有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

139 矢沢さん先発 目うろこのボニー・バーゲン博士介助犬セミナー

2006-04-30 20:43:46 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 矢沢さんが、先発隊として車いっぱいの介助犬訓練用品を乗せて、明日の朝、東京へ。気をつけて行ってきてね。
 ボニー・バーゲン博士の介助犬セミナーの準備のためです。セミナー内容は本当にすばらしいです。たくさんの方に来ていただきたかったのですが、やはり5月連休は他の予定もみなさんあるようで、なかなか集客が集まらなかったのですが、最後で、まだ参加してくださる方からのご連絡をいただけています。うれしい!

 当日でも、3日から7日までの数日間の単発参加も可能です。0265-85-4615(協会)または、090-8721-1288(当日の携帯)です。ぜひ、お気軽にご連絡くださいね。こんなチャンスはなかなかありません。逃すのは、もったいない! ぜひ。ぜひ。
 

138 ベタベタ ニャン太の受難

2006-04-30 20:37:00 | とっても私的
↑ベタベタの毛を、えみちゃんと千恵子さんに、切ってもらっているニャン太君。
 協会の中で医療費が一番かかるニャン太ですが、3日ぶりに東京の出張から帰ると、えみちゃんとボランティアの千恵子さんが、さっそく
「もう、大変だったのよーー」
 と。ニャン太が協会へ、足を引きずるように帰ってきたので、またケガかと思ったら、身体の部分、部分が、もうベッタ、ベッタ。
 ネコのゴキブリホイホイ状態だったそうです。

 ベタベタしたところに、葉っぱや桜、ゴミがくっつき、ネコのミノ虫状態。その、ミノ虫ネコを二人でお湯で洗い、抱きかかえてベタベタした毛の部分をハサミで切ったところだったそうです。
 千恵子さんいわく
「えみちゃんは、本当にやさしいわねぇ。あんなに、きったない状態なのに、ニャン太にやさしく話しかけて、切ってあげているんだから」と。
 
 ニャン太も、ちょっとは懲りたらしく、いつもなら協会にいない時間なのに、大人しく部屋にいました。触ってみると、まだベタ、ベタ。
 帰宅したくをしていたえみちゃんにお願いして、私が抱っこして、あちこち残っているベタベタを切りましたが、ブログに載せるようと、写真を撮る為に、千恵子さんとだっこを交代し、パチリ。

 ね、ニャン太、いい子でしょ? 最後は、借りてきたネコ状態でした。

138 恒例の授業 in 日本獣医生命科学大学

2006-04-30 20:24:59 | 身体障害者福祉
↑ここ3年、毎年恒例で承っている日本獣医生命科学大学さんの飯島町での授業をさせていただきました。大学名が、日本獣医畜産大学から変わられました。

 飯島町に町と学校の共同事業として、山間にサンクチュアリー創られ、モンゴルの遊牧民のテントも数基設置されています。魚の養殖の研究のために、人工池や、馬の牧場もあります。ステキな教育施設です。
 今回は、ななちゃんと矢沢さん、私としろ君での授業でした。22キロあるななちゃんが、介助犬で13キロのしろ君が聴導犬と思われていた生徒さんたちは、反対だと知って驚いていらっしゃいました。ラップトップ介助犬(膝の上に乗せる介助犬)の存在をもっと、もっとみなさまにお知らせしたいと思いました。

 2頭とも、いつものように、すばらしい働きぶり。
 いやーー、育てた子、いえいえワンちゃんたちに助けられている協会でした。

 

137 訓練士はクリエーター。初授業 in 大阪コミュニケーション・アート専門学校

2006-04-28 14:19:57 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑4月頭で初講義をさせていただいた大阪コミュニケーション・アート専門学校さんで、来年の1月まで続く「補助犬」訓練のための初授業をさせていただきました。
 受講されるのは、2学年を卒業された「補助犬の選択コース」の3年目の学生さんたち7名と、2学年の福祉犬について選択された学生さんたち24名の方に、各々2時間ずつ授業を持たせていただいております。
 介助犬訓練では方法をお教えせず、自分たちで考えて方法を考案します。
 うまくいかない方が、勉強になります。
「どうしてだろう?」「何が原因だろう?」「どうすればいいのだろう?」と、考えることが必要です。実は、訓練士はクリエーターでなければなりません。

 本来は「何かをさせたい」と考えたときに、ゼロから訓練のプロセスを考えなくてはなりません。なので、授業では作業動作の目標(たとえば、ドアを開ける)を決め、そのためのプロセスを考えていき、訓練犬が行えるかどうかが、授業の目的になります。試行錯誤の繰り返しが、訓練士またはインストラクターへの養成に最も必要なことになります。
 学生さんたちの一所懸命努力している姿は、とても新鮮で、楽しいものでした。
 みなさんがんばりましょう!

