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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ナイロンズ The Nylons - Kiss Him Goodbye(1987年の洋楽 Part30)

2023-08-03 20:27:35 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart30は、The Nylonsの"Kiss Him Goodbye"。最高位は8月1日付の第12位。年間チャートは圏外でした。

The Nylons、うーん、何者でしょうか?この頃のヒットになると、全然知らないグループが出てきますねー、このThe Nylonsもその一つです。Top40ヒットはこの曲のみですから、仕方ないでしょうか。

そのThe Nylons、カナダオンタリオ州で結成された、男性アカペラグループ。結成は70年代後半です。この87年時点では4人組だったようです。

この曲"Kiss Him Goodbye"ですが、前述したように、The Nylonsの初めてで唯一のヒット曲。実はこの曲にはオリジナルがあります。Steamというグループの"Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye"です。
1969年に2週間のNo.1を記録した大ヒットでした。このThe Nylonsバージョンは曲名短縮バージョンですね。

曲の作者はPaul Leka、Gary DeCarlo、Dale Frashuerの、Steamのメンバー3人の共作。
原曲は、曲名のとおり、「Na Na Na Na Na Na Na Na Hey Hey~♩」から入る、日本でも大ヒットした曲ですので、私も知っていました。でも、このThe Nylonsバージョンは、冒頭の「Na Na Na Na Na Na Na Na Hey Hey~♩」がないものですから、同じ曲だとは思いつかなかったです。途中から「Na Na Na Na Na Na Na Na ~♩」が入ってきて、そこまで進むと、「ああ、この曲の原曲知っている」となりました。

The Nylonsも、Steamと同様、Top40ヒットはこの曲のみ、一発屋で終わってしまいました。


こちらがその原曲のSteamの"Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye"です。先ほど書きましたが、日本でも大ヒットしましたね。Steamですが、この曲が入ったアルバムを作るために集まった、架空のグループのようです。そのため、Top40ヒットはこの曲だけでした。
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モトリー・クルー Mötley Crüe - Girls Girls Girls(1987年の洋楽 Part29)

2023-07-27 21:18:54 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart29は、Mötley Crüeの"Girls Girls Girls"。最高位は7月25日付の第12位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Mötley Crüeですが、アメリカロサンゼルスで結成された、ハードロックバンド、LAメタルの代表グループですね。

ファーストアルバムは1981年、『Too Fast for Love』をリリースします。このアルバムからは、シングルヒットはありませんでしたが、アルバムは77位まで上昇するヒットアルバムとなりました。

その後、2枚目、3枚目のアルバムと、徐々に人気も高まり、3枚目のアルバム『Theatre of Pain』は、アルバムチャート最高位6位、ついにTop10に入る大ヒットアルバムとなり、シングルカットされた"Smokin' in the Boys Room"は、最高位16位、初のTop40ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

続いてリリースされた彼ら4枚目のアルバム『Girls, Girls, Girls』からのファーストシングルがこの曲"Girls, Girls, Girls"です。
曲の作者はメンバーのNikki Sixx、Mick Mars、Tommy Leeの3人の共作。プロデュースはTom Werman。Tom Wermanは、アメリカのハードロック・メタルロック系のアルバムを数多く手がけたプロデューサーで、Twisted SisterやPoisonのプロデューサーとしても有名な方です。

"Girls, Girls, Girls"ですが、Mötley CrüeはやっぱりVince Neilのボーカルが特徴ありますね。ハード・メタルロックにしか合わないかもしれませんが、その独特なシャウトをこの曲でも聞かせてくれます。"Smokin' in the Boys Room"に続く2曲目のTop40ヒットとなりました。

シングルのヒットに伴い、アルバム『Girls, Girls, Girls』も大ヒット、アルバムチャートでは、惜しくもNo.1は逃したものの最高位は2位の大ヒットアルバムとなりました。
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スード・エコー Pseudo Echo - Funkytown(1987年の洋楽 Part28)

2023-07-20 20:55:53 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart28は、Pseudo Echoの"Funkytown"。最高位は7月18日付の1週のみの第6位。年間チャートは99位。かろうじて年間Top100に入るヒット曲となりました。

Pseudo Echoですが、1982年にオーストラリアメルボルンで結成されたニューウエイブ系ロックバンド。ギターでキーボード、ボーカルのBrian Canhamと、ベースでキーボードのPierre Gigliottiの二人が中心となって結成されました。

ファーストアルバム『Autumnal Park』のリリースは1984年、母国オーストラリアやニュージーランドでは大ヒットしましたが、イギリスやアメリカでは全くヒットしませんでした。
1984年には2枚目のアルバム『Love an Adventure』をリリース、このアルバムも、母国オーストラリアでは、アルバム、シングルとも大ヒットとなりますが、世界的なヒットにはなりませんでした。

"Funkytown"ですが、まずはシングルのみでリリースされたようです。原曲は、全米Top40ファンならもちろん皆さんご存じ、あのLipps Inc. ですね。1980年に4週間の1位、年間チャートが8位の特大のヒットとなりました。曲の作者はLipps Inc.の中心メンバーのSteven Greenberg、プロデューサーも同じくSteven Greenbergです。

このLipps Inc.ですが、当時から、正体が分からない、謎のグループでした。セッションミュージシャンが集まった音楽ユニットだったですね。超一発屋で、特大のヒットとなったこの曲以外にはTop40ヒットが全くないグループでした。そのグループによる大ヒット曲"Funkytown"、ディスコですが、エレクトリックダンスミュージックという、当時ではものすごく斬新な曲でした。

