もんもん日記

日々のよしなしごとをつれづれなるままに書きなぐります。

表現力

2007-09-28 21:45:32 | Weblog
 今日は県の高校文化祭の開会式を見てきました。久々に高校生のあふれるパワーに圧倒されました。吹奏楽や伝統芸能、ステージドリルから新体操までさまざまでした。表現するというのは難しいものだなぁと改めて思いました。「私はこんなに技術があるし、表現しているのよ!見て!」というものは確かにすばらしいテクニックがあるのですが、伝わってくるものがありませんでした。つたないんだけれども楽しくてやっているというものは心に響いて感動しました。芸術というもの、表現というものにはそういう所があるなと思いました。どうよ~ではなく、下手だけど一生懸命。その一生懸命さに心が打たれました。
 そんな感動したり冷めたりしている時に、フィギュアスケート選手の村主さんを思い浮かべました。私はこの選手がシニアに上がってきたときからの大ファンです。かれこれ10年近くになりますね。彼女の持つ雰囲気にまず目が奪われたのを覚えています。そしてスピードがあるスケーティングや高さがあるジャンプ、清楚な演技にすっかり村主さんの虜になってしまいました。スケートに対してとっても真剣でマジメなところも好きなんです。彼女のスケートからスケートに対する気持ちが伝わってきて何度も感動させられました。そして勝負強さ。ここ一番というときに力を発揮するんです。見ているこちらが胃が痛くなるようなピンチにおいて村主さんはいつも結果を出してきました。トリノオリンピック前の全日本選手権はいてもたってもいられず、会場まで見に行ってしまいました。お金はかかりましたが、素晴らしい演技で見に行ってよかったなと思いました。
 そんな村主さんも昨年は結果が思わしくなく、私も悔しい思いをしました。それ以上に気になったのは、表現しようという気持ちが強すぎる点です。毎年自分で課題を掲げ、一生懸命努力して毎年成長し続ける村主さんが私は大好きでした。決して技術のレベルは高くありません。しかしそれを自覚し、努力し続ける村主さんの姿勢に感動を覚えたのです。しかし昨年は「表現」のみに囚われ、肝心な技術が向上していないように見えました。年齢のせいもあるかもしれませんが、村主さんには成長するのりしろがまだまだあると思っていたので、そこを磨いて欲しかったのです。村主さんは今年になって拠点をモスクワへと移しました。今年にかける決意の程がうかがえます。今年最初の競技が、今週末行われるジャパンオープンです。どんな風に進化してきたか楽しみでもあり、昨年のままだったらと怖くもあり。こんな私の心配を吹き飛ばしてくれる演技をしてくれることを期待します
 技術や狙った表現では人の心は動かせない。人の心を動かせられるのは一生懸命な姿だったり気持ちだと信じています。
コメント
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