ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Dottie West( & Kenny Rogers) - What Are We Doin' In Love(1981年の洋楽 Part16)

2017-06-29 22:51:48 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart16はDottie Westの"What Are We Doin' In Love"。
最高位は6月27日の14位。年間チャートは55位の大ヒットです。

Dottie West、アメリカカントリー界で1960年代初め頃から活躍する大物歌手ではありますが、日本では超マイナーなアーチストです。
カントリーチャートでは数多くのヒット曲を持っている彼女もレギュラーチャートではずっとヒット曲がありませんでした、が、この曲"What Are We Doin' In Love"で初めてで唯一のTop40ヒットとなりました。
この曲のヒットにはケニー・ロジャースの力が大きいです。通称"デュエット王"ケニー・ロジャースは1980年から81年にかけての年間チャート3位を記録したNo.1ヒット"Lady"で、人気の絶頂期でありました。この曲はそのケニー・ロジャースとのデュエットであるのです。ビルボードにはケニー・ロジャースの名前は書いてありませんが、その後この曲が紹介される際にはほとんどDottie Wes & Kenny Rogersとなっています。

この曲"What Are We Doin' In Love"、作者はランディ・グッドラム、この人、アン・マレーのNo.1ソング"You Needed Me"やマイケル・ジョンソンの"Bluer Than Blue"などしっとりとした素晴らしいバラードを作るソングライターです。この曲もケニー・ロジャースのデュエットは大きいですが、曲ももちろん素晴らしいのです。
ドティ・ウエストですが、1991年に交通事故で亡くなっているそうです。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1981年6月20日付 ビルボード 全米 Top40 Climax Blues Band - I Love You

2017-06-25 21:54:27 | 1981年ビルボードTop40
1981年6月20日付ビルボード All American Top40、5週連続となる"Bette Davis Eyes"の1位に変ってStars On 45の"Stars On 45"が初のN.1を記録。スターズ・オン45は、1981年にオランダで企画された人気アーティストメドレーの音楽プロジェクト。初めてのヒットでTop3入りです。

5週間の1位からダウン、Kim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。
3位は前週と変わらずA Taste Of Honeyの"Sukiyaki"。A Taste Of Honey、1978年の全米No.1ヒット"Boogie Oogie Oogie"以来、一発屋で終わったかと思いましたが、2曲目のTop40ヒットで堂々のTop3入りとなりました。
4位は5位からアップ、Ray Parker Jr. & Raydioの"A Woman Needs Love"。1980年に30位を記録した"Two Places at the Same Time"という曲がありましたが、大ヒットはこの曲が初めてです。
5位は7位からアップ、George Harrisonの"All Those Years Ago"。George Harrison、ずいぶん久しぶり、遡ること1973年6月30日に1位を記録した"Give Me Love"以来のTop5ヒットです。

この週12位はClimax Blues Bandの"I love you"。最高位はこの週6月20日の1週のみの12位。年間チャートは最高位12位ながら20位。ロングセラーの大ヒットでした。
彼ら2曲目のTop40ヒットで、初めてのTop40ヒットは最高位3位、年間チャートでも32位を記録した"Couldn't Get It Right"、最高位こそ12位でしたが今回"Couldn't Get It Right"を上回る大ヒットとなりました。

Climax Blues Band、このバンドの歴史は古いです。デビューは1968年、この当時のバンド名はクライマックス・シカゴ・ブルース・バンド、イギリス出身でフリートウッド・マックなどとともにブルースロックバンドとして活躍していました。
かなり地味なグループでメジャーなレコード売り上げはなかったですが、彼らにしては異色なアップテンポな曲"Couldn't Get It Right"が突然の大ヒット、世界に知られるロックグループとなりました。
そしてこの"I love you"、彼らはかなり泥臭いロックグループのイメージが強かったのですが、凄く洗練されたこの曲のヒットには驚きました。美しいメロディのロックバラードで2曲目の大ヒットです。


今週 先週 song / artist
1 2 STARS ON 45 / STARS ON 45
2 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
3 3 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
4 5 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
5 7 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
6 4 BEING WITH YOU / SMOKEY ROBINSON
7 14 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
8 8 AMERICA / NEIL DIAMOND
9 17 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
10 20 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
11 12 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
12 13 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
13 6 LIVING INSIDE MYSELF / GINO VANNELLI
14 9 TAKE IT ON THE RUN / REO SPEEDWAGON
15 15 WHAT ARE WE DOIN' IN LOVE / DOTTIE WEST
16 10 SWEETHEART / FRANKE & THE KNOCKOUTS
17 21 IS IT YOU / LEE RITENOUR
18 24 HEARTS / MARTY BALIN
19 19 THE WAITING / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
20 27 Theme From "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
21 23 NOBODY WINS / ELTON JOHN
22 33 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
23 28 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
24 26 WINNING / SANTANA
25 29 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
26 37 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
27 34 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
28 30 STILL RIGHT HERE IN MY HEART / PURE PRAIRIE LEAGUE
29 31 FOOL IN LOVE WITH YOU / PHOTOGLO
30 35 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
31 36 SEVEN YEAR ACHE / ROSANNE CASH
32 32 SAY WHAT / JESSE WINCHESTER
33 43 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
34 38 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
35 11 JUST THE TWO OF US / Grover Washington jr/BILL WITHERS
36 40 STRONGER THAN BEFORE / CAROLE BAYER SAGER
37 18 TOO MUCH TIME ON MY HANDS / STYX
38 22 ANGEL OF THE MORNING / JUICE NEWTON
39 16 HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN
40 44 THE STROKE / BILLY SQUIER
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Franke & The Knockouts - Sweetheart(1981年の洋楽 Part15)

