『柳生忍法帖』ー憧れの柳生十兵衛

ただいま山田風太郎作「柳生忍法帖」読書中！
初めて呼んだのは千葉ちゃんの「魔界転生」を見た時だったろうか？山田風太郎作の3部作と聞いて、「柳生忍法帖」を読んであっという間に引き込まれ、以来、思い出しては読み直している3部作の一つ。おどろおどろしい場面やすさまじい場面も有るが、文章ならば大丈夫？それ以上に、明るく頼りがいがあり男っぷりの良い、柳生十兵衛の魅力に引き込まれ、知らず知らずの内に夢中になって読んでしまう。もちろん自分の中では、柳生十兵衛＝千葉ちゃん！しっかり、イメージをダブらせ、一つ一つの表情を思い浮かべながら読んでいる。（笑）
　ただいま下巻中盤。いよいよ後半決戦へと入っていく、わくわくするところ。魅力の一つは、とにかく手ごわい敵。身につけた業は生半可ではない。一人、又一人、命と引き換えに敵を倒す味方の僧たち。そして、終末へ。どうやって敵を、悪を倒すのか？一人、又、時には助けるはずの女の援護の下、人間とは思えない力を持った悪物と戦う。こんなヒーローが、今の時代にもいたらと思う。いじめているやつらののど下に、剣を付きたて、十兵衛ならば何と言って、去るだろうか・・・。こんな時代だからこそアウトローのヒーローが欲しいと夢見つつ、少ない読書時間、早く読み終わるのも名残惜しく、山田風太郎の世界で、憧れの十兵衛さまの追っかけをしているように、ページをめくっている。これで、一日のストレスも一刀両断、吹き飛ばす！（笑）