村上 龍「限りなく透明に近いブルー」が映画化されるということで当時の「11PM」(イレブンPM、ほれ、あの巨泉さんの番組。)で特番が組まれて、原作、脚本、監督の村上龍をはじめ、サントラ盤で参加していたカルメン・マキ、上田正樹らが番組内で主題歌やら挿入歌を歌っていて、挙句の果てには村上龍みずから映画とは直接関係のない「ホンキートンク・ウーマン」を歌って締めにしてました。
原作の小説に感動して、封切前の特番テレビライブにあおられて、あたしゃ学校帰りに映画館に寄り道して観せていただきましたぜ。
なぜかジミー・クリフのレゲエ映画(?)「Harder They Come」との2本立て。でもって映画のはじまり、はじまりぃー。
.............なんか びんぼくさい。
あんなにきれいな言葉とシーン。主人公を取り巻く人々のリアルだが浮世離れした存在感と主人公のピュアでどこか醒めた目線。あとがきの「リリーへの手紙」にK.Oされて、レーベルをこえて映画のために参加したミュージシャンとその音楽に心酔して、どんなにすばらしい映像世界が見られるんだろうと、少年の胸は期待に震えていたのでした。
............原作も音楽もそれまでにない新しいものと前評判が高かっただけに、この映像のつまらなさ、凡庸さが余計にびんぼくささをかき立てて、呆然としてしまいました。
主役の二人はこの映画での共演が縁で後に結婚してその後別れた三田村邦彦と中山麻里。絵としてこの二人はハマっていたというか、イメージどおりだったのですが.....
まあ、この映画のサントラ盤。割りと早い時期にCDが廃盤となり現在入手困難です。
青白い夕焼け
When A Man Loves A Woman 上田正樹
良い声だわ
カルメンマキさんの名前を読む時は、一々カルーセルでは無い事を確認してから、声に出します。
ショースケさんの披露宴の司会は私でしたぜぇ。