ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年5月2日付 クラウデッド・ハウス Crowded House - Don't Dream It's Over

2023-04-30 22:37:25 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月2日付、5位から上がっていきなりの1位はCutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、この曲がデビューシングルで、No.1獲得です。

2位は4位からアップ、Jody Watleyの"Looking For A New Love"。Jody Watleyですが、以前ちょっと私のブログでも触れましたが、ソウル・ボーカルグループShalamarの元メンバー、この曲はソロになってからの初めてのヒット曲で2位まで上がってきました。Shalamar時代には、3曲のTop40ヒットを持っています。

3位は1週のみの2位からダウン、Crowded Houseの"Don't Dream It's Over"。Crowded Houseですが、オーストラリア出身のロックグループ、アメリカでの初のシングルヒットが最高2位を記録しました。

4位は7位からアップ、Madonnaの"La Isla Bonita"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからたった4年ですが、この曲で13曲目のTop40ヒットで、Like a Virgin"、"Crazy for You"、"Live to Tell"、"Open Your Heart"の4曲のNo.1を含め11曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は1週のみの3位からダウン、Princeの"Sign O' The Times"。Princeですが、もちろん皆さんご存知の天才ミュージシャン。「and the Revolution」となっている場合と、個人の場合がありますが、この曲は、ボーカルはもちろん、すべての楽器をPrinceが演奏し、「Prince」ソロとなっています。1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算14曲目のTop40ヒット、"When Doves Cry"など3曲のNo.1を含め、6曲目のTop3ヒットとなりました。

この週2位からダウンしての3位はCrowded Houseの"Don't Dream It's Over"。最高位は4月25日付の1週のみの第2位。年間チャートは13位。1位にはなれませんでしたが、Hot100には24週間滞在するロングヒットで、年間チャートでも上位に入る大ヒットになりました。

Crowded Houseですが、オーストラリアとニュージーランド出身のロックグループ。活動を開始したのは1985年で、ファーストアルバム『Crowded House』のリリースは1986年。
このファーストアルバムの時は、リードボーカルでギターのNeil Finn、ベースのNick Seymour、ドラムスのPaul Hester の3人組でした。

ファーストアルバムからは、まずは本国オーストラリアで、3曲のシングルがヒットします。この3曲は、アメリカではTop40ヒットにまでは至りませんでした。

4曲目のシングルがこの曲"Don't Dream It's Over"で、世界的なヒットを記録しました。
曲の作者はメンバーのNeil Finn。プロデューサーはMitchell Froom、アメリカのシンガー兼プロデューサーです。Mitchell Froomは、現在は、Crowded Houseのメンバーになっているようです。

この曲、おしゃれなギターのイントロで始まり、「Hey Now Hey Now Don't Dream It's Over ~ ♪」のサビが印象に残るロックバラードです。Neil Finnのボーカル、やわらかで、雄大な感じのするボーカルです。新しい、オーストラリアからのロックヒットでした。
アメリカでのヒットは、もう1曲、このファーストアルバムから出ますが、残念ながら、Top40ヒットはその2曲のみでした。


今週 先週 song / artist
1 5 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
2 4 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
3 2 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
4 7 LA ISLA BONITA / MADONNA
5 3 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
6 10 WITH OR WITHOUT YOU / U2
7 1 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
8 8 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
9 6 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
10 12 STONE LOVE / KOOL & THE GANG
11 11 WALKING DOWN YOUR STREET / BANGLES
12 9 MIDNIGHT BLUE / LOU GRAMM
13 18 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
14 16 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
15 15 COME AS YOU ARE / PETER WOLF
16 19 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
17 14 DOMINOES / ROBBIE NEVIL
18 22 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
19 21 TALK DIRTY TO ME / POISON
20 25 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
21 24 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
22 23 SERIOUS / DONNA ALLEN
23 29 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
24 28 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
25 13 LEAN ON ME / CLUB NOUVEAU
26 33 ALWAYS / ATLANTIC STARR
27 31 SE LA / LIONEL RICHIE
28 27 SHIP OF FOOLS / WORLD PARTY
29 36 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
30 34 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
31 35 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
32 17 COME GO WITH ME / EXPOSE
33 37 GET THAT LOVE / THOMPSON TWINS
34 38 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
35 39 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
36 42 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
37 40 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
38 47 DIAMONDS / HERB ALPERT
39 51 IN TOO DEEP / GENESIS
40 53 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
コメント (28)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボストン Boston - Can'tcha Say (You Believe In Me) / Still In Love(1987年の洋楽 Part16)

