goo blog サービス終了のお知らせ 

ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年1月23日付 エルトン・ジョン Elton John - Candle in the Wind

2024-01-21 20:41:58 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年1月23日付、この週も1位の交代がありました、3位から上がっての1位はMichael Jacksonの"The Way You Make Me Feel"。アルバム『Bad』からは、ファーストシングルの"I Just Can't Stop Loving You"、セカンドシングルの"Bad"と2曲連続のNo.1、ついにこの曲で、アルバムから3曲連続のNo.1を記録しました。Michael Jacksonのソロヒットとしては、この曲で20曲目のTop40ヒット、11曲目のTop3ヒット、これで9曲目のNo.1となりました。

2位は4位からアップ、INXSの"Need You Tonight"。INXSですが、オーストラリア出身のロック・ポップグループ。1982年の"The One Thing"が最高位30位で初のTop40ヒット。つづいて1985年に"What You Need"が最高位5位、この曲で3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop5ヒット、ついに2位まで上がってきました。

3位は5位からアップ、Tiffanyの"Could've Been"。Tiffanyですがアメリカ出身のポップス歌手。初のヒット曲"I Think We're Alone Now"がNo.1を記録、続くシングルのこの曲で2曲連続のTop3ヒットとなりました。

4位は1週間の1位からダウン、George Harrisonの"Got My Mind Set On You"。George Harrisonですが、ずいぶん久しぶりのTop40ヒットとなりました、この曲の前のTop40ヒットだと、1981年に2位となった"All Those Years Ago"にまでさかのぼります、もちろん、ビートルズ解散後ソロになってからですが、この曲で12曲目のTop40ヒットで、No.1を記録した"My Sweet Lord"と"Give Me Love"、そして2位の"All Those Years Ago"、この曲で4曲目のTop3ヒットで3曲目のNo.1となりました。

5位は6位からアップ、The Banglesの"Hazy Shade Of Winter"。原曲はSimon & Garfunkelの"A Hazy Shade Of Winter"「冬の散歩道」です(原曲には「A」が付いていますね)。1966年の曲で最高位は13位、20年の時を経てヒットチャートに帰ってきました。The Banglesとしては、初のヒットシングル"Manic Monday"が2位、この曲で5曲目のTop40ヒットで、年間1位のメガヒット"Walk Like an Egyptian"を含め、この曲で3曲目のTop5ヒットです。

この週6位はElton Johnの"Candle in the Wind"。最高位はこの1週間の第6位。年間チャートは71位。Elton Johnとしてはまずまずのヒットとなりました。

Elton Johnですが、もちろん皆さんご存じ、イギリス出身のロック・ポップス歌手で、シンガーソングライター。世界的な大スターです。

デビューは1960年代前半にまでさかのぼります。その後、初のTop40ヒットは70年代に入ってから、2枚目のアルバム『Elton John』からのシングル"Your Song"が最高位8位を記録します。

それからは毎年のように大ヒット生み出し、1973年には"Crocodile Rock"がNo.1を記録、その後も大ヒットを連発し、1973年からは、なんと4年連続で年間チャートのTop10以内に曲を送り込む、大記録を打ち立てます。

70年代後半からは、盟友Bernie Taupinと別れ、アルコール依存症などにも悩まされ、勢いにも陰りが見えましたが、それでも、この数年間にも、"I Guess That's Why They Call It the Blues"が4位、"Sad Songs"が5位、"Nikita"が7位など、毎年のようにコンスタントにヒットを出し続けます。"Sad Songs"はこちらをご覧ください→→→

数えるのも大変ですが、この曲で、通算40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め、21曲目のTop10ヒットとなりました。

"Candle in the Wind"ですが、曲の作者はElton JohnとBernie Taupinの共作。この曲が作られたのは、実は1973年。この曲のオリジナルバージョンは、彼の7枚目のアルバム『Goodbye Yellow Brick Road』収録曲です。このアルバム『Goodbye Yellow Brick Road』ですが、2枚組アルバムですが、素晴らしいアルバムだったです。タイトル曲のほかにも、"Bennie and the Jets"、"Saturday Night's Alright for Fighting"などなど、素晴らしい曲満載の名盤でした。

