アロマテラピーはもともとは精油を傷口に塗って消毒的な効果があることがわかり、ヨーロッパで広まったものだ。それは、1937年以前のことです。経済不況のさなかで、医薬品もないころに、精油は貴重な「薬物」だったのです。この教訓を現在に生かそうという考えがアロマテラピーなのです。これはアロマテラピーの発祥のフランスの考え方です。精油はフランスでは今でも医薬品扱いで薬局で売られているのです。
しかし、その後、イギリスでは美容にアロマテラピーが利用されました。日本ではエステのようなものです。皮膚を若若しく保つのに精油と植物油のマッサージがよいのでしょう。
医療から出発したフランスのアロマテラピーの語源が日本に来たのですが、日本では社会制度がことなります。アロマテラピーはこの10年程度で文化的に流入しました。しかし、伝統医療としての経緯がありません。漢方医学のような歴史的土台はありませんでした。それで、伝統医療としてのアロマテラピーは認められませんでした。医者でも失業する時代になったので、医者の仕事を奪うようなアロマテラピー業務は認められなくなりました。
現在ではヒーリングと結びついて怪しげな雰囲気をかもし出しています。インドのアーユルベーダーと結びついています。行政は係わり合いを持ちたくないようだ。宗教団体と同じ状況になっています。
フランスでは医薬品扱いの精油を日本に雑貨扱いで輸入し、品質管理もせずにアロマテラピーサロンでマッサージで使われています。食品添加物を体に塗っているようなものでしょうか。行政の手が及ばない世界ですが、資格団体がありアロマテラピストの資格があるというので驚きました。
