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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ダニー・ウィルソン Danny Wilson - Mary's Prayer(1987年の洋楽 Part35)

2023-09-07 20:11:54 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart35は、Danny Wilsonの"Mary's Prayer"。最高位は9月5日付の第23位。年間チャートは圏外でした。

Danny Wilsonですが、ソロアーチストではなくバンド名です。スコットランドで結成された3人組ポップスバンド。バンド名は、1952年のフランク・シナトラ主演の映画『Meet Danny Wilson ダニー・ウィルソンに会ってくれ』からとったようです。その映画でフランク・シナトラが演じていたのが「ダニー・ウィルソン」です。

このバンド、リードボーカルでギターのGary Clark、その弟でギターのKit Clark、ベースのGed Grimes の3人組。この曲のPVでコントラバスを弾いていたのはGed Grimes ですね。

結成は1984年、1987年にファーストアルバムの『Meet Danny Wilson』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Mary's Prayer"。アメリカでは23位どまりでしたが、イギリスでは3位を記録する大ヒットになりました。

"Mary's Prayer"ですが、曲の作者はバンドリーダーのGary Clark。この曲、すごく覚えやすい、ポップな良い曲でした。もっと上位に行くと思ったのですが、23位どまり、残念でしたが、記憶に残る曲でした。

アメリカではこの曲のみのヒットの一発屋、イギリスでは、3枚のアルバムがスマッシュヒットしましたが、1991年に活動を停止してしまいます。
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サミー・ヘイガー Sammy Hagar - Give to Live(1987年の洋楽 Part34)

2023-08-31 22:51:49 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart34は、Sammy Hagarの"Give to Live"。最高位は8月29日付の第23位。年間チャートは圏外でした。

Sammy Hagarですが、アメリカカリフォルニア出身のロックミュージシャン、ギタリスト、ボーカリスト。活動を開始したのは60年代ですが、まずは世に知られるようになったのは、ハードロックバンド「モントローズ」のボーカリストとしてデビューします。

70年代中ごろから、ソロのロックミュージシャンとして活動を開始、ロックチャートではヒットもありましたが、レギュラーチャートでの初ヒットは80年代に入ってから、彼の7枚目のアルバムThree Lock Boxからのシングル"Your Love Is Driving Me Crazy"が最高位13位の初のシングルヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

次のアルバム『VOA』からも、2曲のTop40ヒットが出ます。"I Can't Drive 55"が84年に最高位26位を記録しました。こちらをご覧ください→→→

そして、世界中のロックファンを驚かせたのが、1985年、ヴァン・ヘイレンへのボーカリスト兼ギタリストとしての加入です。デイヴィッド・リー・ロスの脱退で、ヴァン・ヘイレンはどうなってしまうのだろう、という心配を、サミー・ヘイガー加入後に作られたアルバム『5150』の大ヒットが吹き飛ばしてくれました。

ヴァン・ヘイレンのアルバム『5150』と、1988年にリリースされたアルバム『OU812』の間に作られたのが、この曲"Give to Live"が入った彼の9枚目のスタジオアルバム『I Never Said Goodbye』です。
契約の関係で、ソロアルバムをもう1枚作らなければならなかったので、作ったアルバムのようです。

"Give to Live"ですが、曲の作者はSammy Hagar自身。この曲も含め、アルバム全曲で、エドワード・ヴァン・ヘイレンがベースを担当しています。
多少、パワーバラードっぽいところもある、ポップロック。メロディアスな聞きやすいロックで、彼の4枚目のTop40ヒットとなりました。

この後、1996年まで10年以上Van Halenメンバーでの活動を続け、"When It's Love"などのヒット曲を出すことになります。
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リヴィング・イン・ア・ボックス Living In A Box - Living In A Box(1987年の洋楽 Part33)

2023-08-24 20:35:39 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart33は、Living In A Boxの"Living In A Box"。最高位は8月22日付と29日付の第17位。年間チャートは圏外でした。

Living In A Boxですが、イギリスで結成された3人組シンセ・ポップグループ。イギリスが1人、アメリカが2人の、米英混成グループ。イギリス出身のギター・ボーカルのリチャード・ダービーシャイア、アメリカサンフランシスコ出身のシンセサイザー担当のマーカス・ヴェアー、同じくサンフランシスコ出身のドラムス担当のアンソニー・クリッチロウの3人組で、1985年に結成されました。

1987年になって、ファーストアルバム『Living in a Box』をリリース、そこからのファーストシングルがこの曲"Living In A Box"です。
まずは、母国イギリスで人気が出てチャートを上昇、アメリカでもチャートを上昇、デビューシングルがTop40ヒットとなります。最終的には、アメリカでこそ最高位17位でしたが、イギリスでは最高5位とTop5に入る大ヒットシングルとなりました。

Living In A Boxの"Living In A Box"と、曲のタイトルと、グループ名が一緒、というヒット曲は珍しいですね。未確認ですが、曲の"Living In A Box"の方が先に出来て、曲名をグループ名にした、とも言われています。

タイトルとグループ名が一緒、探してみましたが、Big Countryの"In A Big Country"、Queenの"Killer Queen"、Stray Catsの"Stray Cat Strut"なんかありますが、全く一緒は、他にあるのでしょうか?シングルでなければ、Black Sabbathの最初のアルバムの最初の曲が"Black Sabbath"でしたっけ。Bad Companyのファーストアルバムにも、"Bad Company"という曲があります。

