日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四国北陸縦断ツアー 続編 - ひげ

2019-01-26 23:08:36 | 居酒屋
あら汁をいただいて締めくくったつもりでした。しかしそれでもまだ10時台です。宿へと戻る道すがら、余勢を駆ってラーメン屋に飛び込みました。一昨年世話になった「ひげ」の暖簾をくぐります。
例によって酒はもういいという気分のところ、別腹に入るものならまだいけると悪魔がささやいたのでした。しかし、ラーメンに加えておでんと肴もあるのがここの特徴です。カウンターの中程で湯気を立てるおでん舟と、奥に並んだ地酒の一升瓶が目に留まり、ラーメンだけすするつもりがもう一杯。熱燗は昔ながらの厚いグラスに注がれました。とろろ昆布を乗せたおでんを肴にいただきます。

駅前ラーメンひげ 桜町店
富山市桜町1-2-1
076-456-6126
平日 1130AM-1330PM/1730PM-2400PMAM
土曜及び祝前日 1130AM-1330PM/1730PM-200AM
祝日 1730PM-2400PM
日曜定休

風の盆
大根
ワンタンメン
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - あら川

2019-01-26 21:27:15 | 居酒屋
宿に戻って一風呂浴びると九時近くになりました。店主の体力的な問題もあるのか、ただでさえ早かった「真酒亭」の看板がさらに早まり、先ほどのぞいたときは九時で終了との張り紙が出ていました。閉店間際に駆け込み、時間を気にしながら呑むのもよろしくありません。今回は見送り、一息入れてから「あら川」に飛び込みました。
去年はここを素通りし、代わりに訪ねたのが「真酒亭」です。つまりこれが二年ぶりということになります。その間にさらなる変化がありました。その風貌から北天佑と勝手に名付けた店長以外は、若手ばかりになったのです。店自体はそのままでも、人がすっかり変わったという点では、筆頭格のおばちゃん以外入れ替わった「のり一」のようなものとでもいえばよいでしょうか。
様変わりしたのは品書きについても同様です。教祖が絶賛していた珍味盛りは姿を消し、献立を含め現店長に一任されている様子が窺われます。とはいえ、屋号に掲げる大衆割烹の趣はそのままです。「親爺」であらかた腹が満ち、何品も選べる腹具合ではないものの、大皿からカンパチのすり身を、短冊から幻魚の干物をそれぞれ注文。それらを肴に呑み切りボトルを一本空け、最後にあら汁をいただいて締めくくりました。

あら川
富山市桜町2-2-22
076-441-9369
1700PM-2300PM
日祝日定休

米清あら川
お通し(白海老玉子とじ)
カンパチすり身
ゲンゲ干物
あら汁
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - 親爺

2019-01-26 18:05:46 | 居酒屋
満席覚悟の人気店とはいえ、実際に振られたのは初めてです。何だかんだで入れるのは、回転が早いからでもあります。空き次第一報もらえることになった時点で、早ければ五時過ぎかと虫のよいことを考えました。しかしなかなか知らせは来ません。寒い中を歩き続け、身体の芯まで冷えました。これ以上外で待つのは無理と見て、駅前の商業施設に逃げ込むと、待合所では大相撲が中継されているところでした。これなら時間をやり過ごすには好都合です。ともかく結びの一番まで待つことにしました。ところがそれも終わってしまい、開店から二時間近くが経ちました。その間誰一人として席を立たないというと只事ではありません。考えられるのは、忙しすぎて忘れられたか、あるいは字が汚くて番号を読めなかった可能性です。しかし、どうなったかと今更聞くのは野暮に感じられたとでも申しましょうか。落ち着いてから出直すという前提で、「真酒亭」と「あら川」で一杯やる方針を固めました。ところがそのつもりで歩くと、最後の横断歩道を渡る手前で電話が鳴るという顛末です。あと二、三分でも遅ければ、あのまま「真酒亭」に入っていたでしょう。紙一重で元の鞘に収まったのは幸いです。
こうして店へ乗り込むと、カウンターの奥から四席分が空いており、それ以外は一つ残らず埋まっていました。開店と同時に四人組が入り、それ以外は予約で埋まっていたということでしょうか。結果としては、金沢にあと二時間滞在してからこちらへ移動し、六時頃に何食わぬ顔で乗り込めば、まんまと入れたことになります。しかし、それは単なる結果論です。こちらが席についた時点で、暖簾は依然出ておらず、日替わりの黒板すらもありませんでした。仕入れたものを黒板に書き込む間もなくお客で埋まり、今まで手が放せなかったのでしょう。もちろんその後は再び満席の盛況となりました。一瞬の空白にたまたま重なる僥倖を期待するのは、いかにも虫がよすぎます。女将の言葉に甘えたのは正しかったといえそうです。右往左往したことも、いずれはよい思い出になりそうな気がします。

