マウンテンドームアドベンチャー 白ヒゲおやじのエッセイ

この日記は1990年から数年間、高聴取率を誇り本にまでなった人気FM番組の20周年記念としての復活版である。

白ヒゲ吠える!

2008年04月30日 | Weblog
 道路族議員を初めとする与党さんよ。今や、なにもかも値上がりしてるんや。ガソリンくらい安くしとけや。ゴールデンウイークを目前にして、三分の二の強行採決で再値上げするぅ? やれるもんならやってみー。国民が黙っとると思ったら大間違いやぞぉ! 

 社保庁さんよ、山に住むオレの年金を、なんで縁もゆかりも口座もない漁協に振り込むんや! 取り上げるときは有無をいわさぬくせに、還付するときは数ヵ月後。これが黙っておられるか!

 数日間だけの洞爺湖サミットのために20億円もの施設を建てた後にすぐ壊すとは、なにごとぞ。温暖化と無駄遣い以外のなにものでもないやんか!

 一度、民主党に政権を明け渡してみたらどうや? ダメでも、もともとやんけ。地元、近所のよしみだけで自民党に投票するお年寄りも今回は、よう考えないかんで。

 デモもない。石も投げない情けない国、日本。
 昔、その石を投げてた熱き奴らは今や団塊世代か。
 オレ独りがボヤいたところで、どってことないけど。

 ―写真は、燃え上がるガソリン再値上げ阻止隊―

オールディーズ

2008年04月28日 | Weblog
 なんとか草刈りもやった。山と積んだ草も焼いた。吊橋の修理もした。タケノコ堀りもやった。連休用の仕入れも完了。ジローも洗ってやった。
 連休までに一日だけでも休みたかったけど、宿泊客も続いているし・・・。その疲れからか夕飯が食えない。やっぱりビールに続いて、焼酎ロック、バーボンロック。
 そんなこんなのほろ酔い気分でギターを鳴らしていたら、
「♪ ロンロンリーロンシュビラロン ♪」
 突然、女房がスキャットし始めた。
 
 しかしオレがやってたのは、1960年代に大ヒットした「ワシントンスクウエアー」というオールディーズナンバーで、日本では「ワシントン広場の夜は更けて」という別の曲名がついていたやつだ。ペーソスに満ち溢れたバンジョーの音色が当時の日本人の心に響きわたった名曲だ。団塊世代で知らない人はいないだろう。
 ところで女房が口ずさんだ「ロンロン・・・」は、あまりにも有名なサントリー・オールドのCMソングであり、バンジョーとギターの違いこそあれ、「ワシントン・・・」とは、あまりにも極似し過ぎているために、「もしかして盗作?」と疑いたくもなるほど。
 この偉大なる「ロンロン・・・」を作曲したのは、あの小林亜星。そして当時、上智大学の教授だったサイラスモズレーという人が、五臓六腑に染み渡る渋い重低音でスキャットしている。確か「人間みな兄弟」という本来の曲名があるにもかかわらず、ウイスキーのCMソングにつかわれたためか、それらを知っている人は少ないようだ。1960年代から40年以上にわたって、老若男女に親しまれ続けているCMソングの最高傑作である。

★ 「オールディーズ」=「oldies」について女房に教えを請うと、「昔のヒットソング」という意味だそうだ。
 ついでに、オレのような団塊世代のことを、「Golden oldies」と、呼んでもいいらしい。

棺おけに両足

2008年04月27日 | Weblog
 昨日、タケノコを掘っていて、突然、頭蓋骨が砕けるほどの衝撃を受け、一瞬、目がくらみ、前のめりに倒れかかった。ところが目の前には竹を斜めに切った竹槍の刃先が待ち構えていたではないか! 
 ―が、間一髪のところでとっさに両手を突いたからよかったものの、一歩間違っていたら顔面に竹槍がぐさりだった。
 ―で、頭に落ちてきたのは、切り倒したはずの直系が15センチくらいもある孟宗竹。重くて硬いのは当たり前。九死に一生とはこのこと。

 きょう、吊橋の修理をしていて、3メーター下の川中にモンキーを落とした。それを拾いに行って岩場でつまづき、流れの中に前のめりしてジャッポーン。全身ずぶ濡れ。マジで足腰の衰えを痛感しないではいられい。今になって左足首と右手首に鈍痛が走っている。棺おけに片足、なんてもんやないなぁ。

