健康食品の喧騒は終わったのか。近くのドラッグストアに行くと、特定保健用食品が別の場所に移されていました。販売が伸びないので別の商品が並んでいました。健康食品を薬事法違反とか健康増進法違反の広告で販売しているということがテレビ報道で明らかになったので、消費者も買わなくなったのでしょうか。
ポリフェノールがいくらか入っているだけでアンチエイジング効果を標榜していました。若返りを測定する方法も確定していないのでアンチエイジング効果はないのです。CoQ10 が化粧品に配合されていると肌のアンチエイジングと呼ばれていましたが、現実的にはほとんど効果はなかったのです。消費者を騙す広告が蔓延していました。社会的に公正を欠くということで、消費者庁などが取り締まっていました。消費者庁も出来たばかりの組織でしたが市民団体と協力してやっていました。
消費者を騙すやりかたは健康食品で始まったものではなく、製薬会社が起源なのです。効果のないドリンク剤を派手な宣伝で売っていたのは大手製薬会社でした。
このように健康食品の喧騒は終わったのでしょうか。広告も見られなくなりました。いちど鎮静化して実力のある健康食品が出てくるのではないでしょうか。しかし、医学的効果・効能をラベルや広告に書けないので消費者に伝えることができるでしょうか。
その製品の効果を標榜できないと広告になりません。間接的に標榜することはできます。はっきりと標榜するには医薬品等で承認される必要があります。いずれにしても開発費用はかかります。手軽に医学的効果・効能を標榜する健康食品はありえないのです。健康食品販売は鎮静化して次のステップに進行するのか、今はがまんのしどころでしょうか。