"Candle in the Wind"のオリジナルバージョンは1974年にイギリスでシングルカットされ、最高位11位を記録しましたが、アメリカでは、そもそもシングルとして発売されなかったようです。

この1987年のヒット曲はオーストラリアでのライブ音源です。アルバム『エルトン・スーパー・ライヴ 〜栄光のモニュメント〜』に収録されたもので、オーケストラがバックに入っています。

"Candle in the Wind"の邦題は「風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン)」、そう「ノーマ・ジーン」はマリリン・モンローのこと、この曲はマリリン・モンローへ捧げた曲です。

"Candle in the Wind"ですが、1997年に事故死したダイアナ元英皇太子妃のために、バーニー・トーピンが歌詞をダイアナ妃に捧げる歌として書き換え、エルトンがダイアナ妃の葬儀で歌います。この新しいバージョンが"Candle in the Wind 1997"として発売され、アメリカでは初登場1位、14週間連続1位、年間チャートもNo.1となる歴史的な大ヒット、アメリカ以外でも全世界での大ヒットとなりました。

こちらがこの1988年に6位となったオーストラリアでのライブ音源です。


こちらが1973年のオリジナルバージョンです。


そして最後にこちらが1997年のダイアナ妃の葬儀会場でのライブ音源です。


今週 先週 song / artist
1 3 THE WAY YOU MAKE ME FEEL / MICHAEL JACKSON
2 4 NEED YOU TONIGHT / INXS
3 5 COULD'VE BEEN / TIFFANY
4 1 GOT MY MIND SET ON YOU / GEORGE HARRISON
5 6 HAZY SHADE OF WINTER / BANGLES
6 7 CANDLE IN THE WIND / ELTON JOHN
7 8 TELL IT TO MY HEART / TAYLOR DAYNE
8 11 SEASONS CHANGE / EXPOSE
9 2 SO EMOTIONAL / WHITNEY HOUSTON
10 15 I WANT TO BE YOUR MAN / ROGER
11 17 HUNGRY EYES / ERIC CARMEN
12 14 THERE'S THAT GIRL / HEART
13 16 I COULD NEVER TAKE THE PLACE / PRINCE
14 18 CRAZY / ICEHOUSE
15 21 TUNNEL OF LOVE / BRUCE SPRINGSTEEN
16 9 FAITH / GEORGE MICHAEL
17 22 SAY YOU WILL / FOREIGNER
18 24 WHAT HAVE I DONE TO DESERVE THIS? / PET SHOP BOYS & DUSTY SPRINGFIELD
19 10 IS THIS LOVE / WHITESNAKE
20 23 I LIVE FOR YOUR LOVE / NATALIE COLE
21 25 DON'T SHED A TEAR / PAUL CARRACK
22 12 CHERRY BOMB / JOHN COUGAR MELLENCAMP
23 29 EVERYWHERE / FLEETWOOD MAC
24 13 SHAKE YOUR LOVE / DEBBIE GIBSON
25 27 HONESTLY / STRYPER
26 30 POP GOES THE WORLD / MEN WITHOUT HATS
27 32 PUSH IT / SALT-N-PEPA
28 19 CATCH ME / PRETTY POISON
29 26 POWER OF LOVE / LAURA BRANIGAN
30 37 PUMP UP THE VOLUME / M/A/R/R/S
31 39 SHE'S LIKE THE WIND / PATRICK SWAYZE(FEATURING WENDY FRASER)
32 36 CAN'T STAY AWAY FROM YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
33 20 DON'T YOU WANT ME / JODY WATLEY
34 41 NEVER GONNA GIVE YOU UP / RICK ASTLEY
35 38 I FOUND SOMEONE / CHER
36 34 TRUE FAITH / NEW ORDER
37 49 FATHER FIGURE / GEORGE MICHAEL
38 28 VALERIE / STEVE WINWOOD
39 46 853-5937 / SQUEEZE
40 54 I GET WEAK / BELINDA CARLISLE

