マウンテンドームアドベンチャー 白ヒゲおやじのエッセイ

この日記は1990年から数年間、高聴取率を誇り本にまでなった人気FM番組の20周年記念としての復活版である。

痔には

2009年02月25日 | Weblog
 今朝、常連客である岡山のマサシ君から「痔の手術をして現在入院中」との連絡が入った。
 用をたすたびに数十分間もお尻をお湯に浸けないとダメらしいから大変なんだそうだ。「予約している来月の誕生日はもしかしたら・・・」と辛そうな声を出したから、「枚方のシンちゃんは携帯ウォシュレットの愛好家らしいよ」と教えてあげた。そしたら「頑張って行きます」といってくれた。
 そうや、マサシ君のバースデープレゼントに携帯ウォシュレットを、と思いつき、ITで検索してみると、あるわあるわいっぱいあった。その中にあった「旅行先でウォシュレットがなくて困る」は本当なのか。ペーパー世代のオレなんかは、他人のお尻を洗ったもので自分のお尻を洗うというところにどうしても抵抗がある。

 そんなオレもつい最近、初めてその便座に座わるハメになり、恐る恐るその便座に座ってみた。ところがことが終えたところで操作方法がわからず、女房に助けを求めたのはいいが、ピッ! とお湯が出たのに驚き、「ヒャッ!」との悲鳴と同時にお尻を上げてしまった。
 しかし、ものは試しで一度使ってみるとなかなかのもの。今の世の中、ウォシュレットが当たり前になってきているらしいから、うちのトイレもそろそろ導入を考えるときかも。

■この写真は22年前、マウンテンドーム建設当時に隣の廃校で寝食を共にした建設スタッフたち。この時はポットン便所だった。

ブログ200話記念・感動をえる旅

2009年02月24日 | Weblog
  うちを訪れるお客さんの多くは「白ヒゲおやじ」を目的で来てくれている。だからできるだけそんなお客さんの相手をするように務めている。なぜかというと、これこそが白ヒゲおやじの生きがいでありポリシーだからである。

まずは細いアクセス道から始まり、どうやってこんな大きな材木を搬入したのか? とか、ログハウス談義とか、人生相談もあれば恋愛相談も、盛り上がる話ネタには事欠かない。
  ところが中にはいくら相手しても反応のない人がいる。笑わそう、乗せようとしてジョークを連発してもまったく受けない人がいる。なら引っ込むしかない、で席を立とうとすると「もっと相手して」とくる。正直いってこういう場合は語るのが辛い。単なるおとなしい性格というのではなく、ストレートにいうと感動がえられづらいタイプなのだろう。

  よく「白ヒゲおやじは話上手」だといわれる。しかしそれは相手次第であり、話を聞く側にも「ふうーん」、「あっ、そうなんだぁ」、「へえーっ」くらいの適度の相槌がなければ話すに話せなくなる。

  私は食事をして、風呂に入って、TVを観て、寝て終わるだけの宿になんか泊まりたくない。その土地柄や方言や気質と触れ合い、宿の主人と仲良くなれそうな宿を選ぶ。そして相手が気分良くしゃべれるような雰囲気作りを心がける。誰しも暗く湿っぽいのより、腹から笑って語り合えるほうが歓迎されるに決まっている。迎える側は複数客が相手である。だからこそ、その中で好感を持たれるような客を目指せば自ずと応対も変わってくるのではないだろうか。

  このブログ200話目の記念に、白ヒゲおやじからみなさんに贈る感動を得る旅の心得の一つでした。

―写真は語り草の一つとなっている巨大な本館の骨組み―

元気の源

2009年02月21日 | Weblog
 オレは子どもの頃から病気らしい病気を患った記憶がない。そのかわりケガばっかりだ。特に誇るほど頑強な体格でもないのに、いたって元気である。30代半ばくらいから体重もほぼ一定で何を食っても呑んでも旨い。  
 レギュラーメニューといえば年間400日くらい湯豆腐を食う。たとえ真夏でもだ。なぜかというと酢醤油とかポン酢が大好きで、コツプ一杯くらいの酢(酢酸)なら一気で呑れるほどだ。夏場なら、うどんやソーメンも酢醤油で食べるし、今の時期はナマコに酢、生センマイに酢が日替わりメニュー。もちろんギョーザなんかはたっぷりの酢がなければ絶対に食わない。

 おかげで血液はサ~ラサラで高血圧とは無縁である。しかしケガで手術する際には決まって血液検査を二度される。あまりにも鮮血過ぎて止血できないと困るという理由かららしい。これが元気の源に違いないと信じている。

 女房によるとオレのKissの味は酢の香りがするらしい。ウソ!

 ―写真は春の陽射しで輝く敷地内を流れる川―

アオバトの次は

2009年02月18日 | Weblog
 このところ、深夜に得体の知れない動物が本館デッキに出没している。私は一度もでくわしたことがないけれど、女房の話では「ネコでもタヌキでもイタチでもない黒っぽいい毛をした四足動物」らしい。となると時折、ジローのフード袋が何者かに破られているのはこいつかも。もしかするとぉ・・・ムササビか! でもなければ・・・あっ!

 そういえば炭焼きのおっちゃんから「アライグマいらんか?」いうて電話をもらったことがあったのを思い出した。
 「捨てられたアライグマが大繁殖して田畑を荒らされて困っとる。罠を仕掛けたらいっぱい捕まるんや。社長んとこなら都会の人が集まるから喜んでくれるんとチャウかぁ」と。
 「うちには大きな犬もいるけどイノシシもサルも出るからいらんわ」で断っていた。もしかしたら・・・。

 ―写真は昔、夜な夜なデッキ下に現れていた大きなムササビ―

アオバト

2009年02月16日 | Weblog
 昨日、2F窓カーテンの取り替え作業中に、窓ガラスが粉々に砕け散った!
 ―か、と思わせるほどの猛烈な衝撃音がした。
 「投石か?!」、しかし窓ガラスは割れていない。
 ―とすると、またあれか!
 で窓下に駆けつけてみた。そしたら案の定、緑色した野鳥が首の骨を折り、地面に伏していた。カーテンが取っ払らわれた窓を飛びぬけようとして透明ガラスに突っ込んだのだろう。20年間に何度あったことか。昨年暮れにもまったく同じことがあったばかりで心が痛む。
 この鳥はアオバトといい、緑色した実に美しい野鳥で、飛翔が直線的なために透明ガラスと衝突事故を繰り返す悲しい習性を持っている。山の中にこんな巨大なログハウスを建てた私に責任があるのは認める。だから窓という窓にはシールを貼ったり、カーテンをして防御に努めているのに。
 しかし手厚く葬ってやろうとしても、毎回、わずかの隙に野良猫やカラスの餌食になってしまう。自然界の摂理か、食物連鎖の一環か・・・。うーん、言葉がない。

 ―写真は窓ガラスに衝突して落ちたアオバト―

世の中、久しぶりに明るいニュース 

2009年02月14日 | Weblog
ふるさと景観写真コンテスト

 最優秀賞に渡辺洋子さん

 
 香川県内の農業や農村風景を撮影した「かがわの農村・ふるさと景観写真コンテスト」の審査が4日、県庁で行われ、最優秀賞に三木町の渡辺洋子さん(56)の作品「ふるさとでの夏休み」が選ばれた。

 コンテストは、香川の農村の美しい風景を再発見し、農業や農村のよさを見直そう-と、平成12年度から毎年開催している。今年度の募集には175点の応募があり、プロカメラマンや学識経験者らが審査。渡辺さんの作品を含む入賞作22点が決まった。

 渡辺さんの作品は、2本の大木の間から2人の子供が手をつないで仲良く出てくる光景をとらえたほほえましいショット。逆光のとらえ方が非常にすばらしいと評価された。

 入選作品は、4月20~24日まで県庁東館1階ギャラリーで展示される。


―以上、香川 2月5日8時3分配信 産経新聞より―

■「渡辺洋子」さんとはマウンテンドームフアミリーで知られる渡辺準一プロカメラマンの奥方である。
●その最優秀賞を受賞した写真は、本県の名物の一つ「二本杉」と呼ばれている巨木の間で戯れる渡辺家の孫たちの姿を撮ったものである。


松葉杖

2009年02月06日 | Weblog
 今回の女房の里帰りは10日間。その留守中に、コーヒーカップや皿を載せたお盆を持ったまま、2回ホールから階段を降りる際に足を踏み外して4、5段下のレストランまで落ち込んだ。幸いにも今回は一日だけ松葉杖を使っただけですんだからよかったものの大事にいたらなくてホッとしている。

 ところで自分でいうのもおこがましいが、「中国雑技団の一員か?」と整形外科医に呆れられるほど松葉杖の達人である。現在の杖もかれこれ20年くらい愛用しているから第③第④の足といっても過言ではない。松葉杖だけではない。子ども時代から竹馬も超得意だった。
 岸和田の若大将はだんじりを引きながらギターを弾くが、オレだって松葉杖や竹馬で片足けんけんもできれば腕立て伏せも、山も登れば川も渡れるし、ギターだって弾けるくらい達者である。そんなもんでよければいつでも自慢の妙技をお見せしますよ。

―今日の写真は数年前に右足首を複雑骨折したときのものである―

男と女

2009年02月02日 | Weblog
 わけあって女房が里帰りして10日がくる。いくらオフに入ったからとて、その間、お客さんの世話から年寄りの三度の食事、炊事、洗濯、生ゴミ処理、その他ありとあらゆる雑用が山積みだ。広大な宿泊施設を抱えての独り作業は想像を絶する仕事量がある。一般家庭ならネコの手で済むかも知れないが、うちは名犬ジローの手を借りてもおっつかないだろう。
 そんなこんなで、さすがに昨晩は21時ころから24時くらいまで知らない間にベッドに倒れこんでいた。タフさが売りの白ヒゲおやじも、もう限界だ。
 二人揃えば三人前、四人前の仕事もできる。かといって単独では二人前の仕事すらろくにできやしない。女房のありがた味が傷口に塩をすり込むほどよくわかる。今度、捨てられたら次ぎはないだろうから大事にしないと。

 偉そうに見栄を張って生きるのが男。耐えて耐えて耐え抜くのが女。決心するのは早いくせにあとを引くのが男。決心するまでに時間はかかるが、いざ決心したら壊れたブルドーザーみたいに動じないのが女。これは60年間の悟りである。何がいいたいのやろ? オレは・・・。

 明日の天気は雨予報。ならば今から門松を解体焼却して、頭を丸めてヒゲを整え、愛妻を迎えに宝塚まで日帰り旅行しようかな。