2023-04-27 20:42:05 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart16は、Bostonの"Can'tcha Say (You Believe In Me) / Still In Love"。最高位は4月18日付と25日付の第20位。年間チャートは圏外でした。

Bostonですが、デビューの時から私の大好きなバンド、私のブログにも、もう何度も出てきています。Bostonのファーストアルバムは1976年リリースの『Boston』。最高位こそ3位とNo.1を逃しましたが、年間チャートは5位(1977年)と、新人ロックグループとしては異例の大ヒット、最終的には、全世界で2000万枚以上売り上げる、歴史的な大ヒットを記録、シングルも、"More Than a Feeling"が最高位5位を記録するなど、3曲がTop40入りしました。"More Than a Feeling"はこちらをご覧ください→→→

1978年には2枚目のアルバム『Don't Look Back』をリリース、アルバムチャートでは初のNo.1を記録、シングルも、"Don't Look Back"が最高位4位と、2曲目のTop5ヒットとなり、ファースト、セカンドあわせて、合計5曲がTop40に入りました。

それから、レコード会社との法廷闘争などもあり、長い沈黙を続けていましたが、1986年、法廷闘争も決着し、ついに復活してリリースしたのが3枚目のアルバム『Third Stage』です。アルバム『Don't Look Back』に続き、このアルバムもNo.1を記録、年間チャートでも17位の大ヒットアルバムとなりました。また、このアルバムからのファーストシングルが"Amanda"、この曲でついにシングルでもNo.1を記録しました。こちらをご覧ください→→→

このアルバムから、セカンドシングルが"We're Ready"、この曲もヒットし、最高位9位を記録しました。
そしてサードシングルがこの曲"Can'tcha Say (You Believe In Me) / Still In Love"です。曲の作者、プロデュースとともに、もちろんTom Scholzです。

"Can'tcha Say (You Believe In Me) / Still In Love"ですが、いきなりBrad Delpのアカペラのイントロから入り、Tom Scholzのギターで、徐々に盛り上がってきます。他のバンドには絶対に真似できない、デビュー以来続くこれぞボストンサウンドです。
コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード 全米 Top40 1987年4月25日付 Aretha Franklin and George Michael - I Knew You Were Waiting (for Me)

2023-04-23 20:35:11 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年4月25日付、この週2週目の1位はAretha Franklin and George Michaelの"I Knew You Were Waiting (for Me)" 。Aretha Franklinのアルバム『Aretha』からのシングルです。Aretha Franklinですが、初のTop40ヒットは1960年代、以来この曲で、39曲目のTop40ヒットで、1967年のNo.1ヒット"Respect"を含め、6曲目のTop3ヒット、2曲目のNo.1です。George Michaelは、Wham!での6曲を含め、この曲で9曲目のTop40ヒットで、"Wake Me Up Before You Go-Go"を始めとする3曲のNo.1ヒットを含め、6曲目のTop3ヒット、4曲目のNo.1です。

2位は3位からアップ、Crowded Houseの"Don't Dream It's Over"。Crowded Houseですが、オーストラリア出身のロックグループ、アメリカでの初のシングルヒットが2位まで上がってきました。

3位は4位からアップ、Princeの"Sign O' The Times"。Princeですが、もちろん皆さんご存知の天才ミュージシャン。「and the Revolution」となっている場合と、個人の場合がありますが、この曲は、ボーカルはもちろん、すべての楽器をPrinceが演奏し、「Prince」ソロとなっています。1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算14曲目のTop40ヒット、"When Doves Cry"など3曲のNo.1を含め、6曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は6位からアップ、Jody Watleyの"Looking For A New Love"。Jody Watleyですが、以前ちょっと私のブログでも触れましたが、ソウル・ボーカルグループShalamarの元メンバー、この曲はソロになってからの初めてのヒット曲、Shalamar時代には、3曲のTop40ヒットを持っています。

5位は10位からジャンプアップ、Cutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、この曲がデビューシングルで、5位まで上がってきました。

