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子どもから大人へー『3年B組金八先生』鑑賞

2007-10-12 23:58:31 | TVドラマ
久しぶりに「3年B組金八先生」を見た。第一回を再放送で見てから、見たり見なかったり、最近では、次女が中3の時に1クールをほとんど見て以来、久しぶり。時代の変化をリアルに描くスタイルは、変わらない。子ども達を取り巻く変化が気になって、今回はちょっと見てみようかと・・・。

 流れた年月を物語る「金八」さんの皺。直球勝負の激しさから、受けとめてじっくり攻めるスタイルに少しずつ変わって来ても、傷付き悩む生徒のとなりに立ち、語りかけるスタイルは同じ。今回は、親の過剰な干渉が以前にも増して激しく、子どもや学校を責め立てる。間違った価値観でガチガチになった親の頭を変えるのは、非常に難しい。偏った教養を振りかざし向かってくる姿は、でかい恐竜?しぶといゴキブリ???

 PCの裏サイトの悪意のこもった書き込みを見て、一人一人に私ノートを配り、主語の無い文は書くな!誰も皆同じ字体が記号のように無感情で並ぶPCの掲示板の書き込みではなく、主語「私」を必ず入れて、その時その時の思いが伝わる自分の字で、書くように生徒に訴える金八さん。授業では、詩を通して、『生きる事、生きている瞬間』を考えさせ、自分の思いを生徒へ語りかける。
 いつの間にか、金八さんの言葉にウンウンと頷いている自分。見始めた頃は、生徒の思いに共感しながら、見ていたはずが、いつしか、子どもから大人の思いへと変わってしまっていた。時の流れを改めて実感した瞬間だった。

 今年、好成績を残した”楽天”野村監督は、新人マー君に向かって直接言わず、記者へのコメントとして言うそうだ。マー君は、新聞を翌日読み監督の思いを知ることになる。自分自身の反省が終わった後のタイミングの効果は、微妙にあるようだ。ベテランバッター山崎には、一言、気持ちを見抜いたような言葉をかけ、そのおかげで、肩の力が抜け好成績に。ふっと気づかせてくれた一言で、人はがらりと変わる。まさにベテラン監督の技。観察眼に優れた監督の側で、新人キャッチャーへのアドバイスを聞きながら打席に立った事が、好成績に結びついたと言う。

 人に思いを伝えることはとても難しい。『タイミング』『言葉』を、慎重に選ぶ。自分の気持ちばかりが先走って、相手への思いやりが欠けた感情的な叱咤は、ただ相手の感情を高ぶらせるだけ。子どもと対峙していく中で、覚えた事。相手を思う気持ちがあれば、おのずと伝え方は、見えてくる。それにしても人々は忙しくなり、相手の変化に気づき変化を感じ、的確なタイミングでアドバイスをするタイミングを逃してばかり。ただ自分の感情を抑えきれず、相手を攻撃する人が増えている。特に、PC(=電能)の画面の中で。自分も、気を引き締めて、綴らねば・・・
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