マウンテンドームアドベンチャー 白ヒゲおやじのエッセイ

この日記は1990年から数年間、高聴取率を誇り本にまでなった人気FM番組の20周年記念としての復活版である。

死ぬまで商売人にはなれそうもない

2010年06月15日 | Weblog
 あの金毘羅さんに駕籠(かご)かきがいるのは有名な話。もちろん、名物の階段を登るに困難な人用である。
 ところがあるとき相撲とりみたいなおばさんが乗っていたのを観て腹が立った。小柄で痩せ細った担ぎ手のおじいちゃんたちがあまりにも可哀そうで・・・。
 逆にリボンをつけた小型犬がチョコンと座っていたのを観たこともある。担ぐ側にとっては間違いなく楽な客だろうが、「綱吉のお犬様」じゃあるまいし、あまりにも人をバカにした飼い主だとは思いませんか、ってんだ。

 あれは昨年のことだった。久しぶりで金毘羅さんに参ったら、参道途中にマンガに出てきそうな犬の銅像が立っていたではないか。いくらなんでも、海運の守り神で知られるあの金毘羅さんが、いつの間にかお犬様の神様になっていたとは・・・。

 歴史的裏付けがあるのが「旧跡」。
 ウソでも作れるのが「名所」。
 商魂たくましい金毘羅さんに呆れてものがいえない。
 そんなおいらだから、いつまでたっても商売人になれないのだろう。

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