ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

映画「戦雲(いくさふむ)」

2024-03-20 15:44:53 | 日常
      

昨日は、ポレポレ東中野で上映中の映画「戦雲」(監督:三上智恵)を観に行ってきました。

『沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島――この美しい島々で、日米両政府の主導のもと急速な軍事要塞化が進行している。自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の大増設、基地の地下化、そして全島民避難計画……。
2022年には、「台湾有事」を想定した大規模な日米共同軍事演習「キーン・ソード23」と安保三文書の内容から、九州から南西諸島を主戦場とし、現地の人々の犠牲を事実上覚悟した防衛計画が露わになった。
しかし、その真の恐ろしさを読み解き、報じるメディアはほとんどない。全国の空港・港湾の軍事拠点化・兵站基地化が進められていることをどれほどの日本人が知っているか。本当の「国防」とは何か。圧殺されるのは沖縄の声だけではない。』(公式サイトより)

        

        

カジキ漁をする川田のおじい、畜産農家で牛を育てる小嶺さん、サトウキビ畑に囲まれて暮らす下地さん夫婦、「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さん。

沖縄の島々に根を下ろし、命と向き合う人々の暮らしの中に、自衛隊の基地が作られ、ミサイル部隊が配備され、ミサイルや火薬を保管する弾薬庫が新設される。

要塞化された島が万一戦場になったら、自分たち島民は逃げようがない。自分たちの命が粗末に扱われ、自分たちの犠牲の上に日米防衛計画が作られていることを、彼らは肌で感じ、反対の声を上げ続ける。

「歌っても祈っても叶わないかもしれないけれど、それがなかったら(平和は)もっと成り立たないんじゃないかと思う」「まだここが戦場になっていなくて、まだ誰も死んでないから、諦める必要はない」という山里節子さんの、この強さはどこから来るのでしょうか。

        

屋慶名のエイサーや、久部良ハーリー(競艇みたいなもの?)など、島々の豊かな文化は継承され、人々は祭りに沸き、歌い、踊り、駐屯する自衛隊員も仲間として受け入れて共に笑う。

祭りに参加していた自衛隊員の幼い子供が「与那国だ~いすきです!」と言って見せた屈託ない笑顔に、見ているこちらも思わず笑い、涙してしまいました。

島民の犠牲の上に強引に進める「防衛計画」に怒りを新たにする一方で、沖縄の人たちの底力、たくましさ、明るさに心打たれ、私自身、もう一度、色々と前向きに、元気に生きて行こうと思えた、素晴らしい映画でした。(三女)

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