136 当日受付もあります。バーゲン博士の介助犬セミナー

2006-04-28 14:01:23 | 身体障害者福祉
↑ボニー・バーゲン教育学博士 介助犬を世界で初めて考え、訓練した。世界最大の介助犬育成団体CCIの創設者で、現在、世界唯一の学位の取れる補助犬育成大学(アシスタンス・ドッグ・インスティチュート)の学長。アカデミカルな教育に裏打ちされた「介助犬の育成方法」を5月3日から7日までご指導させていただきます。

 当日受付も可能ですので、ぜひ、ご参加くださいませ。
 詳しくは、http://www.hearingdog.or.jp/event-0503bb.htmlです。お問い合わせ柵は、yazawa@hearingdog.or.jpまで。よろしくお願い申し上げます。

135 「増えない理由」について、ニュース取材をいただきました

2006-04-25 17:30:42 | 聴覚障害福祉
↑補助犬法の改正年のため、テレビニュースの取材をいただきました。その撮影中の写真です。国際アシスタンスドッグ協会からの認定書を映しているので、みんな下向き。なんとなく「キョンシー集団」という感じになっておりますが、撮影中の姿です。
 取材のための初めての電話で「聴導犬が増えないことに関心が高まっています」と、ディレクターの方がおっしゃいました。
 本当に。聴導犬は増えていないのです。
 聴導犬は、アメリカで1966年に第1号の聴導犬が育成され、日本では1981年から育成されています。1年遅れでスタートした英国では、約1000頭の聴導犬が活躍しているのに、日本ではこの25年間でたぶん、30数頭が育成され、寿命だったり、引退したりして、認定され聴導犬と名乗れるのは、わずか11頭しかいません。
 今回のテレビの取材だけでなく、増えない理由をよくたずねられます。
 理由のひとつは、1981年当初、30万円から80万円で売っていたんですね。
 初期に聴導犬に関心を持たれた聴覚障害者の方ほど『聴導犬は高い』と、今でも言われ、聴導犬に関する情報を受け付けていただけない傾向があります。
 盲導犬と異なり、聴導犬の同伴がなくとも、聴覚障害者の方の場合、外出はできますし、職場に行くこともできます。聴導犬のために、30万円から80万円を支払うことが出来る方は限られます。なので、(福)日本聴導犬協会では、無料貸与と無料のアフターケアを行い、そのことを強調しています。
 もうひとつは、聴覚障害者の方の場合、視覚での情報摂取になります。聴覚での情報摂取は、何か他のことをしていたり、意識していなくても、耳から情報が入ってくることができますが、視覚からの情報摂取、特に文字を読む行為は、ご自身が興味がなくてはいきつきません。そのために、聴導犬の情報を伝播するのが、難しい面があります。なので、啓蒙活動に力をいれ、聴覚障害者の方お一人お一人に「聴導犬」を見て、触っていただく努力を重ねています。
 また、聴導犬ユーザーになられる方は、もともと「犬が好き」な方です。そのために、すでに犬を飼っている方が多く、ユーザーの条件に合わない方になります。聴導犬の導入として、ペットのワンちゃんに「お手伝い」ができるように、訓練を有料で行っています。ペットの子が音を教えてくれる快適さから、次は、聴導犬のユーザーになっていたけるように、期待しているわけです。
 英国(1982年から育成開始)でも、アメリカ(1975年から組織だった育成開始)でも聴導犬は、その後の10年間は数が伸びなかったと聞きます。
 (福)日本聴導犬協会は、1996年の創設。今年で10年目を迎えます。その間、認定前に引退した子が3頭。ペットのお手伝い犬として働いている子が2頭。認定聴導犬が3頭になりました。それらのユーザーさんが、「聴導犬がいると、安心できるよ。安全だよ」と、同胞に語ってくださることが普及の道だと信じて、ユーザー福祉に力を注いでいます。
 最後に、各地で希望者への審査が異なります。
 特定の地域では、審査機関としてリハビリテーションセンターを指定しています。肢体障害者と異なり、聴覚障害者にとっては、リハビリテーションセンターは縁遠い存在であり、そこまで行かなくては審査が受けられない状況では、ますます聴導犬への気持ちがゆらいでしまわれるようです。
 聴力検査のために、数の限られるリハビリテーションセンターで調べてもらうよりも、各地の障害指定医である耳鼻咽喉科で審査を受け、それを育成団体に提出していただけたら、もっと聴導犬が卑近な存在になるのではないでしょうか。
 取材では、上記のお話をさせていただきましたが、放送時間が短いので、どこまで放送していただけるか・・・。
 とにかく、訓練士が少ないといった理由よりも、「希望者の手が上がりにくい」のが「聴導犬の数が増えない」理由なのです。 

