ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Prince - Delirious(1983年の洋楽 Part39)

2019-10-31 21:02:04 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart39はPrinceの"Delirious"。
最高位は10月22日から4週間続けた第8位。年間チャートは年度の途中で残念ながら圏外になってしまいました。年度の途中でなければ必ず100位以内には入っていたでしょう。

皆さんご存知、天才Princeの通算4枚目のTop40ヒット、Top10ヒットは"Little Red Corvette"に続く2曲目となります。
Princeですが、1978年アルバム『For You』でデビュー。
セカンドアルバム『Prince』からのシングル"I Wanna Be Your Lover"が最高11位を記録するヒットとなり、天才ミュージシャンPrinceが初めてヒットチャートに登場します。

そして、1982年にリリースした彼の5枚目のアルバム『1999』がアルバムチャート9位、年間チャートでは5位の大ヒット、シングルも"Little Red Corvette"が6位、"1999"が12位を記録します。
アルバム『1999』についてはこちらの記事をご覧ください。

そのアルバム『1999』からの3枚目のシングルがこの曲"Delirious"です。
曲の作者はPrince自身。演奏はPrinceと、彼が率いる the Revolutionです。
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ビルボード 全米 Top40 1983年10月29日付 Air Supply - Making love Out of nothing at all

2019-10-27 17:45:19 | 1983年ビルボードTop40
1983年10月29日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、3位から上がっての1位はKenny Rogers with Dolly Partonの"Islands In the Stream"。カントリー界の大御所二人のデュエットです。
両者とも50年代から活躍していますが、Kenny Rogersについては1980年の"Lady"以来、Dolly Partonについては1980年の"9 to 5"以来、両者とも2曲目のNo.1ヒットです。

2位は4週間の1位からダウン、Bonnie Tylerの"Total Eclipse of the Heart"。Bonnie Tylerですが、1977年に3位を記録した初めてのヒット曲"It's a Heartache"以来2曲目のTop40ヒットがNo.1獲得です。
3位は5位からアップ、Lionel Richieの"All Night Long"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"に続くTop3ヒットです。
4位は前週と変わらずこれで4週目の4位、Spandau Balletの"True"。Spandau Ballet、イギリスでは大ヒットを連発する人気歌手ですが、アメリカではこの曲が初めてのTop40ヒットです。
5位は6位からアップ、The Fixxの"One Thing Leads to Another"、2曲目のTop40ヒットで初めてのTop5入りです。

この週3週間続けた2位からダウンしての6位はAir Supplyの"Making love Out of nothing at all"。
最高位はこの3週間の2位、年間チャートは66位。年間チャートは年度の途中にかかってしまい66位止まりでしたが、チャート記録としてはHot100に25週、Top40に17週エントリーする大ヒットでした。

Air Supplyですが、Graham RussellとRussell Hitchcockの2枚ボーカルが看板のオーストラリア出身のソフトロックグループ。
デビューアルバム『Air Supply』のリリースは1976年。ヒットしたのは母国オーストラリアのみで、それから1980年まで4枚のアルバムは母国のみのヒットで、アメリカでは話題になりませんでした。

アメリカでのヒットは1980年にリリースした5枚目のスタジオアルバム『Lost in Love』からのシングル"Lost in Love"が3位を記録する大ヒット、アメリカでの人気を確立します。それからの活躍は凄いものでした。"Lost in Love"から、1位を記録した"The One That You Love"を含め7曲連続のTop5ヒットを記録します。

1982年にリリースした7枚目のアルバム『Now and Forever』ではファーストシングルの"Even the Nights Are Better"こそ5位を記録しますが、その他のシングルは30位台に沈み、人気に陰りが出てきたか、と思っていました。
そんな時に彼らの初めてのベスト盤『Greatest Hits』に納められた新曲"Making love Out of nothing at all"がチャートを駆け上がり2位を記録する大ヒットになりました。

