有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

1380 下村文部科学大臣への表敬訪問 補助犬を取り囲む環境改善のために

2015-01-18 22:38:07 | 政策研究&ロビーイング

藤野元衆議院議員のお招きで、下村文部科学大臣への表敬訪問に同行させていただきました。

滝川クリステルさん、盲導犬ネロ君の使用者の岩崎さんと、

「全日本聴導犬ユーザーの会」事務局で聴導犬かるちゃんのユーザー 村澤さんも

一緒に伺わせていただきました。


1073 厚生労働省主催の同伴マニュアル検討会の委員になりました

2013-02-06 18:15:19 | 政策研究&ロビーイング

 厚生労働省が主催となり、補助犬の同伴マニュアル作りの検討会が行われました。

 今回で、2回目で、厚生労働大臣指定法人とユーザーの会の代表が委員となって、意見を交わしました。『全日本聴導犬ユーザーの会』岸本会長も同席し、聴導犬ユーザーの中でも「ろう者」の立場ででコミュニケーション障がいによる聴導犬同伴の困難さを訴えました。

 残念なのは、同伴マニュアルが検討会前に、すでに「医療関係の場」用と決まっていたことです。すでに、超党派議員の会で、テーマは決まっていたそうです。

 「医療という衛生面が一番問われる」場所から、ドアを開けてもらえれば、他の場所についても、同伴しやすいのではないか、というものでした。

 ここで、『全日本聴導犬ユーザーの会』の岸本会長からのメッセージを紹介しましょう。

「医療」も「生活」も同じ程度に大事です。

マニュアル創りの他にも、改善すべきことがあるはずです。

 

『全日本聴導犬ユーザーの会』会長 岸本宗也

 

 身体障害者補助犬のための検討委員会を開いてくださいますこと、本当にありがとうございます。

『全日本聴導犬ユーザーの会』の会長として、御礼を申し上げます。

 

 厚生労働省より、医療の場での同伴拒否についてアンケートをいただきました。

 『全日本聴導犬ユーザーの会』の会員たちにも、同伴拒否例を聞きましたが、医療現場での同伴拒否例はほとんどなく、それよりも生活するための同伴拒否が数多く上がりました。

 あるユーザーでは、飲食店で1日に6ヵ所もの同伴拒否がありました。以前、神戸でイベントを行った際には、やはり1日で5ヶ所の同伴拒否があったこともあります。様々な犬種を用いる聴導犬だからか、なおさら、同伴についての理解を得られないのが現状です。 

 聴導犬が「同伴できない」ということは、行動が妨げられるということです。生きていくための選択が阻まれるということです。「医療」と「生活」どちらも生きていく上で、同じ程度に大事なのです。ぜひ、マニュアル作りのために、再度、スタート時点からの見直しをいただきたいと考えております。 

  また、マニュアル作りの重要性、緊急性も理解しております。しかし、ユーザーにとっては育成団体がしっかりと運営できないと、困るのです。アフターケアの点や、訓練の指導を受ける点など、ユーザーにとっては育成団体が頼りです。聴導犬、介助犬の育成団体は、盲導犬協会と異なり、まだまだ運営費が足りない状況です。私が理事をしている()日本聴導犬協会を見ても、国からの補助金もなく、スタッフは低い賃金で昼夜を問わずに仕事をしているのが聴導犬の育成団体です。

  ぜひ、マニュアル作りの検討会だけでなく、育成団体を生かし、多くの優秀な身体障害者補助犬が生み出されるような育成団体向けの支援への検討もお願いたします」


221 8月5日 公聴会、無事修了できました

2006-08-08 17:55:48 | 政策研究&ロビーイング
↑朝、5時のバスで、宮田から市川にある大学に。
 博士論文を書かせていただけるかどうかの公聴会には、60名ほどの方がご出席いただけるようですが、私の前の発表者の方が、とても研究熱心な方なので、その方の後で、みなさま、前回は、退場される方が多くていらっしゃると悲観しておりましたら、結構、残ってくださったことが、また、緊張の元になりました。一度、公聴会で落ちてますので、結構、いっぱいいっぱいの状況でうかがいました。
 
