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講習会レポートです。
Before→After
モデルさんの中間毛先は3レベル、ご自分の地毛よりも暗くなっていました。
そこで「少し明るくしてもいいですか?」と提案しました。
見た目にすぐ白髪染め独特の色合い、明るさ、チリついたパーマでしたので
イメージを変えてあげたい、周囲からの評価を高めたいと思いました。
中間毛先はジアミン類による酸化重合が重なっていますので
脱色脱染剤であるPB(パウダーブリーチ)を少量加えます。
ライトナーとクリームブリーチは脱色剤で主成分はアンモニアです。
PBは過硫酸系(過硫酸塩、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)が
主成分で多量の酸素を発生させます。
酸素を発生する際の発生酸素(活性酸素)のパワーで酸化重合染料を
分解します。今回のような場合は最小限のPB量を予想します。
単に明るく脱色脱染するのは簡単です。しかし、毛髪体力温存(出来るだけ傷めない努力)
こそ、今回の場合、重要視、配慮しなくては意味がありません。
PBは一度に多量使用ではなく、2回、3回と分けて希望のアンダーレベルまで
脱染するという余裕が欲しいですね。
一度与えた大きなダメージは1年間以上お客様と次回の施術担当者を
困らせ、悩ませることになります。
繰り返しますが、お客様はその日の仕上がりだけを考えず、その後の経過、半年後、
一年後の状態をも常に考慮すべきです。なぜなら、リピーターのなって頂くことを前提として
施術しなくては、本当に喜んで頂くことは出来ないと思います。
さらにご自身もそうですが、周囲の評価を高めることに全力を注ぎます。
そうすることで自然に「ご紹介」も増えてくることでしょう。
まずは中間毛先の重合染料が多く重なった部分に塗布して様子を見ます。
15分ほどで7レベルまで脱染しました。もう少しですので、根元ZEROタッチで
頭皮に付かないように慎重に塗布します。
プレーンリンス後の状態です。根元の新生部分は12レベルまで脱色しました。
根元12レベルの部分へNew彩-sai-DB2:1AshBKを塗布、既染部分へはABGel塗布し
20分自然放置
その後、既染部分へは彩-sai-DBを塗布し更に10分自然放置、Total30分です。
Before→After
ご本人は「10歳若返った」と仰っていました。
明日の周囲の評価が楽しみですね・・・。
巷には今回のようにホームカラーで毛先が黒くなって根元が明るい女性が
たくさんいらっしゃいます。少々時間と手間が掛かりますが
即戦力となりうるメニューとしてお薦めしています。
繰り返しますが毛髪体力の温存、出来るだけ傷めない努力がPointです。
ご覧頂きましてありがとうございます。