"Living In A Box"ですが、曲の作者はメンバーのMarcus Vereと、Steve Piggotの二人の共作。
テンポの良い、明るいシンセ・ポップ曲でした。
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フリートウッド・マック Fleetwood Mac - Seven Wonders(1987年の洋楽 Part32)

2023-08-17 20:37:50 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart32は、Fleetwood Macの"Seven Wonders"。最高位は8月15日付の第19位。年間チャートは圏外でした。

Fleetwood Macですが、1982年にリリ-スされた彼ら13枚目のアルバム『Mirage』以降、各メンバーのソロ活動が続いていました。全米Top40にも、Lindsey Buckingham、Stevie Nicks、Christine McVieのソロシングルが、次々とチャートに入ってきて楽しませてくれましたが、それでもやっぱり、Fleetwood Macとしてのヒット曲は欲しかった、その待ちに待った5年ぶりのグループ14枚目のアルバムが『Tango in the Night』、そこからのファーストシングルが”Big Love”。最高位は第5位で。年間チャートは81位の大ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

そのアルバム『Tango in the Night』からのセカンドシングルがこの曲"Seven Wonders"です。リードボーカルはStevie Nicks。ソロもいいけどグループとしてのStevie Nicksのボーカルもまた最高ですね。

『Tango in the Night』からのシングルは、Lindsey Buckingham→Stevie Nicks→Christine McVie→Christine McVieと、バランスも良かったです。楽しませてくれました。
この『Tango in the Night』は、『Rumours』の次に大ヒットした、売れたアルバムでありました。Fleetwood Macのアルバムの中では、歴史的名盤といわれた『ファンタスティック・マック』や前作『Mirage』よりも売れた大ベストセラーアルバムだったのですね。

"Seven Wonders"ですが、曲の作者はStevie NicksとSandy Stewartの共作。Sandy Stewartですが、アメリカのシンガーソングライターです。Sandy Stewart自身のヒット曲はないようですが、Stevie Nicksのソロアルバム『The Wild Heart』に、ソングライターとして、バックバンドとして参加しています。1983年に最高位14位を記録した"If Anyone Falls"も同じくStevie NicksとSandy Stewartの共作、次のシングル"Nightbird"は、クレジットに「with Sandy Stewart」が付いた、こちらも2人の共作です。"If Anyone Falls"はこちらをご覧ください→→→

"Seven Wonders"、やっぱり5人そろってこそのFleetwood Mac、Fleetwood Macには、Stevie Nicksのボーカルが欠かせませんね。舞いながら歌うStevie Nicksの周りを、4人のメンバーが、しっかりと固める、これぞFleetwood Macの曲です。
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トゥ・パウ T'Pau - Heart And Soul(1987年の洋楽 Part31)

2023-08-10 21:06:04 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart31は、T'Pauの"Heart And Soul"。前の記事に書きましたが、バンド名は「ティー・パウ」ではなく、「トゥ・パウ」と呼ぶのが正しいようです。最高位は8月8日付の1週間の第4位、年間チャートは33位。最高位4位ながら、Hot100に27週間滞在する超ロングヒットで年間チャートは上位に入る、デビューシングルにして大ヒットとなりました。

T'Pauですが、イギリス出身のポップ・ロックグループ。デビューは80年代半ば。女性ボーカルのCarol Deckerと、ギタリストでソングライターのRonnie Rogersが中心となって結成されました。

デビューアルバムは、1987年にリリースされた『Bridge of Spies』。そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Heart And Soul"です。曲の作者はバンド中心メンバーのCarol DeckerとRonnie Rogersの共作。

アルバムのリリースに先立って、まずは母国イギリスで、デビューシングル"Heart And Soul"が発売されましたが、イギリスでは全く話題にならなかったようです。
続いてアメリカでシングルがリリースされ、コマーシャルソングとして使われたようで、一気にブレイクしました。アメリカでの大ヒットで、母国イギリスでも火が付き、イギリスシングルチャートでも最高位4位を記録、アルバムも、アメリカではそこそこのヒットに終わりましたが、イギリスでは大ヒット、アルバムチャートではなんとNo.1となりました。

このアルバムのプロデューサーは、新人バンドにもかかわらず、なんと大物プロデューサーのRoy Thomas Bakerです。Roy Thomas Bakerといえば、クイーンのプロデューサーとして有名ですね。あの"Bohemian Rhapsody"のプロデューサーです。他にも、ザ・カーズ、フォリナー、ジャーニー、などなど、多くのロック系大ヒットアルバムを手掛けています。新人ながらこの大物プロデューサーが手掛ける、どういう経緯だったのでしょうか?かなり期待されているバンドだったのでしょうね。

この曲"Heart And Soul"、ちょっとブロンディを感じさせるところもある曲、これまでしっかりとは聞いたことがなかったですが、改めていい曲じゃあないですか。その後、アメリカでは全くヒット曲が出ず、一発屋に終わってしまいましたが、イギリスでは、次のシングルが、シングルチャートでNo.1となるなど大人気バンドとなり、90年代にかけて活躍することになります。
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