サプリメントの複合体や塩とは、なになのか。コリン酒石酸塩 Choline Bitartrate
というコリンの複合体がよく売れているという。脳内の神経伝達物質のアセチルコリンが減少すると、記憶などが悪くなるといわれています。アルツハイマ-病
の初期の症状といわれています。
アセチルコリンの生合成を促すのに、原料であるコリンを摂取すればよいと考えて、コリン酒石酸塩のようなサプリメントが出来ているのです。
ここで、コリン酒石酸塩の主構造はコリンですが、これは陽イオンをもつので、陰イオンの化合物と複合体になるときに、結晶化させることができます。これで
カプセルや錠剤に製剤できるようになります。ほとんど無害な化合物として酒石酸が選択され、コリン酒石酸塩が合成されたのです。医薬品の製剤のやりかたで
す。生体に摂取され、血中に溶解するときは、コリンとして作用することになります。複合体としての作用ではないのです。溶液に溶解したときは分解すること
になります。
だから、酒石酸についてはこだわらなくてもかまわないのです。将来は、効果的な複合体が発見されないときは、酒石酸が使われることになります。
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