さてこの曲"Making love Out of nothing at all"ですが、Bonnie Tylerの週で話題になりました、曲の作者、プロデュースはJim Steinman。
まさにJim Steinmanお得意のドラマティックバラードロックです。Bonnie Tylerの"Total Eclipse of the Heart"よりも「さらにJim Steinmanらしい!」といってもいいパワーバラードですね。

Air Supplyですが、メンバーは何人かいたようですが、基本的にはGraham RussellとRussell Hitchcockの二人のグループです。
この曲のPVにも二人しか出てきません。
この曲のギターにはRick Derringerの名前があります。途中のカッコイイギターソロはRick Derringerなのでしょうか?


この曲はBonnie Tylerもカバーしています。このPVはfeat. Air Supply版です。



今週 先週 song / artist
1 3 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
2 1 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
3 5 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
4 4 TRUE / SPANDAU BALLET
5 6 ONE THING LEADS TO ANOTHER / FIXX
6 2 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
7 7 KING OF PAIN / POLICE
8 8 DELIRIOUS / PRINCE
9 10 TELEFONE (LONG DISTANCE LOVE AFFAIR) / SHEENA EASTON
10 15 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
11 19 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
12 12 SUDDENLY LAST SUMMER / MOTELS
13 9 BURNING DOWN THE HOUSE / TALKING HEADS
14 21 CUM ON FEEL THE NOISE / QUIET RIOT
15 16 IF ANYONE FALLS / STEVIE NICKS
16 18 MODERN LOVE / DAVID BOWIE
17 17 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
18 11 THE SAFTEY DANCE / MEN WITHOUT HATS
19 23 HEART AND SOUL / HUEY LEWIS & THE NEWS
20 26 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
21 13 TELL HER ABOUT IT / BILLY JOEL
22 14 SEXY + 17 / STRAY CATS
23 32 P.Y.T. / MICHAEL JACKSON
24 25 THIS TIME / BRYAN ADAMS
25 29 LOVE IS STRANGE / EURYTHMICS
26 20 BIG LOG / ROBERT PLANT
27 34 CRUMBLIN' DOWN / JOHN COUGAR
28 28 DR. HECKYLL & MR. JIVE / MEN AT WORK
29 31 FOOLIN' / DEF LEPPARD
30 - SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
31 33 CAN'T SHAKE LOOSE / AGNETHA FALTSKOG
32 22 PROMISES, PROMISES / NAKED EYES
33 38 SEND HER MY LOVE / JOURNEY
34 39 TENDER IS THE NIGHT / JACKSON BROWNE
35 41 QUEEN OF THE BROKEN HEARTS / LOVERBOY
36 42 AUTOMATIC MAN / MICHAEL SEMBELLO
37 27 HOW AM I SUPPOSED TO LIVE WITHOUT YOU / LAURA BRANIGAN
38 45 HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE / DIONNE WARWICK & LUTHER VANDROSS
39 47 MIRROR MAN / HUMAN LEAGUE
40 54 CHURCH OF THE POISON MIND / CULTURE CLUB
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Stacy Lattisaw - Miracles(1983年の洋楽 Part38)

2019-10-24 22:14:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart38はStacy Lattisawの"Miracles"。
最高位は10月22日の第40位。Top40には1週のみの滞在。年間チャートは圏外でした。

Stacy Lattisawですが、アメリカ出身のR&Bシンガー。
1979年、彼女は1966年生まれですのでその時は若干13歳、"The Hustle"のNo.1ヒットで有名なVan McCoyのプロデュースでデビューアルバム『Young and in Love』をリリースします。このアルバムはヒットしませんでしたが、この年齢でアルバムを出す、まさに天才少女です。