コメント (32)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ローラ・ブラニガン Laura Br... | トップ | アイスハウス Icehouse - Cra... »
最新の画像もっと見る

32 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ ( っ´・∀・)っ)
2024-01-21 20:59:23
うーん、ノーマジーンシモンズな1曲、冬には寒すぎる曲か暖かい曲が欲しいところです。これは当時の寒さの中に車で聴くと良かったですねえ~😃
ブルーアイズでエルトンを知りまして(エンプティガーデンはそのあと)、以来次のスタンディングとアルバムの心は寒いクリスマス以外はちょっと……とカモフラージュ以降のロッド、無垢な男以降のビリージョー、パイプスオブピース以降のポールと同様に「あんま出てこなくてイイよ」というレジェンドでありました。
しかしこの曲はイイ❗この時点でセルフカバーだそうですが発売に踏み切ったプロデューサーは池田偉いぞ♥️
この夏にはまたイキったロックでストライクスバックしてくるエルトンですが許しましょう😃
モンローもダイアナさんも名を残しての早逝、それなら少しは不遇をまやかすことが出来たんじゃないですかね?なんちて☺️
返信する
3回のヒット (hannah)
2024-01-21 21:42:14
星船さん、こんばんは。
E.Johnは数え切れないくらいのヒット曲がありますが、このブログ登場は2回目ですか?
この曲は87年当時からもノーマ・ジーンの歌として有名でしたが、10年後にさらに有名になるとは思いもしませんでした。
同じ曲が形を変えて、70年代~80年代~90年代の3回もヒットしました。
返信する
70年代半ばくらいまでが (星船)
2024-01-21 23:21:01
太ったボンジョビさんこんばんは。
エルトン・ジョンというと、70年代半ばくらいまでの曲のイメージが大きくってですねぇ、優し気なバラードか、明るいロック・ポップスで大ヒット、がエルトン・ジョンなんです。
でも、70年代後半からでしたか、静かな曲が多めにはなりました。麻薬とかアルコールなど、悩みの多い時だったでしょう、80年代も後半になると、また明るい曲が多くなって、良い曲が多くなったと思います。
返信する
初めは「恋のデュエット」 (星船)
2024-01-21 23:26:29
hannahさんこんばんは。
やっぱり名曲なんですよね、3度も登場し、年間1位にもなる、そんな曲この曲以外にはないでしょう。
私のブログですが、エルトン・ジョンの登場、もうたぶん7回目くらいではないでしょうか。一番初めはもう10年以上前のこと、キキ・ディーとのデュエット「恋のデュエット」が初めです。
返信する
Unknown (太ったボンジョビ (  `з´))
2024-01-22 10:25:59
そうです、私は70年代のエルトンを知らないので素人コメントになりますが、✨⛴️さんがスルーされた曲にもちょっと触れましてですね…。
エンプティガーデン’82初夏…これはレノン追悼だったそうですが、盛り上げはあるものの私含めて日本ではこのファーストシングルが全くコマーシャルされていなかったような。トップ10逃したくらいなのはよく頑張ったなと。
歩合’82秋…これはジーンシモンズでエルトンの中では結構なエバーグリーンだと思います。おとなの曲、余計な無駄のない演奏、エルトンと思わなければかなりのACソングですよね?スーパーでもかかってますな😃
キッスザブライド’83秋…いやー、みんなこの曲覚えてないでしょ?スタンディングだけで満足したのでは?私もサビのみであります。まさに無視されやすいポップスでしょ?このあとのブルース、よくシングル切れましたな👀
あの娘のシューズ…おっとサッソンセイソマチで復活した、のにこれでまたショボくなるなんて可哀想。スタンディング以来のクサクサソング、私は支持しましたが大衆はプリンスとボスとチナさんに夢中だったようです。
ラッパラ85’年末…ジョージマイケルが絡んで唯一のショボヒットソング🤣しかも自分達はアイムヨーメン大ヒット🤪でも私はちょい好きでしたの。途中からムーブが変わるところがあったと思います、てこりゃ覚えてないのがミエミエっスね?ごめんなさい😫