2週目の1位はAretha Franklin and George Michaelの"I Knew You Were Waiting (for Me)" 。1位はこの2週間、年間チャートは36位。Hot100には17週、Top40には12週と、短いヒットになりましたので、年間チャートこそ低めでしたが、大物ボーカリストのデュエットが、大ヒットになりました。

まずは、Aretha Franklinですが、デビューは50年代まで遡ります、その時はまだ10代です。初のTop40ヒットは"I Never Loved a Man" 、最高位9位を記録、さらには、その曲が入った彼女10枚目のアルバムから、初の全米No.1ヒット"Respect"が生まれます。その後70年代にかけてヒットを積み重ね、この87年までで、通算39曲目のTop40ヒットで、6曲目のTop3ヒット、2曲目のNo.1です。なんと20年ぶりのNo.1ヒットとなりました。まさに、ソウル界の女王、「クイーン・オブ・ソウル」とも呼ばれる、ソウル界の大スターです。

そのAretha Franklin、70年代後半から、しばらく大ヒットがなかったのですが、1985年にリリースした通算30枚目となるアルバム『Who's Zoomin' Who?』が久し振りの大ヒット、このアルバムから、"Freeway of Love"が第3位を記録するなど、シングルも4曲がTop40に入りました。こちらをご覧ください→→→
続いて1986年にリリースした彼女の次の31枚目のアルバム『Aretha』からは、まずは2曲のTop40ヒットが生まれ、この曲が3枚目のシングルカット曲です。

そしてGeorge Michael、こちらももうご存知ですよね、同級生のアンドリュー・リッジリーとデュオWham!を結成、2枚目のアルバム『Make It Big』がアメリカを含め、全世界で大ヒット、特に、Wham! Featuring George Michaelとして発表した"Careless Whisper"が年間チャート1位に輝く大ヒット、この曲は名曲中の名曲として、全世界でも大ヒットします。

そのアルバム『Make It Big』からは、3曲のNo.1ヒットを含め4曲のTop3ヒットを出す驚きのアルバムとなりました。続いて発表したアルバム『Music from the Edge of Heaven』からは、4曲がTop10ヒットとなります。Wham! のアルバムに収録されていますが、"Careless Whisper"と、"A Different Corner"は、アーチスト名は「George Michael」、実質的には、George Michaelのソロの曲でしたので、George Michaelとしては、Wham!での6曲を含め、この曲で9曲目のTop40ヒットで、"Wake Me Up Before You Go-Go"を始めとする3曲のNo.1ヒットを含め、6曲目のTop3ヒット、4曲目のNo.1となりました。"A Different Corner"は、こちらをご覧ください→→→

"I Knew You Were Waiting (for Me)" ですが、邦題は「愛のおとずれ」、前述のように、Aretha Franklinの31枚目のアルバム『Aretha』収録曲です。
曲の作者はSimon ClimieとDennis Morganの共作。Simon Climieですが、イギリスのポップデュオClimie Fisherのメンバーで、ソングライターとしても、Pat Benatarの"Invincible"を作った人です。Dennis Morganですが、こちらはアメリカ人のソングライター、82年のヒット曲Sylviaの"Nobody"など、主にカントリー系の曲を作っていた人です。

この二人のソングライター作の曲に、プロデューサーはあのNarada Michael Walden、面白い組み合わせですね。そこに希代のボーカリストAretha Franklin と George Michael、ヒットしないわけはありません。


