〇過酷な左官業
数日前から、数あるお風呂へのアクセス道の改修を始めた。いわゆる左官仕事である。
ところが生コン車を呼ぼうにも開業当時から付き合っていた近くの生コン会社が2社もなくなっている。
そこで新の業者に連絡を入れると、「運転手たちが行きたくない、といっている」と拒否された。
なんで? どうして? 理由をきくと、生コン会社の運転手たちが「白ヒゲおやじが怖い」といっているという。
なんで? どうして? で、またその理由をきいてみて呆れた。
「ただでさえ細い山道を、一般車が怖がるようなわがもの顔の暴走運転は許さんぞ!」
と昔、オイラが運転手を脅したことがあったらしい。
オレは覚えていないが、そうなりゃ、また得意の自力でやるしかない、で、生コンを張る破目になったのである。
しかしまあ、宝塚産まれの宝塚育ちのお嬢さん女房と、ただでさえキズたらけの老体との二人で、それも手作業で、セメント×20袋、
バラス×20袋の生コンを3日で張ったのだから凄い。おかげで体中が痛くてたまらない。
しっかし、生コン車1台分で4~5万円はかかるところを1万円であげたのだから上出来だ。
といいながらも、こんな過酷な左官仕事はもう二度とやりたくない、と夫婦で誓った。