神さまが わたしを
きれいにつくってくださったことは
とてもかなしいと ときどき思う
神さまのために わたしができることは
ほんの小さくて すくないのに
神さまは わたしに
百倍もすばらしいものをくださるのだから
おんなの 手先の
うすくれないに光る ちいさな貝を
神さまは どんなにか 心をつくして
わたしのために 作ってくださるのだから
この小さな さくらいろの爪を
わたしは決して汚してはならないと思う
決して 泥に染めてはいけないと思う
そんなことをしたら
どんなにか 神さまが
悲しむだろう
うつくしい爪を下さった
神さまの御心を ずっと思っていよう
どんなにか 愛してくださっているか
爪をみるたびに
幸せに 胸がひたるだろう
(2008年11月、入院中の日記から)