悲しみのニキタコロフ’86春…ロシア関連?これは今回のキャンドル並みに暖かいですな?模索している最中でしたでしょうか?このころスチングもヤっていたのでロシア、ちょっと流行っていたか?そうか、ウクライナ問題は✨⛴️さんに2曲も停止を喰らわしていたのか、罪深いですね😖
フレームオブパラダイス’87夏?…私はこれでエルトンを見限ったかな?毎年頑張ってきてこの🎁🎂🎉みたいなのは…でも覚えやすいのは確かなんですな☺️
おまけ、リルジネー’80…ポップスに目覚めた年だったのですが、全然知らない状況でした。4週3位?出来すぎなのでは?あれ?これは✨⛴️さん紹介あったのかな?80の年間テープ作るときにCD買ってなにも刺さらず、CDそのものも他の曲を掘り下げもせず…ごめんなさい😫
書きすぎてそちらもまたごめんなさい😫
返信する
Unknown (星船)
2024-01-22 18:24:34
太ったボンジョビさんこんばんは。
特に80年代になると、エルトン・ジョンの曲、あんまり熱心には聞いていない曲も増えてきて、せっかくのたくさんのコメントですが、どの曲のことだかわからなないものも多くって、ごめんなさい。80年代のエルトンの曲で紹介したのは、この曲を入れて全部で4曲か、意外に少なかったですね。でもTop20以内に入った曲については、もちろん聞いてはいたのですが。
そういえば「ニキータ」は紹介しなかったですね。曲は良かったですね。
返信する
初E.John (hannah)
2024-01-22 21:40:47
星船さん、こんばんは。
僕が初めてE.Johnを聴いたのは、中学校卒業の76年春休みの確かかまち潤さんがDJやっていたAMラジオで「今夜は恐いぜ」がオンエアされた時でした。
もしろんこの曲の原題は知りません。
ちなみにその番組でB.C.R.の♪Money Honey♪が「おまちどおさま~」と紹介されていました。
ちょうど年はデュエット曲♪Don′t Breaking Ⅿy Heart♪が年間2位の大ヒットでした。
彼のアルバム♪Goodbye Yellow Brick Road♪は、79年に♪In Though The Out Door♪と♪The Long Run♪が達成するまでは、唯一の初登場1位のアルバムだった、と聞いたことがあります。
返信する
Unknown (ハリジョージスン)
2024-01-22 22:31:08
こんばんは。私もエルトン・ジョンは70年代の方が印象的です。中学生の時に聴いた「Goodbye Yellow Brick Road」が心に焼き付きました。あとシングルカットされてないかな…の「Tiny Dancer」もグッド!この曲、70年代のロックがふんだんに流れる映画「あの頃、ペニー・レインと…」で挿入歌として印象的なシーンで採用されてます。70年代ロック好きに、オススメ映画なのであります。
返信する
初登場1位は (星船)
2024-01-22 22:45:26
hannahさんこんばんは。
「今夜は恐いぜ」というと、最高位14位の"Grow Some Funk of Your Own"ですね。私の初エルトンはその少し前の"Philadelphia Freedom"だったかなぁ。
『Goodbye Yellow Brick Road』は、残念ながらアルバム初登場1位ではなかったです。『キャプテン・ファンタスティック』が初登場1位だったようですよ。ちなみに『The Long Run』は初登場2位、その頃だと、スティービー・ワンダーの『キー・オブ・ライフ』が初登場1位でした。
返信する
おすすめ映画 (星船)
2024-01-22 22:56:57
ハリジョージスンさんこんばんは。
私は、75年の"Philadelphia Freedom"や"Island Girl"のロックっぽい曲からさかのぼって、"Goodbye Yellow Brick Road"や"Your Song"を聞いて、ホント素晴らしい曲作るなぁ、と、ファンになりましたです。
"Tiny Dancer"は当時はあんまりヒットしなかったようですが、映画で使われて、大きな話題になったようですね。こちらも名曲でした。映画は見てないですが、そうですか、おすすめ映画なのですね。
返信する

コメントを投稿

1988年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事