草の葉にむすびし露のけさみればいつしか霜になりにけるかな(続後撰和歌集)
すがの根もうつろひかはる冬の日に夕霜いそぐ山のした草(冬題歌合)
笹の葉のみやまおろしはさえくれてひと夜のほどにむすぶ霜かな(新千載和歌集)
日影(ひかげ)来(こ)ぬときはの山の下柴はとけずや霜のまたむすぶらむ(為家五社百首)
笹分くるたもとに風は音さえてしられず結ぶ野べの夕霜(新拾遺和歌集)
庭ふかき朽ち葉がうへも白たへに古枝(ふるえ)にこほる萩の朝霜(隣女集)
草がれのかど田の原のいなぐきにさらでもたてる霜ばしらかな(宝治百首)
(2009年11月29日の「霜」の記事は削除しました。)