2010年度 (福)日本聴導犬協会付属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院 学院長(森本尚武)の講義は「エントロモロジー(昆虫学)」。
地球上で一番多い生命体は昆虫。昆虫の行動学自体が、すべての生命体の行動の理解にある部分通じているという興味深いお話しでした。
集合性のある、たとえばアメリカヒロシトリなどでは、卵(50個)を生むのに、塊で生み、その中の3-5匹がリーダー的な素質をもち、たとえば葉を食べるにも、その中のリーダー的な虫が葉に傷をつけることで、集合している他の仲間が食べやすくするそうです。
リーダー的な虫は、行動面で他とは異なるそうですが、未だにどのようにリーダーを見つけるかというのが研究者の課題だそうです。
生存率も、同じ種で単独でいるのと、集合では、天敵による生き残りや急激な温度の低下なども、集合性のある虫のほうが、みなでかたまって回避するなどの点で生存率が100~60%と高い傾向があるそうです。
滞在訓練を受けている補助犬ユーザーさん2名も参加。すばらしい講義をありがとうございました。奥様のお手製おすし、春の美味をいただきました。