ルビーという名前の前に、
「非加熱」、「未処理」や「無処理」
など分かりにくい文字が並びます。
お客さまから、
「とても分かりにくい」
とご指摘頂きます。
まず、非加熱ルビーと呼ばれる
ものについては、
第三者である宝石鑑別機関が発行
する「鑑別書」「ジェムレポート」に
「加熱された痕跡が認められない」
と記載されているルビーを非加熱ルビー
と呼んでいるようです。
痕跡が認められなかったと記述されて
いるので、非加熱だろう。…ということ
です。
未処理ルビーも同じようなモノです。
アンティークジュエリーに使われる
ルビーについては、産出されてから
何百年も経っているものがあるのです
から、専門的に処理の有無を見分け
られる人でないかぎり分析機器を
持つ宝石鑑別機関に意見を聞く必要
がありますが、どこにも処理をして
いないとは書いていないことを
購入する側が認識している必要があり
ます。
そして、ルビーには、加熱処理以外
にも、充填処理や含浸処理など
その他の処理もあります。
宝石として価値の高いルビーを探す
とき無処理であること、
更に、無処理であっても美しく
なければ、やはり価値が高いとはいえず、
少し長い表現ですが、
「無処理で美しいルビー」
であることがポイントです。
小さくてもとても高額な宝石ルビー。
鑑別機関を頼るなら、
スイスのグベリン宝石研究所やSSEF
等、複数の鑑別機関の分析結果報告書
が用意されていて、販売するお店が、
品質を保証してくれる、
その上で、そのルビーの内包物
(インクルージョン)の説明をして
貰うなど、
慎重に確認される方が良いでしょう。