その"Funkytown"が、Pseudo Echoがカバーして、まさかロックになってしまうとは、あのヘンテコリンな(斬新ともいいますが)曲が、まさかのカッコいいロックになってしまいました。アメリカではこの曲のみのヒットで、Lipps Inc.と同じく一発屋になってしまいましたが、記憶に残るヒット曲となりました。


こちらがオリジナルLipps Inc.の"Funkytown"、1980年5月に4週間のNo.1、年間チャートは第8位。2つ前の記事、レベル42の回では、1979年に1週のみでしたが1位となった「M」の"Pop Muzik"を紹介いたしましたが、この"Funkytown"は、"Pop Muzik"と並んで、「なんじゃこの曲は!なぜ1位になる??」の曲でした。今ではよく聞きますけどね。
Lipps Inc.というのは「口パク」のこと、PVは、ボーカルのシンシア・ジョンソンではなくって、別の人が口パクで出演しています。なかなか刺激的なPVではあります。
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レベル42 Level 42 - Lessons In Love(1987年の洋楽 Part27)

2023-07-13 20:13:08 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart27は、Level 42”Lessons In Love”。最高位は6月27日付の1週のみの第12位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Level 42ですが、1980年頃から活動を開始した、イギリス出身のバンド。ジャンルはなかなか難しいですが、元々は、フュージョン系のバンド。ブリティッシュ・フュージョン・バンドと言えば、ちょうど同じ頃活躍していたバンドがShakatak、日本ではShakatakが圧倒的な人気でした。(Shakatakといえば、大人気テレビドラマ『男女7人夏物語』で使われ、当時、ドライブのおしゃれなBGMとしてよく流れていましたね。)

Level 42の方ですが、ファーストアルバム『Level 42』を1981年にリリース、特にバンド初期のころは、ボーカル曲もありましたが、インストゥルメンタル曲が中心の、ジャズ系フュージョンバンドだったようです。母国イギリスでは、Shakatakとならぶ人気フュージョン・バンドとして、ヒットチャートに入る人気バンドでしたが、アメリカではチャートには入らず、マニアックなバンド扱いだったようです。

転機は、1983年リリースの4枚目のアルバム『Standing in the Light』から。このアルバムのプロデューサーを、アースウインド&ファイヤーのLarry Dunnが務め、ポップス色の強いアルバムとなり、イギリスではアルバムチャートでTop10に入る大ヒットアルバムとなります。

さらに、1985年の6枚目のアルバム『World Machine』では、プロデューサーにフランス人ミュージシャンWally Badarouを迎え、さらにポップス色を強め、イギリスはもちろん、アメリカでもアルバムがヒット、シングルカットされた"Something About You"は、アメリカでは最高位7位の大ヒットシングルとなりました。

そして1987年にリリースしたアルバム『Running in the Family』からのファーストシングルがこの曲"Lessons in Love"で、アメリカでは12位、母国イギリスでは最高位3位の大ヒットとなりました。

曲の作者は前述のWally Badarouと、メンバーのMark King、Rowland Charles Gouldの3人の共作。プロデュースを、Wally BadarouとLevel 42が担当しています。

曲は、ポップ・ロック・フュージョン、というのでしょうか、ポップスと、ロックと、フュージョンが合わさった、ポップでメロディアスなところもありながら、ファンキーなところもある、おしゃれな曲でヒットしました。


曲の作者でありプロデュースのWally Badarouですが、なんとこの方、1979年に、1週のみでしたが1位を獲得した"Pop Muzik"の「M」のメンバーで、キーボードやシンセサイザーを担当していた方です。
"Pop Muzik"ですが、そのシンセサイザーで始まる曲。「なんだこの曲は!」と、なぜこの曲が大ヒットするのか?当時は全然分かりませんでしたが、今聞いても新しい、不思議な曲でした。
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パートランド・ブラザーズ The Partland Brothers - Soul City(1987年の洋楽 Part26)

2023-07-06 20:38:52 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart26は、The Partland Brothersの"Soul City"。最高位は6月27日付の第27位。年間チャートは圏外でした。

The Partland Brothersって何者?から調べなくてはなりません。この曲もアーチストも全然記憶にはありませんでしたが、今回聞いてみて、おお、この曲良いじゃない!ということで取り上げてみました。

The Partland Brothersですが、カナダオンタリオ州出身のポップ・ロックグループ。G.P. PartlandとChris Partland兄弟が70年代後半から音楽活動を開始。1983年に兄弟が中心となって結成されたバンドです。
1986年になって、ファーストアルバム『Electric Honey』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Soul City"です。

このアルバム『Electric Honey』ですが、プロデュースはVini Poncia。 Partland兄弟がボーカルを務め、ドラムスやベース、サックスなどのセッションミュージシャンが加わり、録音されました。
"Soul City"の曲の作者はG.P. PartlandとChris PartlandのPartland Brothersです。

この曲については、このくらいしか分かりませんでしたが、兄弟ボーカルのハーモニーが美しい、ポップで軽やかなナンバーでした。あんまりヒットしなかったですが、たまにはこんな曲もよいでしょう。
The Partland Brothersですが、この後90年代初めころまでに3枚のアルバムをリリースしますが、ヒットはこの曲のみでした。でも、現在も、メンバーにもう一人の兄弟Robin Partlandを加え、3人組で活動を続けているようです。


アルバムの中に、Jim Vallance("Don't Let Him Know"がヒットしたPrismのメンバー)プロデュースの曲"One Chance"が入っています。3枚目のシングルとして発売され、ヒットはしませんでしたが、こちらの曲の方が、よりAOR系のメロディアスなところもあり、サックスのソロもなかなか良い曲でした。
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