親爺
富山市桜町2-1-17
076-431-4415
1600PM-2300PM
日祝日定休

幻の瀧・千代鶴・三笑楽・吉乃友・親爺
突き出し(ながら藻とろろ酢)
お造り八点
かさご煮こごり
鱈あら煮
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - 富山城址公園

2019-01-26 17:10:34 | 北陸
富山に着きました。投宿して荷物を置き、やってきたのは城址公園です。
熱心な読者の方は、何かがおかしいことに気付かれたのではないでしょうか。「親爺」が開くのを待って入ると、先ほど申したばかりだからです。結論から申しますと、まさかの満席で振られました。教祖のいう「四時開店、即満員」です。ただし、決して出遅れたわけではありません。着いた時点で四時を10分ほど回った程度だったでしょうか。行灯だけがついており、まだ暖簾すら架かってはいませんでした。しかし、既にお客は入っています。空いたところが予約席なら万事休すと覚悟しつつ乗り込むと、果たして満席という顛末です。
既に「あら川」も「真酒亭」も開いています。万一「親爺」に振られても、どちらかに行けばよいと最初は思っていました。しかるにそれをしないのは、空き次第知らせるという女将からの申し出があったためです。遠方から久々に訪ねてきたと知って、無碍には断れなかったのでしょう。こちらとしてもありがたい心遣いでした。こうなると鞍替えするのも憚られ、そのまま待つことにした次第です。
回転はそこそこ早い店だけに、五時前後には空くかと淡い期待をしたものの、今のところは音沙汰なし。忙しい中だけに、忘れられてしまうことはあるかもしれません。とりあえず六時まで待ってみて、埒が明かないようなら次の手を考えます。
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - 高速バス

2019-01-26 14:56:55 | 北陸
昨日を休めなかったことが、またも禍根となってしまいました。あろうことか、金沢では靴を調達しただけに終わりました。二時過ぎの高速バスで富山へ向かいます。
元々は、靴を買う以前に一杯やろうと思っていたのです。ところが、金沢駅の「黒百合」に、正午前から早々と待ち客が出ていました。そのため、代わりに「赤玉本店」へ行くつもりで市街へ移動したのでした。しかし今度は靴探し手間取り、それだけで持ち時間を使い果たすという顛末です。
白昼堂々、無味乾燥な高速バスで移動するとはもったいない話です。金沢では乾いた雪が降っていたため、靴さえ履き替えれば雪景色を観賞するにもお誂え向きでした。それだけに、暗くなるまで滞在し、それから移動するのも一案ではあったのです。しかし、「赤玉」で一杯やってからということになると、店を出た時点で三時前後にはなります。暗くなるまで実質一時間強しかないことを考えると、今日のところは潔く撤退し、富山で一献傾けた方が得策ともいえます。「親爺」が開くと同時に入れるという事情もあり、直行という結論に落ち着いた次第です。

そのようなわけで、一杯やり損なったばかりか、金沢の雪景色を見ることもできず、あまつさえ白昼堂々高速バスでの移動に甘んじるという、散々な結果となってしまいました。やるせないのは、昨日を休むことができれば、いずれも回避できた可能性が高いことです。平日なら、昼前から行列ができるような事態にはならなかったでしょう。着き次第一献傾け、雪化粧した金沢の街を歩き、そのまま泊まればよかったのです。
職場の事情で日程に妥協せざるを得ず、それが大きな禍根になったというと、思い出すのは三年前の沖縄です。このままでは、あの苦々しい経験の再現になりかねません。富山でいくばくかでも挽回できることを願っています。
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - 冬靴