コンサート情報

2008年04月25日 | Weblog
 なんだかんだと6月コンサートの準備をしているうちに、2Fホールが知らない間にミュージックスタジオと化してしまった。
 とりあえず使えるギターが5本、キーボードが1台、ギターアンプが3台、それになんとか使えるボーカルセットと一揃えある。好きな人は喜んでくれるだろう。
 それとは逆に山積みの仕事を抱え過ぎて、思いどおりの練習ができない自分自身に自信喪失気味だ。若い頃は岩より固い自信の塊だったのに。ギターを弾こうにもコード進行が覚えられない。しっかりとコードが押さえられない。歌おうにも歌詞が思い出せない。若かりし頃は出ていた音域に青筋が立つ。一音くらいキーを下げようか。「昔とったきねづか」というが、それも40年近く前のことだから、今や、「やったことがある」のレベルだ。

 シンちゃん曰く「今回だけは、絶対に酒でごまかしたらあかんで」、
「素面でマジで二枚目の線でいくんやで」、
「みんな、おやっさんのライブをみに来るんやで」、
「おやっさんがメインなんやで」、
「ギターはオレたちに任せてボーカル一本でもえんやで」
 と。わかっちゃいるけど・・・。

 本番が楽しみでもあり、恐怖にもなりつつある白ヒゲおやじのきょうこのごろでした。

ゴールデンウイーク

2008年04月22日 | Weblog
 きょうからゴールデンウイークに備えての草刈りが始まった。毎年、思うことだが、真っ盛りのクローバーやスミレやタンポポを刈り取るのは忍びない。しかし今年は梨の花の白さが例年以上に際立ってみえるのが印象的だ。

 「ゴールデンウイーク」とは、白黒TVが普及する前の映画産業が隆盛を極めていた頃の連休に映画館がいっぱいになったところから称されるようになったときく。

 つい最近、元環境大臣だった小池おばさんが、4月29日より、「ゴールデンウイーク」から「グリーンウイーク」に変える運動を始めている。
 確かに今年の連休は、大型でもなければゴールデンでもない。かといって、なんでもかんでもグリーンとかエコをつければいいものでもないだろう。そんなことより、日本も欧米並みのバカンス、いや、飛び石連休なんてケチなことはやめて、学校も職場もいっしょになって長期の夏休みをとるようにすれば、家族の絆も、景気も、なにもかもよくなるだろうに。
 お金は貯めるためではなく、つかうためにある。同胞よ、懸命に働いて、長期休暇を楽しもうではないか。そうすれば世の中、すべてうまく回るはずだ。

 今年のゴールデンウイークは5月の3~4~5日に集中している。この前後に来てくれるお客さんはメチャクチャ大事にしてあげよう。

  ―写真は敷地内にある満開の梨の花―

トンビとタカ

2008年04月18日 | Weblog
 きょう、お袋が永遠の旅に出た。ゴールデンウイークで忙しくなる前に、と気遣って逝ってくれたのだろう。

 亡くなった翌日が友引だったので葬祭会館で二夜、付き添った。
 故人の希望により「密葬」にした。
 最初の夜は息子と、前の女房と今の女房との4人が交代しながら。
 
 二晩目はオレとお袋の二人きりの水入らずで過ごした。
 徹夜が二番目ともなれば、母と息子の会話もつきた。
 酒も本も欲しくない。
 そこでPCを持ち込んでブログでも書こうか、はたまたギターの練習でもやったらお袋が喜ぶかな、とも考えたがシン&タケちゃんらに「いくらなんでも」と諭され、仕方なく風呂に入ったりTVを観たりで夜が明けてしまった。

 この歳になるまで数え切れないほどの冠婚をこなしてきたオレが今回のような葬祭だけは経験が乏しく右往左往してしまうとは・・・。
 しかしそんな情けないオレをサポートしてくれた頼もしい男がいた。わが息子である。
 オレが今の山生活に入った頃は中学生だったのに今や高校教諭。老いては子に従えか。