今週 先週 song / artist
1 1 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
2 3 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
3 4 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
4 6 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
5 10 (I JUST) DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
6 2 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
7 12 LA ISLA BONITA / MADONNA
8 8 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
9 5 MIDNIGHT BLUE / LOU GRAMM
10 13 WITH OR WITHOUT YOU / U2
11 11 WALKING DOWN YOUR STREET / BANGLES
12 15 STONE LOVE / KOOL & THE GANG
13 7 LEAN ON ME / CLUB NOUVEAU
14 16 DOMINOES / ROBBIE NEVIL
15 18 COME AS YOU ARE / PETER WOLF
16 19 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
17 9 COME GO WITH ME / EXPOSE
18 21 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
19 24 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
20 20 CAN'TCHA SAY/STILL IN LOVE / BOSTON
21 28 TALK DIRTY TO ME / POISON
22 31 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
23 25 SERIOUS / DONNA ALLEN
24 32 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
25 34 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
26 14 TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT / GENESIS
27 30 SHIP OF FOOLS / WORLD PARTY
28 35 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
29 39 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
30 17 LET'S GO! / WANG CHUNG
31 37 SE LA / LIONEL RICHIE
32 22 SMOKING GUN / ROBERT CRAY BAND
33 42 ALWAYS / ATLANTIC STARR
34 41 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
35 40 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
36 46 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
37 44 GET THAT LOVE / THOMPSON TWINS
38 51 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
39 50 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
40 45 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
コメント (36)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・ロバート・クレイ・バンド The Robert Cray Band - Smoking Gun(1987年の洋楽 Part15)

2023-04-20 22:47:58 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart15は、The Robert Cray Bandの”Smoking Gun”。最高位は4月18日付の1週のみの第22位。年間チャートは圏外でした。

The Robert Cray Band、て、何者?調べてみましたよ。
The Robert Cray Bandのバンドリーダー、Robert Crayですが、1953年ジョージア州出身のブルースロックシンガー、ギタリスト、ソングライターです。

1980年リリースのファーストアルバム『Who's Been Talkin'』は、アメリカでは全くヒットせず、200位以内にも入らなかったようです
1983年リリースのセカンドアルバム『Bad Influence』が、アルバムチャートで最高位143位と、初めての小ヒット作品となります。

次のサードアルバム『False Accusations』も小ヒットで終わりましたが、1986年にリリースした4枚目のアルバム『Strong Persuader』が、アルバムチャートを上昇、最高位は13位、年間チャートでは24位の彼らの初めての大ヒットアルバムとなりました。

そのアルバムからのシングルがこの曲"Smoking Gun"曲の作者は、Robert Crayに、この曲のプロデュースも務めたBruce Bromberg、Richard Cousinsの、3人の共作。曲は、ブルースロックでもありますが、ストレートな、シンプルなロックです。ギターソロも入り、サビがイイ感じです。

The Robert Cray Band、この後もコンスタントにアルバムをリリースし、最近も活躍を続けています。ニューアルバムも出していますね。残念ながら、Top40ヒットはこの曲のみ、私も、知っているのはこの曲だけです。
コメント (30)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード 全米 Top40 1987年4月18日付 ルー・グラム Lou Gramm - Midnight Blue

2023-04-16 20:49:17 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年4月18日付、1位の交代がありました、3位から上がって1位はAretha Franklin and George Michaelの"I Knew You Were Waiting (for Me)" 。Aretha Franklinのアルバム『Aretha』からのシングルです。Aretha Franklinですが、初のTop40ヒットは1960年代、以来この曲で、39曲目のTop40ヒットで、1967年のNo.1ヒット"Respect"を含め、6曲目のTop3ヒット、2曲目のNo.1です。George Michaelは、Wham!での7曲を含め、この曲で9曲目のTop40ヒットで、"Wake Me Up Before You Go-Go"を始めとする3曲のNo.1ヒットを含め、6曲目のTop3ヒット、4曲目のNo.1です。

2位は2週間の1位からダウン、Starshipの"Nothing's Gonna Stop Us Now"。Starshipですが、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことによりStarshipとなりました。Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせると、この曲で15曲目のTop40ヒットで、5曲目のTop5ヒット、"We Built This City"、"Sara"に続く3曲目のNo.1、この曲が長い歴史のバンドの最高のヒットになりました。

3位は5位からアップ、Crowded Houseの"Don't Dream It's Over"。Crowded Houseですが、オーストラリア出身のロックグループ、アメリカでの初のシングルヒットが3位まで上がってきました。

4位は7位からアップ、Princeの"Sign O' The Times"。Princeですが、もちろん皆さんご存知の天才ミュージシャン。「and the Revolution」となっている場合と、個人の場合がありますが、この曲は、ボーカルはもちろん、すべての楽器をPrinceが演奏し、「Prince」ソロとなっています。1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算14曲目のTop40ヒット、"When Doves Cry"など3曲のNo.1を含め、6曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は8位からアップ、Lou Grammの"Midnight Blue"。Lou Grammですが、British-American rock band「Foreigner」のリードボーカリスト。初のソロアルバムからの初めてのシングルが5位まで上がってきました。この時は、バンドを脱退した訳ではなく、バンド活動を続けながらのソロアルバムからのヒットです。

