
写真は、神聖ローマ帝国皇帝カール5世のお妃
イザベル妃の肖像画です。
気品に満ちたこの美しい王妃は、
良き妻、良き母であり、政治的にも
夫、カール5世を支え民からも愛された
そうです。
ただ、この肖像画が描かれた時には、
イザベル妃は、37歳という若さで亡くなって
おり、それまでに描かれた肖像画をもとに
イザベル妃に一度もあっていない
スペインの巨匠ティツィアーノに描かせた
そうです。
今でいうと、取り続けたホームビデオを
有名な映画監督に依頼して編集するようなもの
でしょうか?
理想の亡き妻の肖像画を飾る宝石がルビーで
あることも最愛の妻であったことが分かります。
(ルビーは王の象徴であった時代)
そう思いながら多くの勲章が輝く鎧を着けて
出陣する晩年のカール五世の肖像画を見ると、
何となく寂しそうで、それでいて人間味を感じる
のです。
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