プロデューサーがVan McCoyからNarada Michael Waldenに替わり、翌1980年にリリースしたセカンドアルバム『Let Me Be Your Angel』が初めてヒット、そのアルバムのタイトルソング"Let Me Be Your Angel"が全米20位を記録します。
この名プロデューサーNarada Michael Waldenとの出会いが彼女のヒットに結びつきました。
Narada Michael Waldenですが、シンガー兼ドラマーとして、彼自身のアルバムも出していますが、Jeff BeckやSantana のドラマーとしてレコーディングに参加、さらに、Whitney HoustonやAretha Franklinなどの大物ソウルシンガーのプロデュースを手掛け、大ヒットを生み出します。StarshipのNo.1ヒット"Nothing's Gonna Stop Us Now"も彼のプロデュースによるものです。

"Miracles"ですが、作者はGary BensonとFrank WIldhornのソングライターコンビ。
最高位26位を記録した"Love on a Two Way Street"に続く3曲目のTop40ヒットになります。
Top40にたった1週のみしかエントリーしませんでしたが、私のお気に入りの曲で、多分NHKFMリクエストコーナーでオンエアしてくれたのでしょう、カセットに録音してよく聴いていました。

Stacy LattisawのTop40ヒットは結局この3曲のみでしたが、80年代にかけてR&Bチャートを賑わせ、その後はゴスペルシンガーとして活動しているようです。
1966年生まれですので、今でもまだ53歳ですね。まだ活躍しているのでしょうか?


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1983年10月22日付 ビルボード 全米 Top40 Spandau Ballet - True

2019-10-20 22:25:47 | 1983年ビルボードTop40
1983年10月22日付ビルボード All American Top40、4週目の1位の大ヒットとなりました、Bonnie Tylerの"Total Eclipse of the Heart"。Bonnie Tylerですが、1977年に3位を記録した初めてのヒット曲"It's a Heartache"以来2曲目のTop40ヒットがNo.1獲得です。

2位は前週と変わらずこれで3週目の2位、Air Supplyの"Making love Out of nothing at all"。Air Supplyですが、1982年に最高位5位を記録した"Even the Nights Are Better"以来のTop5ヒット、No.1となった"The One That You Love"以来4曲目のTop3ヒットです。Top5となるとアメリカデビューしてからたったの3年間でなんと8曲目となります。
3位は5位からアップ、Kenny Rogers with Dolly Partonの"Islands In the Stream"。カントリー界の大御所二人のデュエットです。
両者とも50年代から活躍していますが、Kenny Rogersについては1981年に3位を記録した"I Don't Need You"以来、Dolly Partonについては1980年に1位を記録した"9 to 5"以来のTop3ヒットです。
4位は前週と変わらずこれで3週目の4位、Spandau Balletの"True"。Spandau Ballet、イギリスでは大ヒットを連発する人気歌手ですが、アメリカではこの曲が初めてのTop40ヒットです。
5位は7位からアップ、Lionel Richieの"All Night Long"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのTop5ヒットを持っていますが、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"を含めこの曲で5曲連続のTop5ヒットです。

この週4位はSpandau Balletの"True"。最高位は10月8日から29日まで4週続いた第4位。年間チャートは92位。年度の途中にちょうどかかってしまいましたのでだいぶ下位になってしまいましたが初めての大ヒットです。

Spandau Balletですが、1979年に結成されたイギリスのニューロマンティック系の5人組ロックバンド。
恥ずかしながら、初めはSpandau Balletという個人アーチストだと思っていました。
Spandau Balletとういのは、メンバーがドイツのベルリンを旅行した時に壁にかかれていた落書きをヒントにしてつけられた名前だそうです。

ファーストアルバム『Journeys to Glory』のリリースは1981年。その時はまずはイギリスで人気が出て、そこからのシングルもヒットします。
アメリカでのヒットは3枚目のアルバム『True』から、そのアルバムからタイトル曲"True"がシングルカットされ初めてのシングルヒットとなります。

"True"の作者はメンバーのリードギター担当Gary Kemp。テンポが良く、メロディアスな曲でもありますが、得にボーカルのTony Hadleyの声が良いですよね。アメリカでの初めての大ヒットとなりました。


