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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

オイディプスとスフィンクス

2016-08-09 04:14:10 | 霧の風景


ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル、19世紀フランス、新古典主義。

故郷コリントスを捨てテーバイへの旅にある途中にオイディプスは女の頭と獅子の体と鷲の翼と蛇の尾を持つ怪物スフィンクスに出会い、謎をかけられる。答えなければ殺されるので、旅人は必ずその謎を解かねばならない。
「朝は4本足、昼は2本足、夕は3本足、この生き物は何か」オイディプスは見事にこたえる。「それは人間だ」
だが人間とはそれだけのものなのか。ほかに何があるというのか。
オイディプスは実父を殺し、実母と結婚してコリントスの王になる。その事実を知ったとき、犯した罪の恐ろしさに彼は自らの目をえぐり出し、一文無しとなって国々をさまよう。そのときオイディプスは2本足だったのか、3本足だったのか、それを語る神話はない。だが苦悩にさいなまれるこの魂を、娘アンティゴネが追いかけていく。それは彼の魂を平安の地へと導くのだ。人間とは何なのか。人間はなぜ苦しむのか。なぜ人間は過つのか。
なぜ人間は生きるのか。答えなさい。






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