急激な気温上昇で貝母もベニヤマザクラ(左・中)もクサボケ(右)も、例年より2週間近くも早く花期を迎えてしまいました。撮影のタイミングが難しいので、毎日山を駆けずり回っています。その上、貝母の群生地にノイバラとヨシが侵入してきたのを除去しなければならず、これも大変な作業です。
山吹ももう満開になりました。いつもならゴールデンウィークの花なんですけどね(左・中)。明るい林下でスジグロシロチョウの交尾(右)。捕まえるとバニラの様な香りがするそうですが、可哀想なので止めておきました。
妻女山松代招魂社奥の駐車場(左)。ソメイヨシノが散って地面が桃色に染まっています(左)。今は独り身なので無縁ですが、在京の頃、息子達が小さい時は、深大寺や野川沿い、野川公園、多摩川や高尾山などに花見に行きました。
これはアオイスミレでいいのでしょうか(中)。かなり小さく茎に繊毛があり葉は斑入りです。これはタチツボスミレでしょう(右)。これも例年より早く咲き始めました。大きく葉も明るく、これからもっと咲くはずです。
仲間とやっている椎茸のホダ木に、ここのところの雨で椎茸がニョキニョキ出てきました(左)。大きいものから採取して干し椎茸にします。貝母(編笠百合)も例年よりずいぶんと早く咲き始めました(中)。先日の信濃毎日新聞に松代夢空間主催の妻女山ハイキングの記事が載りましたが、私がインタープリターをやります。それまで花が持つといいのですが。普通はゴールデンウィーク頃が見頃です。
山菜も早いです(右)。ハリギリとタラの芽、コゴミとヨモギを採りました。やはり天ぷらで。
千曲川河川敷の桃の花も満開です。堤防の菜の花も咲き乱れています。17日は長野マラソンですが、雨になりそうです。
陣馬平の貝母も八分咲き。私の本や、ブログ、信毎の記事を見て訪れる人が増えています。持ち帰りたくなる気持ちも分かりますが、薬草ですがかなり強い毒草なのでご遠慮いただいています。やはり野に置け蓮華草。ヤマトリカブトやレンゲツツジ、スズランなども庭には植えてはいけません。不慮の事故が起きてからでは手遅れです。悪徳業者の盗掘を防ぐために毎日誰かが警備に行っています。
某日、山仲間の友人の宮彫研究科(本業は医師なんですけど…)の依頼で、長野の善光寺近くにある武井神社所蔵の山嵜儀作の木彫へ防腐剤を塗布する作業をしました。山嵜儀作は長野市妻科出身の宮大工で、彫師。 天保2-明治31(1831-1898)。 壊さないように慎重に運び出します。
刺激臭があるので防毒マスクをつけての作業。込み入った木彫なので塗布作業も結構大変でした。塗ると欅の色が映えます。右の獅子は作者が不明なのですが、山嵜儀作のものかもしれません。足元の玉の透かし彫りの中に玉が入っています。一本の欅から掘り出すこの信じられない技術力には脱帽です。まさに超絶技巧。
8月末に彼の主催する山嵜儀作展が、長野の八十二銀行の別館展示場で開催されます。信州の素晴らしいお宝がご覧いただけます。是非おいで下さい。彼のブログです。開設したばかりですが、これからどんどんアップされて行くでしょう。
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