覚悟していたこととはいえ、雪の影響もあって時間が延び、帰着は三時台の後半でした。四国編から通算して2285kmに及んだ長旅はこれにて完結です。
白馬の前後だけ乗り切ればどうにかなるかと思いきや、糸魚川から内陸へ向かうやいなや雪が降り出し、10分も経たないうちに路面にも積もって、やがては真っ白に変わりました。しかも厄介だったのは、湿った雪が溶けて固まり、その上に雪が積もった状態だったことです。危険きわまりない上に、巡航速度も乗り心地も当然ながら落ちます。トンネルと落石除けが多い区間はよかったものの、それがなくなる小谷から白馬にかけてとりわけ難儀でした。
ようやく見通しがついたのは大町市街にさしかかった頃からです。新雪が積もった滑らかな路面になり、安曇野が広がると薄く積雪する程度になって、乾いた路面とほぼ同じ巡航速度に戻りました。塩尻で再び小雪が舞う場面はありながらも、諏訪盆地に下りると星空が。東の空には下弦の月が姿を現し、それが昇っていくのを眺めつつ帰るという顛末です。順調に走った場合と比べても、延びた時間は実質20分ほどだったでしょうか。あの条件下でよく健闘したものだと思います。
最終日についていえば、日中は本降りの雨にたたられ、あまつさえ雪道を怖々走って帰るという、惨敗といってもよい結果に終わりました。穏やかな晴天だった前日のことを考えると、一日早く帰れていればという思いはどうしても残ります。
有終の美を期待しがたい状況にもかかわらず強行したのは、仮に一週延ばしたところで、過去は変えようがないということに気付いたからです。北陸の冬を満喫できたということは、自信を持って言い切れます。これ以上引きずるよりも、今回限りで一旦切り上げ、季節を変えて再訪したいという心情が勝りました。次なる旅をよりよいものとするために、あえて強行したのが真相です。
冬はもちろん、早春の北陸もよいものです。雪が溶け、田畑が温み、ホタルイカを始めとして春らしい品々も揃ってきます。白山と立山も眺められれば申し分ありません。様々な条件が揃う機会を見計らい、再び足を運ぶつもりです。
白馬の前後だけ乗り切ればどうにかなるかと思いきや、糸魚川から内陸へ向かうやいなや雪が降り出し、10分も経たないうちに路面にも積もって、やがては真っ白に変わりました。しかも厄介だったのは、湿った雪が溶けて固まり、その上に雪が積もった状態だったことです。危険きわまりない上に、巡航速度も乗り心地も当然ながら落ちます。トンネルと落石除けが多い区間はよかったものの、それがなくなる小谷から白馬にかけてとりわけ難儀でした。
ようやく見通しがついたのは大町市街にさしかかった頃からです。新雪が積もった滑らかな路面になり、安曇野が広がると薄く積雪する程度になって、乾いた路面とほぼ同じ巡航速度に戻りました。塩尻で再び小雪が舞う場面はありながらも、諏訪盆地に下りると星空が。東の空には下弦の月が姿を現し、それが昇っていくのを眺めつつ帰るという顛末です。順調に走った場合と比べても、延びた時間は実質20分ほどだったでしょうか。あの条件下でよく健闘したものだと思います。
最終日についていえば、日中は本降りの雨にたたられ、あまつさえ雪道を怖々走って帰るという、惨敗といってもよい結果に終わりました。穏やかな晴天だった前日のことを考えると、一日早く帰れていればという思いはどうしても残ります。
有終の美を期待しがたい状況にもかかわらず強行したのは、仮に一週延ばしたところで、過去は変えようがないということに気付いたからです。北陸の冬を満喫できたということは、自信を持って言い切れます。これ以上引きずるよりも、今回限りで一旦切り上げ、季節を変えて再訪したいという心情が勝りました。次なる旅をよりよいものとするために、あえて強行したのが真相です。
冬はもちろん、早春の北陸もよいものです。雪が溶け、田畑が温み、ホタルイカを始めとして春らしい品々も揃ってきます。白山と立山も眺められれば申し分ありません。様々な条件が揃う機会を見計らい、再び足を運ぶつもりです。