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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ナタリー・コール Natalie Cole - Jump Start(1987年の洋楽 Part40)

2023-10-12 20:27:59 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart40は、Natalie Coleの"Jump Start"。最高位は10月3日と10日の第13位。年間チャートは圏外でした。

Natalie Coleですが、アメリカ出身のシンガーソングライター。父親は、世界的なジャズピアニストで歌手のナット・キング・コール。ナット・キング・コールの"The Christmas Song (Merry Christmas to You)"は、今でもクリスマスの季節になると、チャートに入ってくるスタンダードナンバーですね。

そのNatalie Cole、デビューは1975年。デビューアルバム『Inseparable』をリリース、そこからのファーストシングル・デビューシングルになりますが、"This Will Be"が、いきなり全米6位の大ヒットとなります。

そこから1980年まで、最高位5位の"I've Got Love on My Mind"など、全部で6曲のTop40ヒット、うち3曲がTop10ヒットとなるなど、人気女性ソウルシンガーとして活躍します。

1976年には、"Mr. Melody"が、アメリカでは最高位49位とヒットしませんでしたが、日本では大ヒット、第5回東京音楽祭でグランプリを受賞します。当時、日本のラジオの洋楽番組では、よくかかっていました。明るい親しみやすいメロディの良い曲でしたね。

そのNatalie Coleですが、1980年以降は急にヒットが出なくなります。さらに、麻薬中毒により活動を休止するなど、長期の低迷に陥ります。

1987年、彼女の11枚目のアルバム『Everlasting』をリリース、このアルバムは、従来のソウル・R&B路線から、よりポップになったアルバムでした。このアルバムが彼女復活の大ヒット、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Jump Start"です。

曲の作者はR&BデュオのThe Calloways の二人、Reggie CallowayとVincent Callowayの兄弟です。プロデュースもこの二人が務めています。
この曲、バラードっぽいところもありますが、ちょうどこの時代に合ったポップで明るい、ちょっとファンキーなところもある曲でした。彼女はこの曲で見事復活、90年代にかけて、Top40ヒットを続けることになります。


こちらが1976年のヒット曲、全米では49位でしたが、日本で大ヒットした"Mr. Melody"。私としては、ナタリー・コールと言えばこの曲です。
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ゴー・ウエスト Go West - "Don't Look Down - The Sequel"(1987年の洋楽 Part39)

2023-10-05 21:00:10 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart39は、Go West の"Don't Look Down - The Sequel"。最高位は10月3日付の第39位。年間チャートは圏外でした。

Go West の"Don't Look Down - The Sequel"ですが、Top40には2週のみの滞在で、この曲、皆さんご存じでしょうか?

Go West ですが、イギリス出身のポップスデュオ。メンバーは、リードボーカルでキーボードのPeter Coxと、ギターでバックボーカルのRichard Drummieで、1982年に結成されました。

ファーストアルバムの『Go West』を1985年にリリース。ファーストシングルの"We Close Our Eyes"は、母国イギリスを中心に各国でヒット、イギリスでは第5位を記録しますが、アメリカでは残念、最高位41位と、もう一歩でTop40入りを逃します。

アルバム『Go West』も、シングルのヒットに伴いヒットチャートを上昇、イギリスでは8位と、Top10に入るヒットアルバムとなります。アメリカでもアルバムは最高位60位と、まずまずのヒットを記録しました。

その後、大ヒットした『Rocky IV』サウンドトラックアルバムに、Go West の"One Way Street"が入っていました。この曲がなかなか良い曲で、シングルカットはされなかったようですが、シティ・ポップのジャンルでしょうか、センスの良い曲でした。

"Don't Look Down - The Sequel"ですが、曲の作者はメンバーの二人Peter CoxとRichard Drummieの共作。実はこの曲、ファーストアルバムに"Don't Look Down"として入っていた曲で、イギリスでは最高位13位を記録した曲です。

アメリカにおいては、この曲のリミックスバージョンを"Don't Look Down - The Sequel"として、1987年にリリースしたセカンドアルバム『Dancing on the Couch』に収録、アメリカでの初のTop40ヒットに結びつきました。
この曲もちょっとダンサブルなところもあるポップ・ロック。良い曲じゃあないですか。期待のグループでしたが、残念ながら39位どまりでした。

Go Westですが、90年代に入って、映画「Pretty Woman」のサウンドトラックに収録されていた"King of Wishful Thinking"が1992年にビルボードで最高位8位を記録する大ヒットとなります。


こちらが映画『Rocky IV』サウンドトラックアルバムに収録されていた"One Way Street"、ちょっとファンキーなところもあるシティ・ポップ、私のお気に入りの曲です
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デヴィッド・ボウイ David Bowie - Never Let Me Down(1987年の洋楽 Part38)

2023-09-28 22:00:57 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart38は、David Bowieの"Never Let Me Down"。最高位は9月26日付の第27位。年間チャートは圏外でした。

David Bowieですが、もちろん皆さん十分にご存知のロック界のスーパースター。私のブログにも、過去何回も登場していますが、この曲が残念ながら最後のTop40ヒットになってしまいました(正確に言うと最後ではなく、2016年に、"Lazarus"が最高位40位を記録していますが、集計方法が違いますのでこの曲は除きます)

David Bowieですが、改めて、1960年代から活躍するイギリス出身のロック歌手、グラムロックの先駆者として世界的人気のミュージシャンです。
初めてのシングルヒットは"Space Oddity"、イギリスで第5位を記録。アメリカではこの時はヒットしなかったようですが、1973年に再リリースされ、アメリカで15位を記録。アメリカでの初のTop40ヒットになります。