 「心配せんでもええよ。間違ってもタカがトンビから産まれることはないんやから」
と今、仏壇から母上様の声が聞こえた。

    ―きょうの写真は、そんな自慢の息子フアミリーである―

けっこう毛だらけ、ネコ、灰だらけ

2008年04月15日 | Weblog
 昨日、特養施設にいる母上様が救急車で運ばれた。またか、で駆けつけてみると、肺炎と心不全とかで血圧を測ることすらできない危篤状態に陥った。このところ体調を崩すことが多く、そのたびに付き添いで病院通いしていた矢先のことである。いざ、というときの心の準備はしているが、職業柄、猫の手も借りたいようなときに限ってお呼びがかかる。

 己の仕事は、もともと親の死に目には立ち会えない職業、と覚悟してやり始めたことではあるが、かといってほっておくわけにはいかない。

 オレのババ上様は63歳の若さで、だれの手も煩わすことなく逝った。
 ジジ上様は97歳までボケもしないで凛としていたが、忙しい盛りの正月に逝った。
 現在、同居している父上様は5年前に、悪性ガンで半年の命と宣告され、大学病院に緊急入院。ところがそれが誤診とわかり、以来、急激に老け込んでしまった。

 うまいものを最後に食べるつもりで地味に生きてきたおやじ。
 反対に、うまいものは絶対先、満開のときには家族も捨て、花が散ると舞い戻ってきた身勝手なお袋。だから当然、恨んだことも憎んだこともある。しかし、妻や母親を捨ててまでも「女の性」を貫き通して生きてきたという点では羨ましくも思えるからオレという男も難解だ。そんな母上様が、今、その生涯の終焉を迎えようとしている。
 大方の人は「おやじさんは仏さんのようなひと」という。オレもそう思っている。だけど、幸か不幸かオレはお袋と同じ血が流れているらしい。
 かといって、間違っても後悔なんぞするつもりはない。わがまま人生、けっこう毛だらけ、ネコ、灰だらけ、ケツのまわりはクソだらけや。

ペットお断りの天下の名園

2008年04月12日 | Weblog
 東京からきたお客さんが「このところ関東圏ではペットお断りの公園が激増している」と嘆いていた。
 原因は、どこにでも糞尿する、だれかまわず飛びついたり吠え掛かったりするバカ犬と、その飼い主のマナーの悪さだそうだ。それにやっと世の中が気づいてきたのだろう。
 
 大阪からきたペット連れのお客さんが「栗林公園には腹が立つ」と文句たらたら。
 理由を問うと、駐車場へ入るのに長時間、待たされた挙句に、やっと入れたと思ったら、目の前に【ペットお断り】の看板があった。それがけしからんというのだ。

 「当たり前やん。栗林公園は天下の名園やで。名木や名花にあんたのバカ犬がクソやションベンでもしたら誰やって怒るで」と、ついオレも・・・。

 そういえば数日前の新聞に「全国の都市公園管理団体の約90パーセント近くが、愛犬家のマナーの悪さを指摘」の記事が載っていたなあ。

―写真は行儀正しいマウンテンドームの看板犬たち―

メタボがどうした

2008年04月11日 | Weblog
 高松市内から国道193号線で徳島方面に向かう。
 途中、塩江から県道167号に入り、阿讃山脈の懐を目指す。
 塩江町から綾川町に入り、柏原渓谷沿いのうねうね道を進む。
 もしかして道を間違えたかな、といぶり始めるころ、突如、視界がパッと開け、緑いっぱいの広大な敷地が現れる。
 
 そのど真ん中に建つサファリブラウン色の巨大なログハウス。
 中小のコテージやテニスコートが点在する中、高いポールの先で大きくたなびく星条旗。
 これぞ「万年少年たちの心の砦」マウンテンドームである。

   空気がうまい。
   水もうまい。
   だからコーヒーもうまい。
   ロックもうまい。

 川のせせらぎとウグイスのさえずりで目覚め、眩しい日光と緑の中で汗をかき、フクロウの鳴き声を子守唄に眠る。だから腹いっぱい食って呑っても心配無用。

 「メタボ」?。ここには関係ない言葉だ。

切り捨てられても桜

2008年04月09日 | Weblog
丸坊主にした桜の木の残り枝に花が咲いたのを見つけて喜んだのは昨日のこと。

ところがなんと、きょうは、枯れ木に花やないけれど、一ヶ月前に切りとって河原に山と積んだ桜の枝に花が咲いているのを発見して仰天した。

今度は「腐っても鯛」、「切り取られても桜」、「死ぬまで男ロマンを貫け」といってるんやろなぁ。

―酒を断って4日目のことである―