134 山形県手話サークル連絡協議会さまでのデモンストレーション

2006-04-24 18:04:42 | 聴覚障害福祉
↑山形県手話サークル連絡協議会さまのお招きで、4月23日に天童市でデモンストレーションをさせていただきました。写真は、聴導犬みかんのお父さん・岸本宗也氏の講演。このほかに、デモ犬しん君とななちゃんもデモンストレーションをさせていただきました。山形には、MAYUMI、矢沢の2名のスタッフが担当でうかがわせていただきました。
 協議会の会長・佐藤様はじめ、ご担当者の神保様も、事前の打合せ等、とても親切でした。会場には、150人ほどの方がいらしてくださいました。山形県のみなさまのあたたかな応援がとてもうれしいです。

 今回は、独立行政法人・医療福祉機構(WAM)様のご助成をいただけたことから、聴導犬みかんのユーザー・岸本様ご夫妻も同行していただくことができました。
 たまたま、協議会さまの創られたポスターに、聴導犬みかんが映っていたことで、
「生みかんが、見られた」
 と喜んでくださる方もいらっしゃいました。
 ユーザーさんが、同行していただけたことで、協議会さまの熱意にお答えできたのではないかと、思います。嬉しいです。
 (福)日本聴導犬協会では、聴導犬希望について、聴覚障害者の方からのアンケートを取らせていただいています。2000年に、長野県からの補助金で、249人のアンケートを実施したのが、第1回の調査でした。

 今回が、第2回目になります。
 前回の調査から、すでに6年が経過しているので「聴導犬」という名前は浸透していますが、現実に見たことがない方も多く、デモンストレーション後の変化が楽しみです。あ、そうそう。到着日の山形国際ホテルでの夕食のパスタセットで、車えびのガーリック・ハーブ・ソティがとっても、お得でした。

133 第7回「全日本補助犬パートナーの会&全日本補助犬育成の会」

2006-04-24 15:43:17 | 身体障害者福祉
↑ 国民生活センターの暮らしの交流プラザを利用させていただいて、第7回「全日本補助犬パートナーの会&全日本補助犬育成の会」を開かせていただきました。
 介助犬ユーザーさん2名。聴導犬ユーザーさん1名。盲導犬ユーザーさん2名と、育成団体が3団体が集まり、補助犬法についての意見交換をさせていただきました。

 これからも、たびたび意見交換会を開催し、最終的には議員、厚生労働省へのロビーイングをさせていただく予定です。

132 日本初! 国際聴導犬インストラクターの認定書が来ました。

2006-04-19 23:26:29 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑みなさまのご支援の賜物で、日本初の、ADI(国際アシスタンスドッグ協会:世界101育成団体加盟)の「国際聴導犬インストラクターの認定」をいただくことができました。すでに、英国聴導犬協会からは、インストラクターの資格はいただいていましたが、今回はADIからなので、それは、それで嬉しいです。

 ちょっとだけシステムをご説明いたしますと、この訓練士としての国際認定を受けるためには、育成団体自体がADIの認定団体でなくてはなりません。この認定団体の試験がなかなか受けられません。
 ADIに2-3年間、参加(会費を支払い)すると、会員になりたい旨を申請でき、正規メンバーの前の段階、プロビジョナル・メンバーになれます。
 これは、正規メンバーではなく、審査段階とでもいうのでしょうか。
 それから2年しないと正規メンバーになれないのです。
 つまり、ADIに参加して4-5年ちかい年数と、他のメンバーから正規メンバーになってもいいと認められ、ADIの理事会で認証されて、正規メンバーになれます。
 今、ADIの正規メンバーは、日本盲導犬協会さんと日本聴導犬協会だけになります。プロビジョナル・メンバーが、アジアワーキングドッグサポート協会さんと、全国介助犬協会さん。この2つの団体は、あと1年かな、正規メンバーになるのに、必要です。結構、大変でしょ? 
 そして、育成団体の国際認定試験では、ADIのテスターを日本に招いて、実地と書類試験を受けます。以前、ブログでご説明したように、運営のための書類やユーザー教育、訓練内容。スタッフやボランティアさんの倫理観や仕事分担など、運営全般の審査です。
 その国際審査を受けて認定団体となれますが、その時に、テスターがすでに訓練修了犬の質をチェックしているので、インストラクターの認定試験を受けられるわけです。というわけで、2006年1月付けで、認定証をいただけました。
 聴導犬のほか、介助犬のインストラクター認定も申請しています。
 この国際聴導犬インストラクター認定がすぐに、どう役立つわけではありませんが、今後は研修生も受入れることになるので、知識とか技術とかをお伝えするときに、多少とも生かせることを期待しています。