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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

高級結婚指輪は、伝統的にルビー

2013年12月30日 10時12分36秒 | 無処理で美しいルビー(非加熱ルビーとはち

「結婚指輪にルビー」といえば

日本では馴染みがありませんが、

ジュエリーでは先進国である欧米では、

下記の理由から一般的ではないものの

ダイヤモンドよりも高級なイメージで

捉えられています。


その理由について…

日本に結婚指輪を贈る習慣が伝わった

のが明治時代で、大正時代に富裕層に

流行しましたが、未だその時代は、

舶来品といわれ欧米のモノを取り入れて

いった時代です。

(加工技術は、宝石を留め方など
 日本独自のモノが登場しましたが…)

今の中国のようにその時代、

ジュエリーでは新興国である

アメリカや日本に、海外の貿易商が

ドンドンと宝飾品を販売しました。


数量的に多く、品質管理がしやすい

ダイヤモンドに対して、輸入されたルビー

の多くは、人工合成ルビーでした。

その時代は、まだ人工石と天然石の違い

が分かっておらず、売られていました。

戦後は、その合成ルビーに加えて、

処理をして美しさを改良したルビーが

大量に売られ、ルビーの数は激増しました。

数多い宝石ダイヤモンドよりも多くなり、

結果的に「価値の分かりにくい宝石No1」

になりました。

例えば…

昨年の5月のクリスティーズの落札価格

(欧米のオークション)

では、加熱処理されたものと無処理で

美しいルビーの価格差は…

加熱処理した美しいルビー 9ct 400万円
無処理で美しいルビー   6ct 2億3千万円

であり、「ルビー」という呼び名と

美しいかどうかだけで選ぶと大変、

ルビーは玄人の宝石と呼ばれる理由です。

無処理で美しいルビーは、数が少ないので、

買うことも売ることもできますが、

人工合成ルビーや処理ルビーは、

売ることはとても難しい…

買うときに値段はあまり違わなくても、

売るときには、カラット当たりの値段は、

100倍ぐらい違うのが現実です。

無処理で美しいルビーは、そうでない

ルビーの数千個にひとつあれば良いほうです。


このような歴史的背景があって、

「ルビー」という名で呼ばれる

宝石は、「価値があってないようなモノ」

と呼ばれるようになりました。

 

それから50年経ち、インターネットが

できて、やっと天然無処理で美しいルビー

と人工合成ルビー、処理をして品質を改良

したルビーは、その希少性が全く違うため

違ったモノとして取り扱うのが良い…

という価値観が、世に広まるように

なりました。


中国では、結婚指輪といえばダイヤモンド

という価値観が浸透しましたが、

先に進んだ日本は、そろそろ高級品といえば

結婚指輪も含めて「天然ルビー」という

時代が来ると考えます。


あまり知られていませんが…

雅子様がご成婚時に美智子妃殿下より

受け継がれたのがルビーリング。

フェイスブックのザッカーバーグ氏が

結婚するときに贈ったのがルビーリング。

アメリカンシンガーのジェシカシンプソン

が婚約指輪で貰ったのが、ルビーリング。

エリザベス女王のインペリアルステート

クラウンにはルビー、右手にはルビー、

イタリア最後の王妃マリアジョセが結婚

するときに贈られたのがルビーリング…

などなど、言い出すときりがありませんが、

豊かになった日本は、ダイヤモンドよりも

少し高いけど、高級品として通るルビー

を結婚指輪に使う時代が近いと思います。


上述の通り、ルビーは品質保証が

ダイヤモンドのように容易ではありませんが、

その話は、また今度。