がんの死亡率が高いので怖い病気と思われている。しかしアルツハイマー型認知症を始めとする認知症の方がもっと怖いかもしれない。頭の脳の機能が崩壊してしまう。首から下は健康体なのだ。しかし、食事や下の世話もみずからできない。家族の介護もできないので介護施設から精神病院での生活になる。脳機能が障害を起こしているのだが、脳機能が停止しているわけではない。呼吸などの自律神経系は生きている。知的な機能の部位が破壊されている。いわば廃人になってしまう。過去のことを忘れてしまうのだ。
治療薬にアリセプトがある。アリセプトはアルツハイマー型認知症治療薬として厚生労働省から承認を受けているが、実際には病気を治療したり進行を止める働きもない。まして、病気の進行を助長しているといわれる。アリセプトを服用すると精神錯乱、抑うつの症状が見られるという。患者も命の心配になるという。患者が飲むのをいやがると介護者が無理やり飲ませるという。まさに生き地獄になっている。
患者が最終的に心停止にいたらないと死亡とは判断されないのでしょう。生き続けるわけだ。介護のケアが間に合わなくなる。国家負担も大変な額になる。認知症患者を姨捨山に投げ捨てるわけにはいかない。今の日本にとって大きな負担になっている。戦争で敵兵の足を地雷で吹き飛ばすのが戦術上効果的といわれる。殺さないのだ。ひとりの兵士を数人係りで運ばなくてはならなくなる。戦力ダウンで今に敵に見つかり全員殺されてしまう。認知症の問題は地雷といわれている。
認知症患者で自殺するのは知恵が残っているのだろう。自ら死を選ぶことも出来なくなるのが認知症だ。
認知症にならないケアを考えることが必要なのではありませんか。