機密情報の窃取も凄まじいものがある。まるで底引き網でさらうようなやり方だ。
 とにかくこのサイバー攻撃はリスクがほとんどなく、利益がとてつもなく大きい。サイバー攻撃では、軍人が攻撃することはない。中国軍の下請けのハッカー達が攻撃する。それも中国国内からではなく、様々な国のパソコンからいくつものサーバーを経由して行われる。そのため犯人を特定するのは非常に難しい。もしかすると米国の大学に留学している学生がカフェから行っているかもしれない。

 中国のサイバー攻撃は軍事・民事に拘らず、最先端技術・情報を根こそぎ盗んでいるようだ。F35の機密情報も盗まれたようだ。また電力やインフラ関連の制御機器にも侵入されて論理爆弾を仕掛けられているかもしれないとのことだ。

 米国は民主主義社会で個人情報やプライバシーを重視しており、また効率的なシステムを追求してるため情報共有が進んでいて、厳重なインターネットセキュリテー=情報統制ができない。また利益重視の投資社会なので、経費増大になる厳重なせキュリー投資に躊躇する。元々ホビー用に開発されたバグの多いウインドウズが民間だけでなく諜報・軍でも広く使用されており、セキュリーティーに問題がある。ウインドウズはソースコードを公開しておらず、バグをすばやく修正できない。中国はマイクロソフトに圧力をかけ、ソースコードを手に入れ、バグをすべて把握して自国用には修正している。

 そして米中首脳会談で、この中国のサイバー攻撃に対して厳しい姿勢で臨もうとした矢先、スノーデン事件が起こり攻守立場が逆転してしまったようだ。

 米国も原子力産業や様々なところで情報統制しているが、スリーマイル島事故後は住民の反対から原発は一つも造れなかった。中国やロシアの情報統制はまるで専制国家のようだ。まだ米国の方がマシなのだろうか。米国のSF映画は、科学(数理論理)と存在哲学(神)について核心に迫る内容のものも多く、面白い。米国には多様性がある。

 どちらを向いても、過酷な政治状況なら、まだ米国に同化するほうがマシなのだろうか。日米安保を日米同盟にして、イラク戦争のような時は、率先して日本の軍隊が先陣を切るようにならないといけないのか?

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