この週5位はLou Grammの"Midnight Blue"。最高位はこの週の1週のみの5位。年間チャートは82位。8位→5位と上がったので、もっと上位に行くかと思いましたが、翌週にはもう9位まで落ちてしまいました、が、ソロ初のシングルがTop5に入るヒットになりました。

Lou Grammですが、この曲を聞けば、声ですぐにわかりますよね、rock band「Foreigner」のリードボーカリストです。1976年のForeigner結成時から、リードボーカリストとしてバンドに参加、バンド初のヒットで、世界で大ヒット、アメリカでも最高4位を記録した"Feels Like the First Time"「衝撃のファースト・タイム」も、リードボーカルはもちろんLou Grammです。

リードボーカルはもちろん、ソングライターとしての才能も発揮、Foreignerのヒット曲の多くは、Mick JonesとLou Grammの共作によるものです。最高位2位、それも10週間の2位を記録した歴史的な大ヒット"Waiting for a Girl Like You"も、この二人の共作でした。こちらをご覧ください→→→

そのLou Gramm、1987年に初のソロアルバム『Ready or Not 』をリリースします。このアルバムに含まれる全曲が、Lou Grammと、ベーシストのBruce Turgonの二人の共作になっています。シングルとともにアルバムもヒット、最高位27位、年間チャートも99位と、100位以内に入るヒットアルバムとなります。

この曲"Midnight Blue"ですが、そのLou Grammと、Bruce Turgonの共作。Foreignerは、81年リリースのアルバム『4』で頂点を極め、さらに、次のアルバム『Agent Provocateur』からのシングル"I Want to Know What Love Is"が、バンド初のNo.1となる大ヒットとなりますが、このNo.1ソングもいわゆるロックバラードでした。一方で、この"Midnight Blue"は、Foreigner初期の頃を感じさせる、爽快なロックです。

Lou Grammは、バラードよりも、この曲のような、ストレートなロックを志向していたのでしょうか、このソロアルバムを出したあと、Foreignerの次作アルバム『Inside Information』ではリードボーカルを務め、"I Don't Want to Live Without You"が最高位5位となるなど、ヒットしますが、このアルバムを最後にバンドを脱退し、しばらくはソロ活動を続けることになります。


今週 先週 song / artist
1 3 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
2 1 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
3 5 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
4 7 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
5 8 MIDNIGHT BLUE / LOU GRAMM
6 12 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
7 2 LEAN ON ME / CLUB NOUVEAU
8 10 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
9 6 COME GO WITH ME / EXPOSE
10 17 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
11 14 WALKING DOWN YOUR STREET / BANGLES
12 18 LA ISLA BONITA / MADONNA
13 23 WITH OR WITHOUT YOU / U2
14 4 TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT / GENESIS
15 19 STONE LOVE / KOOL & THE GANG
16 20 DOMINOES / ROBBIE NEVIL
17 9 LET'S GO! / WANG CHUNG
18 22 COME AS YOU ARE / PETER WOLF
19 24 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
20 25 CAN'TCHA SAY/STILL IN LOVE / BOSTON
21 32 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
22 26 SMOKING GUN / ROBERT CRAY BAND
23 21 THE HONEYTHIEF / HIPSWAY
24 30 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
25 28 SERIOUS / DONNA ALLEN
26 13 LET'S WAIT AWHILE / JANET JACKSON
27 11 THE FINAL COUNTDOWN / EUROPE
28 36 TALK DIRTY TO ME / POISON
29 15 WHAT YOU GET IS WHAT YOU SEE / TINA TURNER
30 33 SHIP OF FOOLS / WORLD PARTY
31 38 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
32 37 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
33 16 MANDOLIN RAIN / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
34 39 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
35 40 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
36 35 LIGHT OF DAY / THE BARBUSTERS(JOAN JETT & THE BLACKHEARTS)
37 42 SE LA / LIONEL RICHIE
38 34 I WILL BE THERE / GLASS TIGER
39 51 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
40 43 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする