たくましいアメリ・モレスモ

ウィンブルドン女子決勝は、エナン・アーデンとアメリ・モレスモのヨーロッパ勢の戦い。フレンチオープン優勝に続いての優勝を狙った、アーデンだったが、モレスモの前に敗れた。
　数年前から、男性のようなたくましい女子選手がいると注目していたモレスモ。なかなか勝ち進めないのが不思議なほどの逞しさ！？今回、セミファイナルの壁に立ちふさがったのは、マリア・シャラポワ。何度か、悪夢を振り払うような雄たけびやトイレ休憩の後、勝ち取った勝利。淡々と戦う決勝戦の姿に、もう心も迷いはなかったように見えた。
　サーブ＆ボレーの、応酬になった決勝戦は、まさに見ごたえ充分。ボレーが大好きな自分は、両選手の、素晴らしい反応、諦めない走りに、魅了された。雄叫びや大きなアクションを見せないまま迎えた、チャンピオンシップポイント。決まった瞬間、崩れ落ちたモレスモの涙に、か細いエナンを応援していた自分だが、思わず拍手。自分の壁を破った勝者、モレスモ。身体も心も逞しくなった瞬間だった。あー、又、テニスがしたくなってきた！！