日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

取らぬ狸の皮算用 2016秋

2016-09-07 22:09:35 | 旅日記
甲子園巡礼に始まり、酷暑の中を一月以内に四活動するという異例の滑り出しとなった今季ですが、喫緊の課題であった115系の記録を終え、本格的な活動再開が迫ってきました。

今季の特殊事情として、序盤の最盛期である9月から10月にかけて野暮用が三度も割り込み、それにより日程に制約が加わってしまう点が挙げられます。一つ目は今週末の京都です。こちらは野暮用にかこつけて前回積み残した和歌山、奈良を回れるため、むしろ渡りに船ではありますが、残る二つについてはかなり頭を悩ませました。
一つは敬老の三連休、それも中日で、これにより連休が分断されてただの土日以下になってしまいます。せめてもの救いなのは、昼前後の短時間で終わるため、初日と最終日はもちろんのこと、中日も夕方からは使えることです。その結果、初日は日帰りで活動し、中日の野暮用が済み次第再出発して一泊するという修復策を考えました。ただしこの日程で遠出をするのは現実的でないため、前半も後半も近場での活動を考えています。
もう一つ問題となるのが10月の最終週で、こちらは沖縄まで出向かなければなりません。もちろん往復とも空路での直行直帰です。九州からの搭乗でさえ苦痛に感じている自分にとって、それ以上の苦痛は受け入れがたいものがあります。その結果、翌月に予定していた沖縄への遠征を繰り上げ、その中に野暮用を組み込むことで決着を図りました。しかし、これが単なる時期の繰り上げでは済みませんでした。
まず、五日の日程にするつもりだったところが、野暮用が加わったことによって六日が必要となりました。野暮用自体は業務に関連したものですが、その他の五日から土日を除くと、合わせて三日の休みをとらなければなりません。元々は飛び石連休の谷間を二日休んで済ませるつもりだったため、結局休みを一日多く消費することになります。去年から企てていた、片道をフェリーにするという目論見もあえなく崩れ去りました。
さらに厄介なのは、何らかの催し物に重なってしまったらしく、現地の宿が空前の混みようとなっていることです。全く空きがないというわけではないものの、定宿は残念ながら確保できず、その他の宿もかなりの割高となっています。しかも追い打ちをかけるように、目当ての呑み屋の一軒が年に一度の長期休業期間に入り、こちらの滞在中はすれ違いになるという、踏んだり蹴ったりの状況ですorz

このように、様々な弊害はありながらも、野暮用自体はどうにか乗り切る算段をつけました。残る問題は、今季の長旅をどうするかです。まず野暮用による日程の制約を考慮すると、日程は秋分から始まる11日間でほぼ確定となります。一方目的地に関しては流動的になってきました。
今季は北海道を見送り、先の地震に手ひどくやられた九州で散財するというのが従来の方針でしたが、先日の台風で北海道が深刻な被害を受けたことにより、被災地支援という大義名分ではどちらも互角になりました。北海道には花見で行っているだけに、秋は四年ぶりの九州という基本方針はあるものの、確定させる決め手を欠いているのが現状です。このまま行けば、土壇場で北海道から九州に振り替えた四年前に続き、直前の天候を見て決断することになるかもしれません。
どちらに転んだ場合でも、旅先に車を置いて一時帰京する奇策を繰り出すのが現時点の方針です。秋分を振り出しにした場合、10月の第一週で一旦旅は終わりますが、一日休みをとれば中四日で三連休につながり、それが明けると再び中四日で次の週末が巡ってきます。最長で四度の週末にまたがる長旅です。北海道へ渡れば北東北、九州へ渡れば北近畿を次なる目的地とすることになるでしょう。

花見の旅では、おおよその目的地を決めておき、天候と開花状況を注視しつつ出発時期を見極めました。それに対して今回は、日程を先に決めておき、目的地を直前に決める形となります。これらの芸当ができるのも自家用車のおかげです。
レンタカーの場合、長旅になればなるほど手配が難しくなります。それ以前の問題として、航送料を注ぎ込んで北海道、九州に車を渡すという選択は事実上考えられず、交通機関で現地に乗り込んでから借りる形にならざるを得ません。その結果、車と現地までの交通手段をかなり前から確保しておく必要が生じ、直前の変更は困難です。北海道か九州かという両極端の選択を、前日の気分次第で決められる自由度こそ、自家用車の真骨頂といっても過言ではありません。本領が最大限発揮される場面が再び訪れました。どちらに転ぶかが楽しみです。
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