1991年にアメリカのヒップ・ホップグループP.M. Dawnによりこの曲がサンプリングされ、"Set Adrift on Memory Bliss"という曲で全米No.1を記録します。


今週 先週 song / artist
1 1 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
2 2 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
3 5 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
4 4 TRUE / SPANDAU BALLET
5 7 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
6 6 ONE THING LEADS TO ANOTHER / FIXX
7 3 KING OF PAIN / POLICE
8 13 DELIRIOUS / PRINCE
9 12 BURNING DOWN THE HOUSE / TALKING HEADS
10 11 TELEFONE (LONG DISTANCE LOVE AFFAIR) / SHEENA EASTON
11 8 THE SAFTEY DANCE / MEN WITHOUT HATS
12 17 SUDDENLY LAST SUMMER / MOTELS
13 9 TELL HER ABOUT IT / BILLY JOEL
14 10 SEXY + 17 / STRAY CATS
15 24 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
16 18 IF ANYONE FALLS / STEVIE NICKS
17 19 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
18 22 MODERN LOVE / DAVID BOWIE
19 26 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
20 20 BIG LOG / ROBERT PLANT
21 31 CUM ON FEEL THE NOISE / QUIET RIOT
22 15 PROMISES, PROMISES / NAKED EYES
23 30 HEART AND SOUL / HUEY LEWIS & THE NEWS
24 14 FAR FROM OVER / FRANK STALLONE
25 25 THIS TIME / BRYAN ADAMS
26 35 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
27 16 HOW AM I SUPPOSED TO LIVE WITHOUT YOU / LAURA BRANIGAN
28 29 DR. HECKYLL & MR. JIVE / MEN AT WORK
29 32 LOVE IS STRANGE / EURYTHMICS
30 27 SITTING AT THE WHEEL / MOODY BLUES
31 36 FOOLIN' / DEF LEPPARD
32 55 P.Y.T. / MICHAEL JACKSON
33 37 CAN'T SHAKE LOOSE / AGNETHA FALTSKOG
34 42 CRUMBLIN' DOWN / JOHN COUGAR
35 21 PUTTIN' ON THE RITZ / TACO
36 38 EVERYDAY I WRITE THE BOOK / ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS
37 40 EVERYDAY PEOPLE / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
38 46 SEND HER MY LOVE / JOURNEY
39 49 TENDER IS THE NIGHT / JACKSON BROWNE
40 41 MIRACLES / STACY LATTISAW
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Robert Plant - Big Log(1983年の洋楽 Part37)

2019-10-17 21:22:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37はRobert Plantの"Big Log"。
最高位は10月15日と22日の第20位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Robert Plantといえば、70年代、80年代の洋楽ファンの方々ならば知らない人はいないでしょう、史上最高のロックバンドLed Zeppelinのリードボーカル。
迫力あるハイトーンのボーカルで、「胸いっぱいの愛を」「天国への階段」など数々の名曲を生み出しました。
Led Zeppelinがドラムのジョン・ボーナム事故死によりバンド解散後、初めてのソロシングルヒットがこの曲"Big Log"です。

バンド解散後にリリースした初めてのソロアルバムは『Pictures at Eleven』、シングルヒットこそ出ませんでしたが、アルバムはアメリカで5位、イギリスでは2位を記録する大ヒットアルバムになります。
そしてセカンドソロアルバムが『The Principle of Moments』、そこからのファーストシングルがこの曲"Big Log"です。
アルバムはアメリカで8位、イギリスでは7位の大ヒット、シングルはこの曲の他にも"In the Mood"が39位のヒットとなります。

"Big Log"の作者はRobert Plantに、このアルバムでギターを担当しているRobbie Bluntと、シンセサイザーのJezz Woodroffeとの共作。
この曲のドラムには、ジェネシスのPhil Collinsも参加しています。

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