その後も特にアルバムを中心に大ヒットを続けますが、彼の9枚目のスタジオアルバム『Young Americans』収録の"Fame"がシングルカットされ、ついにアメリカでNo.1を記録、年間チャートでも7位と大ヒットとなります。

さらに、続いて1976年に"Golden Years"が10位のヒット、この2曲は、私が洋楽を聞き始めた頃のヒット曲で、特に"Golden Years"は、怪しげな魅力を持った曲で、今でも聞きほれてしまう不思議な名曲です。

その後はしばらくアメリカでもイギリスでもシングルヒットが途絶えますが、アルバムは全世界でヒットを続け、そしてNile Rodgersプロデュースのもと作成された14枚目のアルバム『Let's Dance』が1983年にリリースされ、全世界的に大ヒット、シングル"Let's Dance"が2曲目のNo.1を記録します。"Let's Dance"についてはこちらをご覧ください→→→

その後、1985年の「ライヴエイド(LIVE AID)」での活躍などをはさみ、1987年にリリースされた彼の17枚目のスタジオアルバム『Never Let Me Down』から、ファーストシングルの"Day-In Day-Out"が最高位21位、そしてセカンドシングルがアルバムタイトルのこの曲"Never Let Me Down"です。

曲の作者はDavid BowieとCarlos Alomar。Carlos Alomarですが、デビッド・ボウイと活動を共にしているプエルトリコ出身のギタリスト・ソングライターです。

曲は、軽快なダンスミュージックではあるものの、デビッド・ボウイらしい怪しげな雰囲気をも持っています。アルバムには、懐かしの名前Peter Framptonがリードギターを担当しているとの記載がありましたが、この曲については、作者のCarlos Alomarがギターを担当しているようです。
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ダン・ヒル ウイズ ヴォンダ・シェパード Dan Hill With Vonda Shepard - Can't We Try(1987年の洋楽 Part37)

2023-09-21 20:22:18 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37は、Dan Hill With Vonda Shepardの"Can't We Try"。最高位は9月12日付の第6位。年間チャートは63位。Dan Hillとしては、1978年に、最高位3位、年間チャートは33位を記録した"Sometimes When We Touch"以来、約10年ぶりの大ヒットになりました。この時無名の歌手だったVonda Shepardにとっては、もちろん初のTop40ヒットが大ヒットになりました。

Dan Hillですが、カナダ出身のシンガーソングライター。デビューは70年代中ごろで、1975年に、自身の名前を冠するアルバム『Dan Hill」をリリース。まずは母国カナダで人気がでます。

アメリカでのヒットは彼の3枚目のアルバム『Longer Fuse』から、シングルカットされた"Sometimes When We Touch"が前述のように最高位3位を記録しました。こちらをご覧ください→→→(この時のブログで、すでにこの曲"Can't We Try"を紹介していました)

続いて78年にリリースした次の4枚目のアルバム『Frozen in the Night』は多少ヒットしましたが、期待されたほどではなく、シングルも、"All I See Is Your Face"が最高位41位と、残念ながらTop40ヒットには至りませんでした。

それから10年、もう忘れられていた頃、彼の8枚目のアルバム『Dan Hill』からのファーストシングルがこの曲"Can't We Try"で、チャートを上昇、久しぶりのTop10ヒットとなりました。

懐かしいダン・ヒルの声を久々に聴きましたが、変わっていないですね。さすがダン・ヒル、その大げさともいえるラブバラードソングは、"Sometimes When We Touch"を思い出しました。

デュエット相手のVonda Shepardですが、アメリカ出身のポップス歌手、この当時は、バックボーカルとしての活動が主で、まだレコードデビューをしていない無名の新人で、その新人をデュエット相手に選んでのヒットとなりました。

そのVonda Shepard、その後はソロアルバムを出しながら、女優などの活動も続け、大ヒットはないものの、最近もアルバムを出すなど、歌手としての活動を続けているようです。
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ジョナサン・バトラー Jonathan Butler - Lies(1987年の洋楽 Part36)

2023-09-14 17:52:40 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart36は、Jonathan Butlerの"Lies"。最高位は9月5日付の第27位。年間チャートは圏外でした。

このブログでは、先週のダニー・ウィルソンの"Mary's Prayer"に引き続き、最高位は20位台、Top40ヒットはこの曲のみのマイナーな曲が続きますが、聞いてみたら、この曲はなかなかおしゃれでいい曲じゃない、ということで、87年の洋楽ヒット曲シリーズに掲載することにしました。

そのJonathan Butlerですが、珍しい南アフリカ出身のR&B・フュージョンギタリスト、シンガーソングライター。

メジャーでのデビューは、1985年、インスト曲中心のアルバム『Introducing Jonathan Butler」をリリースします。このアルバムは、R&B分野では、多少話題になったようですが、大ヒットにまでには至りませんでした。

1987年、次のアルバム『Jonathan Butler」をリリース、このアルバムからは、ボーカル曲を中心に据え、レギュラーチャートも上昇していきます。

そのアルバムからのファーストシングルがこの曲、"Lies"です。曲の作者はJonathan Butler自身に、Jolyon Skinner.の共作。レギュラーチャートでこそ27位どまりでしたが、R&Bチャートでは最高位4位を記録するヒットとなりました。

"Lies"ですが、曲調、ボーカルとも、ジョージ・ベンソンを思い出す、ファンキー・フュージョンでしょうか。穏やかな歌声が良いですね。
Top40ヒットはこの曲のみでしたが、この後、ディオンヌ・ワーウィック、ジョージ・デュークなどの人気アーティストとのコラボレーションでも活躍していました。
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