二か月ほど前、わが家のりんちゃんが三年間育ててきた白うさぎのうさやんが、捨てられて野良猫化したシャム猫に頭をかじられて死んだ。落ち込むりんを慰める言葉がなかった。
うさやんはS動物園から譲り受け、りんが手塩にかけて育ててきた生き物唯一の親友だった。うさやんの死後、毎日うさぎのぬいぐるみを肌身離さぬりんをみていて胸を痛めていた。
そんな先日、近くのペットショップでミニうさぎを見つけて連れ帰った。下校してすぐそのミニうさきを見た途端、りんの表情が一変した。毛色から「くるみ」と名付けて母娘の如く面倒を見始めた。
生き物のには命がある。どんなに世話して育てていても突然、死んでしまったら、もっとてもっと面倒見てやっていたら…と誰もが悔む。今回の愛うさぎの死で、小2のりんは、また何かを学んだようだ。