週末の雨上がりの蒸し暑い午後、オオムラサキの集まる樹液バーに行ったのですが、オオムラサキはおろかアオカナブンの団体さんもみえません。どうしたことでしょう。雨上がりで樹液の出が悪いのでしょうか。仕方なく倒木に腰をかけてひたすら待つことにしました。オオムラサキは登場しないのですが、ジャノメチョウとコミスジは盛んに飛び回っています。
ジャノメチョウは割と日向の好きなチョウで、森の開けた草地や林道を軽快に飛び回るのをよく見かけますが、撮影しようとすると、からかう様にすぐに飛び立ってしまうカメラマン泣かせのチョウです。そんなジャノメチョウが、こともあろうに私の手に向こうからやってきて留まりました。
お目当ては汗のようです。指に留まって盛んに口吻であちこちつついて汗を吸っています。くすぐったくてしょうがないのですが、我慢して撮影です。しかし、右手に留まってしまったので左手で撮影しなければなりません。ところがシャッターボタンが右側にあるので、思う様に撮影できないのです。そこで、左手に移ってもらうことにしました。
よほど私の汗が気に入ったのでしょう。左手にも簡単に移ってくれましたが、試しに左右に手を強めに振っても全く動じる事なく汗を吸っています。夏の亜高山の登山道で、休憩しているとベニヒカゲが汗を吸いに来ることがありますが、こんなにしつこく長時間吸っているのは珍しいかもしれません。よほど塩分とミネラルが欲しかったのでしょうか。
ジャノメチョウは、翅にある蛇の目の真ん中が青いのが普通ですが、これはなぜかシロでした。地味なチョウですが、光の加減で翅が緑がかったり、赤がかったりと玉虫色に変化して、なかなか美しいことが分かります。そんな様子を眺めていると、やがて満腹になったのかヒラヒラと飛び去って行きました。
すると、今度はオオムラサキが樹液を吸いに来ました。やっと来てくれたと思って撮影しようと近づきましたが、下の樹液バーではなく、上の樹影バーに行ってしまいました。今日はそっちの方が出がいいようです。これは駄目だねと前を見ると、ガが留まっています。コシロシタバ(小白下羽蛾)です。幼虫はクヌギの葉を食べて育ちます。他のサイトの写真は、上から撮ったものがほとんどなので、横顔を撮ってみました。なかなかダンディな面構えです。
その後倒木に戻ると、横にあるコナラの樹洞から大量のトゲアリが出たり入ったりしています。いやぁもの凄い数です。いったい何が起きたのでしょう。よく見ると、その大行列は地面から続いています。7月28日付の記事でトゲアリの生態について記しましたが、ひょっとしたらこれは、寄生していたクロオオアリの巣から樹洞への引っ越しの最中なのではないかと思ったのです。確証はありませんが、どうもそんな感じです。
とにかくアリはせわしなく動くので、撮影がむずかしいのですが、ちょうどお昼でおにぎりを食べていたところだったので、ご飯粒をひとつアリの通り道に置いてみました。すると案の定、しばらくしてトゲアリがそれを発見。そこを撮影しました。それにしてもアップでみると、もの凄い棘です。鳥類などの天敵に対しての防御なんでしょうね。不用意につまむと咬まれます。アリは蟻酸や種類によっては蜂と同じような毒性分を持っているので、少量ですがかなり痛みが伴います。
アリの大群のせわしない移動を俯瞰していると、宇宙から見た人類も簡単に踏みつぶされてしまうほどの儚い存在であるのだという事に思いが巡ります。子供達の命より経済(金)が大事とかいう原発推進派の年寄り達(経団連・経済官僚)は、まさにそういう観点から知るべき謙虚さが微塵もない人達なんでしょう。この世代は戦中派で、父親不在、飢餓状態、対米劣等感をトラウマとして育った人達。『モダン・タイムス』をそのまま生きた世代。しかも、チャーリーのようにドロップアウトはせず、最後まで金にしがみつく経済の囚人達。恐らく己の家も機能不全家庭でしょう。もちろん全員がそうというわけではないですが・・・。そのあげくの果ての原発事故。
アマゾンのある先住民は、ジャングルは子孫から借りたものといって大事にするそうです。子孫なんか知ったこっちゃないと、最終処分の技術も全くない核をガンガン使って数十万年の来世まで地球を汚染しまくった現代人。いったいどっちが未開人なんでしょうね。
下の樹液バーに行くと、オオムラサキはいませんでしたが、アオカナブンとミヤマカミキリが飲んだくれていました。汗を吸いに手に留まるのは、ジャノメチョウやベニヒカゲだけでなく、他の種類のチョウでもあります。もちろん、オオムラサキも吸いにくることがあります。
「オオムラサキの一生」
★ところで内部被曝を外部被曝と同じ様にとらえてはいませんか?
内部被曝について:「体内の0.2マイクロシーベルトは100ミリシーベルトの外部被曝に相当する」という情報を、以前、文部科学省自体が作成しています。50万倍のリスクがあるのにマスコミはどこも伝えませんね。内部被曝の方が遥かに危険です。
■【必読!】2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発 こうして東京圏3000万人は被爆した。政府と東電、保安院が未だに隠蔽する重大事案の論証。
★ネイチャーフォトのスライドショーやムービーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌や森のあんずのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。チョウの写真はこちらにたくさんあります。
ジャノメチョウは割と日向の好きなチョウで、森の開けた草地や林道を軽快に飛び回るのをよく見かけますが、撮影しようとすると、からかう様にすぐに飛び立ってしまうカメラマン泣かせのチョウです。そんなジャノメチョウが、こともあろうに私の手に向こうからやってきて留まりました。
お目当ては汗のようです。指に留まって盛んに口吻であちこちつついて汗を吸っています。くすぐったくてしょうがないのですが、我慢して撮影です。しかし、右手に留まってしまったので左手で撮影しなければなりません。ところがシャッターボタンが右側にあるので、思う様に撮影できないのです。そこで、左手に移ってもらうことにしました。
よほど私の汗が気に入ったのでしょう。左手にも簡単に移ってくれましたが、試しに左右に手を強めに振っても全く動じる事なく汗を吸っています。夏の亜高山の登山道で、休憩しているとベニヒカゲが汗を吸いに来ることがありますが、こんなにしつこく長時間吸っているのは珍しいかもしれません。よほど塩分とミネラルが欲しかったのでしょうか。
ジャノメチョウは、翅にある蛇の目の真ん中が青いのが普通ですが、これはなぜかシロでした。地味なチョウですが、光の加減で翅が緑がかったり、赤がかったりと玉虫色に変化して、なかなか美しいことが分かります。そんな様子を眺めていると、やがて満腹になったのかヒラヒラと飛び去って行きました。
すると、今度はオオムラサキが樹液を吸いに来ました。やっと来てくれたと思って撮影しようと近づきましたが、下の樹液バーではなく、上の樹影バーに行ってしまいました。今日はそっちの方が出がいいようです。これは駄目だねと前を見ると、ガが留まっています。コシロシタバ(小白下羽蛾)です。幼虫はクヌギの葉を食べて育ちます。他のサイトの写真は、上から撮ったものがほとんどなので、横顔を撮ってみました。なかなかダンディな面構えです。
その後倒木に戻ると、横にあるコナラの樹洞から大量のトゲアリが出たり入ったりしています。いやぁもの凄い数です。いったい何が起きたのでしょう。よく見ると、その大行列は地面から続いています。7月28日付の記事でトゲアリの生態について記しましたが、ひょっとしたらこれは、寄生していたクロオオアリの巣から樹洞への引っ越しの最中なのではないかと思ったのです。確証はありませんが、どうもそんな感じです。
とにかくアリはせわしなく動くので、撮影がむずかしいのですが、ちょうどお昼でおにぎりを食べていたところだったので、ご飯粒をひとつアリの通り道に置いてみました。すると案の定、しばらくしてトゲアリがそれを発見。そこを撮影しました。それにしてもアップでみると、もの凄い棘です。鳥類などの天敵に対しての防御なんでしょうね。不用意につまむと咬まれます。アリは蟻酸や種類によっては蜂と同じような毒性分を持っているので、少量ですがかなり痛みが伴います。
アリの大群のせわしない移動を俯瞰していると、宇宙から見た人類も簡単に踏みつぶされてしまうほどの儚い存在であるのだという事に思いが巡ります。子供達の命より経済(金)が大事とかいう原発推進派の年寄り達(経団連・経済官僚)は、まさにそういう観点から知るべき謙虚さが微塵もない人達なんでしょう。この世代は戦中派で、父親不在、飢餓状態、対米劣等感をトラウマとして育った人達。『モダン・タイムス』をそのまま生きた世代。しかも、チャーリーのようにドロップアウトはせず、最後まで金にしがみつく経済の囚人達。恐らく己の家も機能不全家庭でしょう。もちろん全員がそうというわけではないですが・・・。そのあげくの果ての原発事故。
アマゾンのある先住民は、ジャングルは子孫から借りたものといって大事にするそうです。子孫なんか知ったこっちゃないと、最終処分の技術も全くない核をガンガン使って数十万年の来世まで地球を汚染しまくった現代人。いったいどっちが未開人なんでしょうね。
下の樹液バーに行くと、オオムラサキはいませんでしたが、アオカナブンとミヤマカミキリが飲んだくれていました。汗を吸いに手に留まるのは、ジャノメチョウやベニヒカゲだけでなく、他の種類のチョウでもあります。もちろん、オオムラサキも吸いにくることがあります。
「オオムラサキの一生」
★ところで内部被曝を外部被曝と同じ様にとらえてはいませんか?
内部被曝について:「体内の0.2マイクロシーベルトは100ミリシーベルトの外部被曝に相当する」という情報を、以前、文部科学省自体が作成しています。50万倍のリスクがあるのにマスコミはどこも伝えませんね。内部被曝の方が遥かに危険です。
■【必読!】2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発 こうして東京圏3000万人は被爆した。政府と東電、保安院が未だに隠蔽する重大事案の論証。
★ネイチャーフォトのスライドショーやムービーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌や森のあんずのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。チョウの写真はこちらにたくさんあります。