アガシ、最期のウィンブルドン

アンドレア・アガシが最期のウィンブルドンの試合を終えた。
鳴り止まない拍手！潤んだ瞳で、静かに話すアガシはとても素敵だった。スポーツ選手も、人間、生き物である以上、引退は必ずやってくる儀式。その瞬間まで、精一杯プレーした選手の表情は、とても爽やかだ。かつて、ロングヘアーにバンダナがトレードマークだったが、スキンヘッドになって復活してからのアガシに、以前以上に注目して来た。黙々と走るプレースタイル、今だパワフルなサービス、それもウィンブルドンセンターコートでもう見られない。大きな黒いサングラスをして、拍手を送る奥様グラフが見守る中、独特の歩き方で去って行くアガシの後姿に、じーん。又、一人、大好きな選手が、舞台降りた。
限りがあるから素晴らしく、美しい！
それをこよなく愛し、いとおしむ拍手の暖かさ。
人間がとても好きになる瞬間！！涙が溢れてきた。