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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年9月22日付 ジョン・ウエイト John Waite - Missing You

2020-09-20 22:33:11 | 1984年ビルボードTop40
1984年9月22日付ビルボード All American Top40、2位から上がって1位はJohn Waiteの"Missing You"。John Waiteですが、イギリスのロックグループThe Babysのボーカリスト。The Babys解散後ソロ活動を始めてからの初ヒットが大ヒット。The Babys時代には3曲のTop40ヒットを持っていますが、"Isn't It Time"(名曲でした)と"Every Time I Think of You"の13位が最高のヒット、この曲がバンド時代、ソロ時代を通じての初めてのNo.1ヒットになりました。

2位は4位からアップ、Prince & The Revolutionの"Let's Go Crazy"。Prince、5週間の1位で年間チャートNo.1の年度を代表するヒット"When Doves Cry"に続く2曲目のTop3ヒットです。
3位は前週と変わらず、これで3週目の3位、Cyndi Lauperの"She Bop"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"が最高位2位、次の"Time After Time"がNo.1を獲得、この曲で3曲連続のTop3ヒットになりました。
4位は3週間続けた1位からダウン、Tina Turnerの"What's Love Got To Do With It"。Tina Turnerですが、デビューは1950年代の大ベテラン。Ike & Tina Turnerで活動し、沢山のTop40ヒットを持っていますが、Top5ヒットとなると、1971年にJohn Fogertyの名曲"Proud Mary"のカバーが4位を記録するヒットになって以来になり、この曲が10年以上ぶりとなる2曲目のTop5ヒット、長いキャリアの中での初めてのNo.1獲得です。
5位は7位からアップ、The Carsの"Drive"。The Carsですが、デビューシングルの"Just What I Needed"が最高位27位、以来この曲で8曲目のTop40ヒット、Top5ヒットは最高位4位の"Shake It Up"以来2曲目となります。

この週初めてのNo.1はJohn Waiteの"Missing You"。1位はこの1週間のみ。1週間のみの1位ではありましたが年間チャートは11位の、特大のヒットでした。

John Waiteですが、イギリス出身のロックシンガー・シンガーソングライター。
まずもってThe Babysのボーカリストとして有名になります。私は Babysが大好きでした、John Waiteのボーカルが好きだったとも言えます。ロックボーカリストではありますが、その甘いボーカルが特徴です。

The Babysのデビューは1977年アルバム『The Babys』です。このアルバムはヒットしませんでしたが、2枚目のアルバム『Broken Heart』で人気に火が付きます。初めてのシングルヒットが"Isn't It Time"、1977年に最高位13位を記録します。いい曲でした。もっとヒットしても良かったのですが。次のアルバムからも"Every Time I Think of You"が最高位13位、次の4枚目のアルバムからのシングル"Back on My Feet Again"が33位になり、結局3枚のTop40ヒットの後グループは1981年に解散します。3曲ともJohn Waiteのボーカルが光るいい曲でした。

バンド解散後、John Waiteはソロ活動を開始、ファーストソロアルバムは全く話題にならずコケましたが、セカンドアルバム『No Brakes』からのファーストシングルがこの曲"Missing You"で、いきなりの大ヒット、ついに全米No.1を獲得しました。

"Missing You"の曲の作者はJohn WaiteとMark Leonard、Charles Sandfordの3人の共作。
やっぱり彼のボーカルは素晴らしいです。それにしてもこの曲で、The Babysで果たせなかったTop10ヒットどころか、まさかのNo.1獲得です。


さて、この曲、John Waiteは2007年にカントリー歌手Alison Krauss とのデュエットで再リリースします。レギュラーチャートではチャートインしませんでしたが、カントリーチャートで最高位34位を記録します。私の密かなお気に入りのバージョンです。


John Waiteですが、1987年に元The Babysと元Journeyのメンバー(Jonathan Cain、Ricky Phillips,Neal Schon、Deen Castronovo)とともにBad Englishを結成、1989年には"When I See You Smile"で再び全米No.1ヒットを実現することになります。

今週 先週 song / artist
1 2 MISSING YOU / JOHN WAITE
2 4 LET'S GO CRAZY / PRINCE & THE REVOLUTION
3 3 SHE BOP / CYNDI LAUPER
4 1 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER
5 7 DRIVE / CARS
6 6 IF THIS IS IT / HUEY LEWIS & THE NEWS
7 8 THE WARRIOR / SCANDAL
8 10 THE GLAMOROUS LIFE / SHEILA E.
9 18 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
10 13 CRUEL SUMMER / BANANARAMA
11 14 COVER ME / BRUCE SPRINGSTEEN
12 5 STUCK ON YOU / LIONEL RICHIE
13 9 GHOSTBUSTERS / RAY PARKER JR.
14 20 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
15 15 DYNAMITE / JERMAINE JACKSON
16 24 LUCKY STAR / MADONNA
17 19 WHEN YOU CLOSE YOUR EYES / NIGHT RANGER
18 12 LIGHTS OUT / PETER WOLF
19 22 TORTURE / JACKSONS
20 11 SUNGLASSES AT NIGHT / COREY HART
21 23 WE'RE NOT GONNA TAKE IT / TWISTED SISTER
22 28 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
23 17 WHEN DOVES CRY / PRINCE
24 16 ROCK ME TONITE / BILLY SQUIER
25 29 THE LUCKY ONE / LAURA BRANIGAN
26 30 THERE GOES MY BABY / DONNA SUMMER
27 31 GO INSANE / LINDSEY BUCKINGHAM
28 32 ARE WE OURSELVES? / FIXX
29 33 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
30 21 IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN / PEABO BRYSON
31 36 SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK / ROD STEWART
32 37 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
33 35 BOP 'TIL YOU DROP / RICK SPRINGFIELD
34 34 ONLY WHEN YOU LEAVE / SPANDAU BALLET
35 41 SWEPT AWAY / DIANA ROSS
36 40 WHO WEARS THESE SHOES? / ELTON JOHN
37 39 FLESH OF FANTASY / BILLY IDOL
38 25 ALL OF YOU / JULIO IGLESIAS & DIANA ROSS
39 49 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
40 45 STRUT / SHEENA EASTON

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブレイクを3度! (音時)
2020-09-20 23:27:30
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/13619648.html
ベイビーズ、ソロ、バッド・イングリッシュと、ブレイクが3度あったアーティストなんてジョン・ウェイトぐらいでしょうね!
"きみなんか全然恋しく思わないよ!"と口にするほど、きみを恋しく思ってるよ!と告白している歌なんですねえ(^-^;。
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Unknown (太ったボンジョビ(*´・ω・`)つ)
2020-09-21 01:21:47
さすがですね★🛶さん、しっかりと初期のバージョンはってもらったので、久しぶりのミッシンギュー、すんなり聴けましたよ。
というのも、近年この曲、出ばなの部分から「ミッシンギュー…ミッシンギュー…」とコーラスがはいっていて、非常に不快なんですよね、アレ要らないですやね?
なんであんな不要なゴージャス?最初に売れたときの音を保ってくれよ~と思うのです。
実は今回のチャートの中でも、ビリーオーシャンのはやはりイントロで、出ばなのドラムのあと、音が派手になったバージョンが一般的になりやがってるんですよ。これも凄く不快です。
あとポインター姉妹のも、前のアルバムからの短いバージョンの方がシングルとしてはスッキリしていて潔いです。余計なドラムなしでいいんですよ、せっかくの80年代屈指の女性ロックですものもの。
シングル編集ならともかく、市場で売れたシングルに余計なことして欲しくないですねホントに。
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Unknown (ノッチmrng)
2020-09-21 02:11:44
Isn't It Timeもこの曲もいい曲でした。
The Babys終末期にマイク・コービーがバンド名を”マイク・コービー・バンドにすべきだ”とかいって収拾がつかなくなったようなことをラジオで聞いた記憶がありますが実際どうだったんでしょうね?
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派手さはないけど (240)
2020-09-21 09:35:18
おはようございます。
「Missin' You」のような派手さはないけど、ジワジワいい曲だ…と分かるような楽曲が全米No.1って、いいですね。

アリソン・クラウス…、若手かと思ったら、意外と私と同世代。このデュエットも声質が似ていていいですね。
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Unknown (おがっちょ)
2020-09-21 14:02:02
ベイビーズ。
はじめて聴いた曲が、バックオンマイフィートアゲインで、13位になった曲を後で知ったけど、こっちのほうが好きです。
ソロになったのを知らなかったので、チャート上がってた時は本当に一位になるとは思わなかった。でも、嬉しい大ヒットでしたね。
その後のバッドイングリッシュでもメンバーにも恵まれて良い曲が出来て、大好きになりました。
ミッシングユーのデュエット曲は、知らなかったなぁ。
途中のミッシングユーの繰り返しは、なくてあれ?でしたが、デュエットもいいですね。
今はどうしてるのかな。
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違うメンバーとともに (星船)
2020-09-21 17:22:54
音時さんこんばんは。
そういえば、3度のブレイク、3度の復活といっても良いでしょうか、考えてみれば違うメンバーとともに3回は凄いですね。ジョン・ウエイトの声に、曲づくりがやっぱり素晴らしい!この曲も初めて聴いた時から「ああいい曲だ!」と思えるわかりやすい大ヒットでした。
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いろんなバージョン (星船)
2020-09-21 17:28:56
太ったボンジョビさんこんばんは。
"Missing You"のバージョンの違い、全然気が付きませんでしたが、改めて聞いてみるとイントロで小さく「Missing You」というバージョンがありますね。
アルバムバージョンとの違いではないのでしょうか?ちなみに私のライブラリーに入っていたのは声アリバージョンでした。
70年代は、アルバムの曲が長すぎでシングルにならないので必要に迫られて短いバージョンを作っていたようですが、80年代に入ると、いろんなバージョンを作るのが流行るようになりましたね。
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"Isn't It Time"は (星船)
2020-09-21 17:32:01
ノッチmrngさんこんばんは。
私は"Isn't It Time"は大好きな曲だったです。
バンドの名前「ベイビーズ」ですが、そんなアイドルバンドっぽいネーミングをするから大ヒットを逃したのではないかと、当時は思っていました。そのとおりだったかもしれません。"Isn't It Time"こそ1位になって欲しかったですが、まあ、この"Missing You"で全米No.1が実現して良かったです。
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男女デュエットにも (星船)
2020-09-21 17:48:25
240さんこんばんは。
この曲、しっとりとした良い曲でした。ジョン・ウエイトにもピッタリでした。
というこの曲、男女デュエットにもピッタリだったですね。
アリソン・クラウスさんですが、80年代後半にデビューして、グラミー賞の特にフォーク部門では何度も受賞している凄い方ですね。
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満を持して (hannah)
2020-09-21 18:02:08
星船さん、こんばんわ。
Babys時代から知っていましたが、なかなか大ヒットに恵まれず、J.CaneがJournyに加入して先に有名になりました。
J.Waite、まさに満を持しての感じの大ヒット、しかも№1です。
確かに♪Missing you~♪のバックはくどいような気がしますが、84年を代表するいい曲です。
80年のBabysのアルバムはタイトルの♪Union Jacks♪とともに、ジャケットもかっこよかったですけどね。
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