球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

原稿を考える。

2007-06-16 | 技術
ルゼルの第4回演奏会まで残り1ヶ月となってしまいました。
時が過ぎるのは早い…のか?

自分でドビュッシーの原稿を書きたいと申し出ていたので
当然僕が書くわけですが、テーマを決めて公的に出す文書となると
ここに残っている贅肉をそぎ落とす作業が必要なので、遅滞なくスムーズに、は書けません。

原稿締め切りが23なので、このスペースを利用して原稿のメモを纏めていきます。
仕事の"見える化"です。(←テキトー言ってます…)

ちなみに僕が感想文を書くときは、
Step1 まず適当な材料を思いつく限り挙げる。
Step2 次に材料から、流して読んでも不自然にならないように文章を並べ替える。
   (材料の取捨選択も同時に行います。)
Step3 書いている途中にもっといいものが思いついたら、辻褄合わせ。
という流れで書いています。

高校からやり始めた習慣なので、このメソッドで書いて提出した文章なんて
精々10編にも及びませんが、文系の人はどうなのでしょうね。

Step1
知識編
・ドビュッシーが26,7歳のときに作曲したピアノ曲の編曲版。
 (1862年生まれなので、1888-89くらい。ちょうど今の僕が作っている感じ。)
 編曲者は作曲者の友人のアンリ・ビュッセル。
・"音楽とは、色と、リズムのある時間でできています。"ドビュッシーの言葉。
・前曲の"古風なメヌエット"は、作曲時のラヴェルの年齢は20歳。
 (ラヴェルは1875年生まれ、よって作曲は1895年。
  ドビュッシーとラヴェルとは同時代の音楽家と括られるが、13歳の年齢差がある。
  参考までに、ブラームスの生年は1833年。)
・よって、今回のプログラムは時代としては新→旧の順で動いていき、
 作曲年齢で言うと若→老の順となる。(まぁ、視点を一つ提示したに過ぎないが。)
・ヴェルレーヌやバンヴィルの詩"艶なる宴"がモチーフ。と考えられている。
 但し、音楽的にそのことを指摘できるのは第三曲目のMenuetだけ。
・既に旋法性といったドビュッシー特有の音作りの萌芽がある。
 (チェロパートなら、冒頭でいきなり並行五度進行のdivがある。)
 しかし、平島正郎氏の見地では、ピアノ作曲においてドビュッシーの奥手さが
 指摘されてもいる。
・ドビュッシーはハープの音を愛した。

思考、印象編
・全編を通して可愛らしい印象。
 優雅なイメージ(擬音語での表現は、『きらきら、さらさら』など。)。
 さらに言うなら、自由なイメージ。
 透明感がある、というよりは透過色である、という表現が適切か。
 雰囲気は賑やかだけど、音圧値としてのうるささはない。

・難しいことを考えずに聴いて欲しい。
 上記の要素とバランスよく書いていくのが難しいが、
 解説を読まなくても聴いたまま感じてくれればよい、という気持ちがある。

とりあえず眠いのできょうはここまで。
コメント
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