マウンテンドームアドベンチャー 白ヒゲおやじのエッセイ

この日記は1990年から数年間、高聴取率を誇り本にまでなった人気FM番組の20周年記念としての復活版である。

ジロー逝く

2011年12月21日 | Weblog
 きょう、りんと二人でドライブ中、ママが泣きながら「ジローが・・・」との☎連絡が入った。
 即座に駆け戻ってみると、入口のドラゴンの壁画(新年用に先日掲げたばかり)の下で愛しのジローが息絶えていた。
 ほんの数時間前までいつも通り元気だったのに。
 黒ずくめの身体はまだまだ暖かかった。
 ジローも歴代の愛犬たちと同様に、やっぱり主人がみていないときに息をひきとったようだ。

 歴代の名犬たちが眠る墓近くにショベルカーで大きな穴を掘り、寝床で愛用していたマットにくるみ、顔にたおるを乗せ埋葬し、線香を焚いて家族三人で「みんなを癒してくれてありがとう。ご苦労さん、お疲れさん、ゆっくり眠れよ」と合掌した。
 当然、二歳半のりんには理解できていないようだった。

 わが家のカンバン犬は、歴代が名犬中の名犬、真の癒し犬中の癒し犬だっただけに残念でならない。
 そろそろかな、との覚悟はしていたけれど・・・。
 折も折、歳も押し迫ったきょう、本年最大事となった。

 生前、特別に可愛がっていただいた皆さま、ありがとうございました。お越しの節は線香をご用意しております。

■四代目マウンテンドーム・ジロー号♂、亨年七歳半。安らかに眠れ。

レスキュー秘話

2011年12月15日 | Weblog
 あるとき、雪が舞う近くの山中で車が動かなくなり、救助を求めてきたカップルがいた。
 すぐさま駆けつけ、凄いブッシュの中から車をレスキューしたがそのポンコツ車のエンジンがいうことをきかない。あまりの寒さに二人を連れ帰る。
 ところがJAFが来るまで散々呑み食いした挙句に、「手持ちがないので明日、必ず支払いに来ますから」と自宅電話まで書き残して帰りながら数カ月もナシのつぶて。人の情けを踏みにじりやがって! で電話すると居留守をつかい、10年以上も知らんぷりを通している輩がいる。

 つい先日も車が脱輪して3キロもある山道を徒歩でSOSを求めてきたカップルがいた。
 いつものごとく現場に急行したが簡単な牽引だけでは引き揚げられない状況下にあったから、レッカー付きのJAFにバトンタッチして帰ってきた。
 その後、お客さんと一杯呑っていたら、この二人が現れた。
 なんとお礼をいいに来てくれたのである。
 大した力になれなかったにもかかわらず、彼らの誠意が嬉しくて、「さあ、遠慮なくやれや」で、ともにおでんの鍋をつついた。

 その夜遅く、なんと彼らからクリスマスイブのネット予約が入っていた。
 今までに何度も人助けらしきことをして報われたことなどなかっただけに久しぶりに気分のいい夜となった。
 イブは大いにもてなしてあげようと思う。
 
 ■写真はかつてのレスキュー車

地に堕ちたメディア

2011年12月13日 | Weblog
 この時期になるとTVが騒がしくなるのは例年のこと。
 昨年の今頃、例の大ケガで入院していたときのこと。
 地上放送のTVで、「AKB48」とか、「KARA」とか「少女時代」とかを観て、へえーっ、百恵ちゃんやピンクレディーではなく、今やこんな時代になっていたんだあ、と己のあまりの浦島太郎ぶりに呆れかえった。

 ところが、これとは別に虫ズが走り、ムカつくことこの上ないへんなのが毎夜のごとくTVに出ていた。
 半端なお笑い芸人や、眉毛を太く描いたドぶすや、女装したデブ男を頭に「お姉え」と呼ばれてはしゃぎまわる種族である。
 そこまでしてTVに出たいのか、有名になりたいのか。
 奇抜ないで立ちと欠如した常識・良識度を売り物にする彼らを、この年末もスター扱いし続けているTV局も情けないことこの上ない。

 今や日本のメディアというメディアは堕ちるところまで堕ちてしまっている。

■写真は白ひげがクリスマス用に大事にしていたクリスマス用のオブジェ。残念なことに、つい先日、粉々に割れてしまった。

冬到来

2011年12月01日 | Weblog
 昨日まで汗ばむ陽気だったのに、打って変って今朝から冬到来となった。今までデッキで日向ぼっこしていたジローも朝食後すぐに寝床に入り丸くなっている。 

 以前、薪ストーブから薪割りの話をしたことがあった。そこで今回は薪を割る斧について書いてみよう。

 柄の短い斧のことを(手斧)といい、英語では「Ax」。長い柄の斧は(♪まさかり担いだ金太郎♪)で知られる(まさかり)で(鉞)と書く。英語では「Broadax」というらしい。
 おいらはナイフとかツールの他に、斧のコレクションらしきも持っている。カッコよさからいうと米国産とか北欧産だろうが、実力的にはやっぱりMade in Japan だろう。

 ところで映画やドラマの中で簡単に割っているのは正目(まさめ)の杉丸太だ。これは非力な女子供でも簡単に割ることができる。うちはヒノキの節くれだった間伐材が主だから、割るにはちょっとしたコツがいる。しかし刃物を使うには細心の注意と使い手のセンス、それに適した道具選びが欠かせない。
 たかが薪割り、されど薪割り。一度やりはじめると中々やめられない。だれもが無心になってはまってしまう。だから面白いのは間違いない。ストレス解消にはもってこいだろう。

 さあ、世の中、燃料節減一色だ。いよいよ薪ストーブの出番がきたようだ。