2017-06-22 22:13:39 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart15はFranke & The Knockoutsの"Sweetheart"。
最高位は6月6日と13日の第10位。年間チャートは50位、デビューシングルにして大ヒットとなりました。

フランキー&ザ・ノックアウツ、シンガー・ソングライターのフランキー・プリヴァイトを中心にニュー・ジャージー州で結成されたロックバンドで、初めてのアルバム「Franke & The Knockouts」からこの曲"Sweetheart"がいきなりの大ヒットとなりました。
これはAORの名曲ですよね。なぜかあまり日本では話題にならなかったようですが、アメリカではその後もあと2曲Top40ヒットを出しましたが、いずれもAOR系の良い曲でした(特に"Without You (Not Another Lonely Night)"は名曲ですよ)。

5年ほどでバンドは解散してしまうのですが、フランキー・プリヴァイトはソングライターとしての才能が開花、1987年12月の全米No.1ヒット ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズの"The Time Of My Life"やそのすぐ後の1988年2月に4位を記録したエリック・カルメンの"Hungry Eyes"は彼の作での大ヒットです。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1981年6月13日付 ビルボード 全米 Top40 Gino Vannelli - Living Inside Myself

2017-06-18 22:47:21 | 1981年ビルボードTop40
1981年6月13日付ビルボード All American Top40、ついに5週目の1位の大ヒットとなりましたKim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。

2位は3位からアップ、Stars On 45の"Stars On 45"。スターズ・オン45は、1981年にオランダで企画された人気アーティストメドレーの音楽プロジェクト。初めてのヒットでTop3入りです。
4位からアップして3位はA Taste Of Honeyの"Sukiyaki"。A Taste Of Honey、1978年の全米No.1ヒット"Boogie Oogie Oogie"以来、一発屋で終わったかと思いましたが、2曲目のTop40ヒットで堂々のTop3入りとなりました。
2位からダウンして4位、残念ながら1位になれませんでしたSmokey Robinsonの"Being With You"。Smokey Robinson、1979年に4位を記録した久しぶりの大ヒット曲"Crusin'"以来のヒットです。
5位は7位からアップ、Ray Parker Jr. & Raydioの"A Woman Needs Love"。1980年に30位を記録した"Two Places at the Same Time"という曲がありましたが、大ヒットはこの曲が初めてです。

この週6位がGino Vannelliの"Living Inside Myself"。最高位は5月30日、6月6日、13日の3週連続の6位。年間チャートは34位。

ジノ・バネリですが、カナダ生まれのシンガーソングライター、デビューしたのは1973年だそうです。
初めてのTop40ヒットは1974年の"People Gotta Move"。最高位は30位の小ヒットで、この曲はかなりソウルフルな歌でした。
その後が1978年4位を記録した大ヒット"I Just Wanna Stop"。この曲はAOR系の心地よい良い曲でした。
さらにこの"Living Inside Myself"で2曲目の大ヒットとなりました。
この曲もAOR系の癒し系のいい曲です。彼の特徴のある声が曲にぴったりです。もちろんプロデュースから作詞作曲まで彼自身が手掛けています。
アルバムを聞くとAORだけでなく、ソウルフルな曲からロック系、プログレ風まで幅広い曲が収録されている才能あふれるシンガーです。


今週 先週 song / artist
1 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
2 3 STARS ON 45 / STARS ON 45
3 4 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
4 2 BEING WITH YOU / SMOKEY ROBINSON
5 7 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
6 6 LIVING INSIDE MYSELF / GINO VANNELLI
7 11 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
8 9 AMERICA / NEIL DIAMOND
9 5 TAKE IT ON THE RUN / REO SPEEDWAGON
10 10 SWEETHEART / FRANKE & THE KNOCKOUTS
11 8 JUST THE TWO OF US / Grover Washington jr/BILL WITHERS
12 14 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
13 13 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
14 20 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
15 16 WHAT ARE WE DOIN' IN LOVE / DOTTIE WEST
16 12 HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN
17 19 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
18 15 TOO MUCH TIME ON MY HANDS / STYX
19 21 THE WAITING / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
20 22 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
21 24 IS IT YOU / LEE RITENOUR
22 18 ANGEL OF THE MORNING / JUICE NEWTON
23 27 NOBODY WINS / ELTON JOHN
24 43 HEARTS / MARTY BALIN
25 17 WATCHING THE WHEELS / JOHN LENNON
26 29 WINNING / SANTANA
27 44 Theme From "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
28 40 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
29 37 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
30 32 STILL RIGHT HERE IN MY HEART / PURE PRAIRIE LEAGUE
31 34 FOOL IN LOVE WITH YOU / PHOTOGLO
32 35 SAY WHAT / JESSE WINCHESTER
33 - I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
34 47 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
35 38 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
36 42 SEVEN YEAR ACHE / ROSANNE CASH
37 44 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
38 45 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
39 39 I CAN TAKE CARE OF MYSELF / BILLY VERA & THE BEATERS
40 50 STRONGER THAN BEFORE / CAROLE BAYER SAGER
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

REO Speedwagon - Take It On The Run(1981年の洋楽 Part14)

2017-06-15 21:53:59 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart14はREO Speedwagonの"Take It On The Run"。
最高位は5月30日と6月6日の5位で年間チャートは32位。1位を記録して年間10位を記録した"Keep On Loving You"に続く2曲連続の大ヒットとなりました。

1971年にデビューしたREO Speedwagon、"Keep On Loving You"が入って大ヒットした彼ら9枚目のアルバム『禁じられた夜』 (Hi Infidelity)からのシングルカットです。
イントロのアコースティックギターが印象的で、もちろんケヴィン・クローニンの甘いハイトーンボイスが心地よいバラード系ロックの名曲です。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする