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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

ヘラクレスノットを女性の首に着けていたとしたら…ちょっとかわいそう

2011年02月04日 07時27分54秒 | 宝物

写真は、神戸市立博物館で開催されている

大英博物館 古代ギリシャ展のパンフレット

に載っていたヘラクレスノットの上に赤い

ガーネットを着けた冠の写真を見つけました。

「おッ、ルビーのジュエリーだ」と

パンフレットを手に取ってみました。

紀元前300年~280年の金製の冠は、

長さが28㎝。


ヘラクレスノット(結び目)は、

普通の結び方、いわゆる本結びです。

その強い結び目から、ギリシャ神話の英雄

ヘラクレスの名前を使ったといわれており、

その上に赤いガーネットが乗せられています。


18世紀にルビーの事を鉱物種「コランダム」

に限定する前は、ガーネットも、カーネリアン

も、またスピネルもルビーと呼ばれていたので

そういう意味では、ルビーの冠です。


気になったのは、どなたが着けていたか?

ということです。


この時代は、「頭にのせるもの」といえば、

天から認められたもの、要するに神様に認め

られたものと考えられていたようです。

そして、おでこの部分に赤い宝石がついていると

いうことは、それなりの身分の高い方がつけた

のではないでしょうか。

そして、28㎝という長さですが、女性の首まわり

ぐらいのサイズです。しかも金具の形状から

ひょっとして、女性のチョーカーだったかも、

と写真を見て感じました。
(ヘラクレスノットを首に着けられたとしたら
 その女性は、ちょっとかわいそうな気がしますが)

頭のてっぺんに、チョコンとのせていたとも

考えにくいので、何か別の装飾品の上から

着けるなどしたのかも知れません。



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