医学は解剖学的に発展することもある。アルツハイマー博士ははじめてのアルツハイマー型認知症患者の死後の脳を解剖しました。脳が正常な形をしていなかったのです。それでアルツハイマー型認知症と脳構造が結び付けられました。解剖学による知見が重要でした。
もうひとつは、治療薬が開発されて、それを患者に投与して患者の病状の変化を観察します。これは臨床試験でも行われますが十分な症例数になりません。治療薬が発売されて10年もたてば臨床的な知見がそろってきます。
アルツハイマー型認知症治療薬として承認・認可されているアリセプトには、光学異性体がふたつ含まれています。生体は異性体を異なる化合物として認識することはサリドマイド事件でわかっていることです。さらに、異性体は代謝でも認識されます。ことなる代謝経路が存在するわけです。エーザイのFDA、厚生労働省への承認申請では、アリセプト製剤にはまったく同一化合物しか存在しないかのような申請をしています。そして、そのまま発売されています。これでおもしろいことになると思っていました。
アリセプトを投与されている患者はアセチルコリンエステレース阻害作用効果をもたない別の化合物を50%服用していることになります。別の生理活性をもつと期待されます。
医師の学問において、アリセプトはアセチルコリンエステレース阻害作用として考慮されています。単独の化合物の生理作用と考えています。この根底が過ちなのです。アリセプト内の複数の化合物が投与され、代謝され、その代謝化合物が生理作用を発現しているのです。奇形児出産もあるようです。理由も明らかにされていません。
このように考えて、医師をふくめた臨床医の学問はすべて間違った解釈をしているのです。アリセプトの副作用で精神錯乱がありますが、なぜ精神錯乱が起きるか構造活性相関の解析もされていません。横紋筋融解、抑うつなどの副作用発現の原因を説明できていません。
これでアルツハイマー型認知症の医学はめちゃくちゃではないですか。医学の大先生もいるようですが、患者に複数の化合物を投与していたので、薬理効果がどちらの化合物に起因しているかもつかめていなかったのです。
アルツハイマー型認知症と脳血管認知症の両方の病気をもつ患者もいるでしょう。診断で明確に区別できますか。米国のアリセプトによる脳血管性認知症の臨床試験で大量の死亡者が出ています。
このように、医薬品製造での化合物仕様において捏造されていると、臨床所見の解析も誤るはずです。それで、アルツハイマー型認知症の医学は既に崩壊自滅しています。患者は精神病院か介護施設で最後の時を迎えます。アリセプトの臨床はおもしろい現象なのでウォッチしています。みどり十字のエイズウィルスよりおもしろい事象ではありませんか。製薬会社はアリセプトの売上げで喜んでいます。患者の病気は治りません。ケセラセラ。