「身体障害者補助犬法の評価として、補助犬(聴導犬)を通した聴覚障害者エンパワメントが可能かどうかなのか」といった主題になります。
 盲導犬、介助犬、聴導犬とありますが、その3つの中で、特に聴導犬についてと、聴覚障害者の方だからこその、エンパメントについても、解説をさせていただきました。
 後日、公聴会でご助言をいただいた小栗先生から219へのコメントを頂戴いたしました。加藤学長が、この論文の重要性をお話してくださったそうです。ものすごく、嬉しいです。合否の結果はまだまだだそうですが、論文執筆、がんばらねば
 

219 明日は、公聴会。必勝!!!祈願

2006-08-04 21:01:12 | 政策研究&ロビーイング
 イギリスで、修士号をとったので、日本での学位取得のプロセスがわからないのです。なので、博士課程に進み、イギリスとの違いに、ビックリ。
 特に、公聴会という、審査会が、博士論文を書く前にある。それを通らないと、論文は書けず、今、3年目で終わりの年なのですが、学費も払い続けなくてはならないらしい。協会も貧乏だが、私も余裕がないので、3年以上学費を払うのは本当に、大変。
 明日は、死にものぐるいでがんばるしかない。審査会にいらっしゃる60人分の資料(1部29ページくらい)をスーツケースに入れ、ゴロゴロとひっぱって、大学まで5時のバスで行くことになってます。

 いやーー。大変。でも、勉強すると、窓が開きますね。心の窓っていうのかしら。
 指導教授の熊田先生、よろしくお願い申し上げます。

158 深夜&早朝にコツコツ・・論文

2006-05-27 02:53:04 | 政策研究&ロビーイング
 博士課程に入って、3年目。今年で終えなくては・・・。学士でお世話になった井関教授に、博士課程でも2年間、お世話になれたこと、感謝しております。
 ご退官にともなって、熊田先生に主任教授をお願いすることになりました。
 私のような面倒くさい生徒を、持っていただけることは、ありがたいです。
 生徒としては、いろいろと文句を言うのでうるさいでしょう。きっと。

 長野に今月は10日くらいしかいなかったことで、深夜&早朝での論文書きになります。学生時代は平気だった深夜勉強も、このごろは、結構つらかったのですが、11時ごろから寝て、3時ごろから書き始めると、調子がいいのです。
 あと、少し。もうちょっと。睡魔と闘いながら・・・。
 私に付き合ってるデモ犬のタカちゃん、夢の中で走ってます。
 

32: HPで厚生労働省への要望書を公開

2005-09-19 20:53:05 | 政策研究&ロビーイング
 9月8日 厚生労働省へ野地さん(アジア・ワーキング・ドッグ・サポート協会 代表)と、加盟団体の代表として一緒に行きました。
 厚生労働省の社会参加推進室の室長補佐徳永様に、全日本聴導犬(ヒアリングドッグ)育成協会協議会(全国の聴導犬を育成する6団体が加盟)からの要望書をお手渡しさせていただきました。
 要望書の内容は、http:/www.hearingdog.or.jp/youbousyo-tyoudouken.htmで紹介しております。育成団体からの要望書なのですが、認定試験を受けた聴導犬ユーザーの代弁的な要望書となりました。みなさまからのご理解と応援をお願いいたします。 
 

 聴導犬の育成を育成する団体は、17団体が登録されていますが、いくつかのリハビリテーションセンターが含まれていること、補助犬の貸与や認定実績がない団体もあるので、全日本聴導犬(ヒアリングドッグ)育成協会協議会には、実績のある6団体だけが加盟していただいております。現在は、1団体が増え、7団体となりました。

 今回は、その6団体からの要望書となります。 

厚生労働大臣 尾辻秀久殿

                聴導犬に関する要望書

I:認定業務につきまして

1:聴覚障害をもたれる補助犬ユーザーへの試験内容の改善をお願いしたい。

1. (認定試験において) 聴覚障害ではなく、身体障害に関する認定試験中の質問が多くを占める傾向があった。聴覚障害について、認定委員の専門性が低い観がいなめない。床ずれなどの質問は、本人の障害により必要性の有無を考慮いただきたい。

