
勾玉は、縄文時代の遺跡から発見されるモノが最も古いのですが、元々は動物の牙であったという説や母親の胎内にいる初期の胎児の形だという説、また腎臓の形だという説など諸説がありますが、驚くことに、稲作が始まった弥生時代には、田畑と交換されていた形跡があるそうで、そうだとすれば、世界最古の貨幣経済が成り立っていたのかも知れません。(余談ですが…)。さて、その後、古墳時代に複数の勾玉を首にネックレスのように着けてい威信や権力を表す宝飾品として使われました。仏教が日本に伝来すると間もなく勾玉で身を飾る習慣は無くなっているようですが、今も皇室に「三種の神器」のひとつ「やさかにの勾玉」として受け継がれています。前述のとおり諸説があるなかで、私は「お守り説」を支持したいと思います。それは、モリスが昨年までルビーの採掘作業をしていたミャンマー連邦共和国最北部のカチン州での出来事、山沿いを歩く現地の人が、勾玉のようなモノを着けていました。その場所は、日本のテレビ局が「世界最後の秘境…」などの特集が組まれるほどの田舎です。現地の方に聞いてみると、「お守り」だとのこと。その地域では、虎の牙や爪、イノシシの牙などに穴を開け、紐を通して首からぶら下げます。なんでも「強い虎などの力、魔力みたいなもので守って貰うんだ」といってました。未だにトラやコブラが出てくる村に暮らす人の意見を聞いて「お守り説」は有力だな、と感じました。
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