2019-01-26 13:57:58 | 北陸
金沢に着き次第、済ませておきたかったのが靴の調達です。というのも、靴底が大分すり減ってきており、これまでもだましだまし使っている状態でした。雨の日でさえ石畳では滑りやすくなっていたため、雪が積もればひとたまりもなかろうと思っていたのです。
旅先での貴重な時間を、靴探しなどに使いたくはありませんでした。出発前に押さえられればそれに越したことはなかったのです。しかし、何軒か訪ねたにもかかわらずよい品が見つかりませんでした。半端なもので妥協するより、現地で調達した方がよかろうと考え、あえてそのまま出発したという事情があります。そしてその狙いは的中しました。竪町の商店街にABCマートがあり、お誂え向きの冬靴を押さえることができたのです。滑りにくいのはもちろんのこと、それ以上に防水性と保温性が全く違います。積雪地限定で使っていけば、来季以降も役立つでしょう。一年中同じ靴を使ってきましたが、もっと早くこうするべきだったのかもしれません。
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - タレルの部屋

2019-01-26 12:52:16 | 北陸
関ヶ原で降り始めた雪が、米原へ着く頃には早くも積もるようになり、北陸もさぞやと想像させられました。ところが蓋を開けると大したことはありません。豪雪地帯の今庄でさえどうということはなく、福井では米原並みに戻りました。もうこれきりかと拍子抜けしかけるも、県境を越えてから目に見えて雪が増え、そのまま金沢に着くという顛末です。しかしそれとて去年の早春には遠く及びません。今年はどこへ行っても雪が少ないのでしょうか。
まずはバスで市街に移動してきたところです。性懲りもなく金沢21世紀美術館を訪ねています。前回訪ねたタレルの部屋が、雪の降る日はどうなるのかを見てみたかったのです。その結果は意外なものでした。屋根に積もった雪が溶け、天井の縁から滴り落ちてくる一方、白い壁に紛れてしまうからなのか、降っているはずの雪は影も形も分かりません。雨の日以上に意表を突かれる光景です。
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - しらさぎ3号

2019-01-26 09:32:29 | 東海
きしめんをすすって隣のホームに上がると、「しらさぎ」が既に入線していました。店を出た時点ではまだ入線していなかったため、早からず遅からず絶妙な間合いだったことになります。
それはよかったのですが、金曜を休めなかった弊害が見事に露呈してしまいました。始発駅から旅行客でたいそうな賑わいなのです。用務客が中心の平日なら、仮に混んでも多少は静かだろうと思うのですが。この先さらに混むことはあっても、空く可能性がほとんどないのは経験上分かっています。北陸特急に乗り通せる機会など、年に何度もないだけに、その一回がこうなってしまったのは残念です。
もっとも、車窓は悪くありません。名古屋では乾いた冬晴れだった空が、岐阜を過ぎた頃から曇り、関ヶ原でついに小雪が降ってきました。北陸へ向かうにつれて、この車窓がどう変わるかも楽しみです。

★名古屋850/しらさぎ3(3M)/1148金沢
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - いこい

2019-01-26 08:42:38 | B級グルメ
米原で乗り継げば一本早くなったものを、あえて名古屋で乗り継ぐのは、始発駅から乗りたいためだと申しました。それと並ぶもう一つの目当てとして、乗り継ぎの合間にいただくきしめんがあります。一目散に飛び込んだのは、東海道線下りホームの「いこい」です。
駅そばの類というと、手早く腹を満たすことと旅情を楽しむことの二つに宗があり、味については二の次なのが相場です。しかし、ここは常盤軒のカレーと並ぶ数少ない例外の一つです。それだけのために一時間延ばすほどではないにしても、始発駅から乗れるというおまけまでつくのであれば、むざむざ見過ごす手はありません。久々の味わいは格別です。

いこい
名古屋駅5-6番線下り方
700AM-2120PM(LO)
かき揚げきしめん520円
コメント

四国北陸縦断ツアー 続編 - のぞみ5号

2019-01-26 06:50:55 | 関東
土曜といえども引き続き臨時列車の設定は少なめです。先週に続き、西日本所属車が充当されるのぞみ5号で下ります。
混み合う始発列車を嫌っての自衛策だということは、繰り返し言及してきた通りです。しかし、始発列車が何故混むのかが、改めて分かったような気がします。主要駅での接続がよいのです。名古屋でも、始発の「しらさぎ」に過不足のない間合いで接続するところでした。しかるにそれを見送ったことにより、金沢へ着くのが一時間延びることになります。
実は、「のぞみ」の始発に乗らなくとも、「ひかり」で行けば米原で同じ列車に乗り継ぐことができます。その「ひかり」を途中で抜き去るため、結果として「しらさぎ」の始発には追いつけるのです。しかし、米原での乗り継ぎは慌ただしくていけません。始発駅から全区間乗り通したいこともあり、一時間延ばすことについては迷いがありませんでした。

★東京630/のぞみ5(5A)/811名古屋
コメント