2. (認定試験には)耳鼻咽喉科医師を、必ず認定委員にいれていただきたい。

3. 認定試験内容として、リハビリセンター内でだけではなく、「自宅での聴導動作審査」も聴導犬の働きからは不可欠である。



2:聴導犬ユーザー(聴覚障害者)への配慮をお願いしたい。

1. 事前の細かな試験内容や日程など、インフォームドコンセントがほとんどない。リハビリテーションセンター主導で、特に聴覚障害をもつユーザーのとまどいをもっと考慮していただきたい。

2. 認定審査の際には、2名以上の手話通訳士の手配をお願いしたい。

3. 通訳(手話)を介する審査であることから、ユーザーの疲労を考え、休憩時間を30から1時間ごとに入れていただきたい。

4. 質問での早口、詰問口調などはやめ、手話通訳士にきちんと伝わり、聴覚障害者が理解するための配慮をお願いしたい。

5. 個人情報の範囲で、必要性の低い質問は、控えていただきたい。

6. 審査段階前の相談という理由で、不十分な説明で、何回もリハビリテーションセンターに通わなくてはならない現状がある。聴覚障害者に負担となる認定試験は、改善していただきたい。



3:認定団体の中立性についてのお願い。

1. 認定団体は、中立であるべきなので、審査を受けているにもかかわらず、他の育成団体を推薦するような発言は避けていただきたい。

2. 聴導犬審査のための認定委員である訓練士は、複数の団体から選択し、団体に偏らない公平な審査を行っていただきたい。

3. 聴導犬の認定に関して、リハビリテーションセンターの関与の再考をお願いしたい。


Ⅱ:補助犬支給審査について

1:貸与のための事前審査はリハビリテーションセンターだけでなく、耳鼻咽喉科医院等による医学的な結果も認めてほしい。

1. 補助犬希望者の事前審査を、各地域のリハビリテーションセンターに限る傾向があるが、同施設は数も限られる、身体障害専門であることから、各地の指定耳鼻咽喉科医会の協力による審査を認めていただきたい。

2. 認定団体である厚生労働大臣指定法人の公平性と中立性を保っていただきたい。

3. 補助犬を貸与するか否かの審査段階で、聴導犬ユーザーのリハビリテーションセンターへの勧誘や特定1団体の推薦は、自由市場による質の高まりをはばむものであることから、ご注意をお願いしたい。



Ⅲ:PR犬の同伴許可について

聴導犬は、もっとも知名度が低く、普及率も低い補助犬であるため、特に普及啓発が必要である。そのため、訓練士に同伴によるPR犬(訓練修了犬)の電車、飛行機への同伴についても、許可犬と同等の権利を得られるよう検討をお願いしたい。



最後に、厚生労働省での検討会などで、常に同一ユーザーの意見ではなく、他団体からのユーザーの発言の機会をつくっていただきたい。

                      以上、謹んでお願いする次第です。


陳情人

全日本聴導犬(ヒアリングドッグ)育成協会協議会 会長

      住所:長野県上伊那郡宮田村3200 

         社会福祉法人 日本聴導犬協会 会長 有馬もと

全日本聴導犬ユーザーの会 代表 

      住所:愛知県岡崎市滝町字外浦251番地

         特定非営利活動法人 日本ヒアリングドッグ協会 
                        会長 大西 滋

全日本聴導犬(ヒアリングドッグ)育成協会協議会 加盟団体

      住所:長崎県大村市東野岳町1662-1

         特定非営利活動法人 聴導犬育成協会 
                      理事長 萩原美奈津

      住所:神奈川県鎌倉市津519-1

         特定非営利活動法人 聴導犬育成の会 
                        会長 松田治子

    住所:神奈川県横浜市港北区高田東3-1-21反田ビル1F

アジア・ワーキングドッグ・サポート協会 
                        会長 野地義行

      住所:徳島県板野郡板野町川端字富の谷口34-5

      特定非営利活動法人 ボランティアドッグ育成センター 
                        理事 清原健司

29: 認定&育成の両方できる育成団体は、日本で、今のところ唯一

2005-09-13 12:51:35 | 政策研究&ロビーイング
↑ 身体障害者補助犬の認定試験用要綱。(福)日本聴導犬協会では認定試験に関するインフォームドコンセントとして、さまざまな方たちにご購入(定価3000円)いただけるようになっております。

 ご支援者からの多大なお力ぞえにより、身体障害者補助犬法の施行で(福)日本聴導犬協会は社会福祉法人となり、「認定業務」を行える「厚生労働大臣指定法人」になりました。
 日本には、この厚生労働大臣指定法人は5団体ありましたが、山形にある日本パートナードッグ協会さんが、解散されることになり、全国で4団体となりました。(福)日本聴導犬協会のほかは、すべて公的なリハビリテーションセンターとなるので、育成団体としては「育成と認定」のできる団体は、日本で唯一になります。

 盲導犬の場合は、施設を有する盲導犬育成団体が日本に9箇所ありまして、協会内で「育成&認定」の双方を行っています。
 世界的には、アメリカはNPO(非営利活動団体)の許可を州からもらった補助犬育成団体が、協会内で育成と認定を行っています。
 英国もチャリティ団体のレジスターを取った団体が「育成&認定」ができることになります。
 
 日本だけが、地方自治体から「育成」の許可を得るための「第2種社会福祉事業者」としての認可を得た上で、資産要件1000万円を蓄え、地方自治体から社会福祉法人を取り、その後、厚生労働省から「厚生労働大臣の指定法人」となれた団体だけが「育成&認定」ができる団体になれるということです。

 リハビリテーションセンターでの認定を強く進める方たちがいらっしゃいますが、犬というものは、子犬の時からその性格を見極めて長期的な審査を経なくては、、まったくその犬たちとかかわったことのない第3者が担当しても、短時間になかなかその性格(つまりは安全性)を見抜くことは無理なのです。

 なので、(福)日本聴導犬協会では、「育成&認定」を、盲導犬のように、育成団体側にも積極的に任せていただきたいと、いつも厚生労働省へお願いをしています。
 また、リハビリテーションセンターでの認定試験においても、(福)日本聴導犬協会のように、複数の訓練士を集め、客観的な認定試験をしていただけるように同時にお願いをおります。

 (福)日本聴導犬協会では、他の聴導犬育成団体、補助犬育成団体と一緒に、厚生労働省へ意見書を出させていただきました。

 聴導犬育成団体からの意見書は、今週末(9月16日)から(福)日本聴導犬協会のHPでも見られます。よろしかったら、ご高覧ください。
 
 




20: 学会1:10月9日 日本地域学会で発表

2005-09-03 20:31:27 | 政策研究&ロビーイング
 今、博士課程で政策研究科におります。博士論文というのは、ただ論文を書いて出せばいいと思っていたら、そうではなく、あちこちの学会で発表や学会誌への掲載の履歴がなければ、博士論文の公聴会といって、論文を出していいかどうかの審査を受けられないんだそうです。

 ちなみに、10月9日(8:00-12:00のどこか)に、鳥取大学での日本地域学会で発表をさせていただきます。地域学会なので「聴導犬が地域のリスクコミニュケーション」の役割をしているという内容の発表です。学会なので、聴導犬は行きませんが、よろしかったら、討論でもしにいらしてくださいね。

 修士は英国のエジンバラ大学でとったので、日本とはちょっとシステムが異なるようで、今回の博士号では、わからないことばかり。

 同期生が、修士時代にすでに経験済みのことが、まったくわかりません。
 同期に加藤君という、とても面倒見の良い若者がいて、ご指導をいただいているので、2年生になれましたが、後、1年で発表と論文の書上げと、教授の指導による書き直しと、となると、気が遠くなります。
 社会人コースなので、土曜日だけ。宮田から朝4時にバスに乗り、東京へ。帰りは最終バスで宮田につきますが、街頭が少ないので、迎えに来てもらって帰宅。バスの中では、爆睡です。いびきや歯軋りくらいはしていると思います。

 社会福祉法人の会長なんだから、がんばらないとね~~って、再勉強を始めたのですが、結構、しんどいこの2年間です。
 ウチのスタッフ、2名も再勉強を始めています。
 
 教育って、いくつになっても大事。何事からも、学ぶことばかりです。